12月11日(日)に阪神競馬場で行われるG1・阪神JFの全頭診断をしていきます!
全頭診断は推馬代表のpeaseさんに担当して頂いております、是非予想の参考にご覧ください。
それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!
- 全頭診断
- 1枠1番 サンティーテソーロ 評価:B
- 1枠2番 キタウイング 評価:A
- 2枠3番 シンリョクカ 評価:C
- 2枠4番 アロマデローサ 評価:C
- 3枠5番 モリアーナ 評価:B
- 3枠6番 ミスヨコハマ 評価:C
- 4枠7番 ハウピア 評価:C
- 4枠8番 エイムインライフ 評価:C
- 5枠9番 リバティアイランド 評価:S
- 5枠10番ミシシッピテソーロ 評価:C
- 6枠11番 イティネラートル 評価:C
- 6枠12番 リバーラ 評価:C
- 7枠13番ドゥアイズ 評価:B
- 7枠14番 ブトンドール 評価:C
- 7枠15番 ムーンプローブ 評価:C
- 8枠16番 ドゥーラ 評価:A
- 8枠17番 ウンブライル 評価:C
- 8枠18番 ラヴェル 評価:B
全頭診断
今年も2歳G1が始まりました。来年の牝馬クラシックを賑わす馬はどれなのか、しっかりと見極めたいですね。
今年の阪神競馬場は去年と比べ時計が速く、内の馬場もまだ死んでいない印象です。速い時計、上りタイムを出したことがある馬、内を通ることが出来る馬の評価を上げています。
S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他
1枠1番 サンティーテソーロ 評価:B
前走のサフラン賞は抜群のスタートを活かしてスンナリとハナを取り、そのまま上り最速で突き放す非常に強い競馬が出来ていました。
この馬はとにかくスタートがうまい馬で、枠を考えるとすんなりとハナを取り切れるのではないかなと思います。そうなると非常に怖い一頭ですね。マイルに短縮してから逃げて上り最速を続け、まだまだ底を見せていない印象です。内も伸びるので、この馬に非常に向いた舞台設定になったなという印象です。
とはいえ阪神外回りの長い直線を逃げ切れるとは思えないですね。そこまで速いペースで逃げるタイプではないので、速い上りを使える馬に差し切られてしまうイメージです。馬格が乏しいのも嫌です。まあ揉まれない位置にいる馬なので、馬格が乏しいことにそこまで不利はないとは思いますが。買うなら紐に留めておいた方が良いと思います。
1枠2番 キタウイング 評価:A
前走の新潟2歳Sは戸崎騎手がロスを省きつつ、馬場の良いところと悪いところのギリギリのラインを走らせる神騎乗があったことで勝つことが出来ました。そのため、実力面ではそこまで評価を上げることはできないと思います。
しかし、折り合いの安定感やジョッキーの指示にしっかりと従うところ、連闘でも好走できるタフさを考えるとかなり安定感のあるタイプだなと思いますね。地味な馬ではありますが、馬券的にはそこそこ信頼できる部類だと見ています。この舞台でも馬券に来る確率はそこそこ高いと考えています。
ただ後方からの競馬になってしまうのがネックですね。メンバーレベルが格段に上がる舞台で後方から差し切れるかどうか疑問です。正直、前走のレベルもそこまで高くありませんし、重賞勝ち馬ということで人気が大きく上がるようであれば切ってもいいと考えています。ただ、もし今くらいの人気であれば買いの1頭ですね。
2枠3番 シンリョクカ 評価:C
前走の新馬戦では、着差がつきにくいスローの展開で相手を突き放す強い競馬をやってのけました。素質はかなり高い1頭だと感じています。
たださすがに前走新馬戦でここを好走するのは難しいと思います。これからの馬ですね。既にお金を払って桜花賞に登録されているらしく、かなり期待されている馬ではあるので、来年の春に注目しておきたい1頭です。
2枠4番 アロマデローサ 評価:C
前走のファンタジーSは不利があったとはいえ直線に入った時点でまったく手ごたえがありませんでした。実力で負けたという感じではなく、馬の走る気を削ぐ何かがあったんでしょうね。ただその原因がはっきりしていないです。
前走の大敗で人気がかなり下がると思いますが、前走は実力で負けたわけではないのでここで巻き返してくる可能性はありますね。ききょうSでレコード勝ちしたように固い馬場への適性がある馬なので今の馬場も合うでしょう。距離に不安がありますが、この枠ならロスを省いて競馬することが出来ると思います。とにかくこの馬のやる気スイッチが入れば激走もあり得ます。
ただかなり成績にムラがあるタイプなので、馬券を買う上での信頼度はまったくないです。買うなら3連系の紐ですね。
3枠5番 モリアーナ 評価:B
前走のコスモス賞は大外枠から早めに前に取りついて、そのまま33.0の脚で他馬を突き放す非常に強い競馬をしていました。コーナリングのロスがあったにもかかわらずドゥアイズに余裕で勝てており、高い素質を感じますね。
持っている脚を考えると先行ではなく中団くらいでも勝ち負けできそうなのは好材料ですね。今回は先行馬がかなり揃っているので、その一団を見る形で競馬が出来ると面白い1頭かなと考えています。早いうちから結果を出せるエピファネイア産駒というのも良いですね。血統面でも期待が出来ます。
ただ今回は初めての輸送があります。気性に難がある馬なのでそれがどう響くかですね。当日の様子をしっかりと見ておきたいです。また、鞍上が今年全く結果を出せていないことも気になります。G1どころかそもそも重賞を勝ったことが無い騎手です。それをこの人気で買うのはどうなのでしょう。買うなら紐までかなと思います。
3枠6番 ミスヨコハマ 評価:C
前走赤松賞では折り合いに大きな改善が見られました。かかって消耗することなくしっかりと前で脚を溜めることが出来ていましたね。末脚は非凡であり、前が潰れるような展開になれば人気以上に期待できる存在だと考えています。大穴として期待ですね。
ただカレンブラックヒル産駒というところが引っ掛かりますね。G1どころか重賞でさえ通用していない血統です。また、どうしても展開次第なところがあるのでギャンブル性が非常に高いタイプだなと思います。手広く買う方は3列目に入れておいた方が良いかもしれませんが、大穴狙いでなければ買う必要はないでしょう。
4枠7番 ハウピア 評価:C
前走の未勝利戦は何とか勝ったというレベルですし、馬格的にもかなり乏しいのでさすがにいきなりG1は通用しないでしょう。これからの馬だと思います。
4枠8番 エイムインライフ 評価:C
さすがに1勝クラスを惨敗した馬がここで通用するとは思えないですね。今は重賞級の馬ではないと思います。
5枠9番 リバティアイランド 評価:S
前走アルテミスSは直線で進路が塞がってしまったのが大きかったですね。あれが無ければ位置取り的にラヴェルに勝てていたと思います。
末脚はラヴェル同様世代屈指のものを持っており、直線の長い競馬場でスローからの末脚勝負になれば右に出るものはいないというイメージです。また、そのラヴェルよりも前に付けることが出来るのも好材料だと思います。枠も良いところに入りましたね。内外の馬を見ながら最初の位置取りを決めることが出来そうです。
また、一番の推せる材料は中内田厩舎×川田騎手×ノーザンF×サンデーレーシングという2歳G1最強の組み合わせということですね。正直馬券外になる感じがしません。
ただ心配なのは速い流れを経験したことが無いことですね。これはそこそこのウィークポイントだと思います。折り合いに難があるのも不安材料です。前に馬が置けなかったらどんどん進んでいってしまうイメージです。まあ枠的に大丈夫だとは思うんですけどね。
5枠10番ミシシッピテソーロ 評価:C
前走のアルテミスSは上り勝負に全くついていけませんでした。あれだけの上り勝負はさすがに厳しかったですね。今回は前走ほどの上り勝負にはまずならないので、この馬的に条件が好転すると見ていいと思います。
ただG1で好走できるほどの脚は持っていないですね。馬格もまだまだ乏しいですし、まだまだこれからの馬かなと思います。
6枠11番 イティネラートル 評価:C
前走のりんどう賞は早めにハナに立つことができ、そのまま絡まれずに競馬が出来たのが勝因ですね。勝ちはしましたがそこまで評価できる内容ではないです。
とにかく単騎で逃げることが出来れば持ち味を発揮することが出来る馬なので、今回もそういった状況に落とし込むことが出来れば頑張れると思います。
ただ今回は逃げ先行馬がかなり揃っていますし、抜群のスタートセンスがあるサンティーテソーロが最内に入りました。この馬の得意な状況にはならないでしょう。そうなると好走は難しいですね。実力的にも今回のメンバー相手には劣りますし、馬券に入れる必要はないかなと思います。
6枠12番 リバーラ 評価:C
前走のファンタジーSは人気薄だったので、マークされずに自分のペースで逃げることが出来たのが良かったですね。ただ決して前有利なレースだったわけではないので、展開が向いただけではなくしっかりと実力もある馬だなという印象です。
今回は先行馬が多く、前にいる馬にとっては好走するのが難しい展開になると思いますが、この馬の実力であればこの大舞台でもやれる可能性はあると思っています。前走の勝ちがフロッグ視されているのであれば紐で狙ってみたい一頭です。
とはいえやはり距離は間違いなく長いと思います。なのでロスを省くことが出来る内枠が欲しかったですね。この枠だとロスを被ってしまう可能性が高いので、最後でスタミナ切れを起こす可能性はあります。また、恐らくサンティーテソーロとのハナ争いになると思いますが、サンティーテソーロの方がスタートはうまいので、この馬に競りかけていく形になると思います。ただ競りかけるとスタミナ的に怪しく、かといってサンティーテソーロに譲るとスローになってこの馬の得意な流れに出来なくなる、という非常に難しい立ち位置ですね。この馬がハナを取り切ることが出来れば馬券になる可能性を秘めているというイメージです。
7枠13番ドゥアイズ 評価:B
前走の札幌2歳Sは勝ち馬のドゥーラにうまく目標とされてしまったのが大きかったですね。もっと競る形に出来ていれば善戦できていたと思います。
この馬の武器はとにかく安定しているところですね。先行できるし折り合いもつきます。この人気であれば紐としてかなり面白いと思っています。また、コーナリング性能も非常に高く、直線に入る前から勢いをつけて長く良い脚を使うことが出来るので、阪神外回りの舞台はかなり向いていると考えています。札幌しか使われていないのでインパクトのある上りの数字はありませんが、血統的には今の阪神くらいの馬場なら十分対応できると思います。
ただ安定していることで逆にはまり駆けしないというのがありますね。勝ち切れるタイプには見えないので、買って2,3着だと思います。
7枠14番 ブトンドール 評価:C
前走のファンタジーSは人気薄の逃げ馬にうまく逃げ切られてしまいましたね。届きはしませんでしたが、後方からの末脚は目を見張るものがあり、一番強い競馬をしていたと思います。能力はやはり高いですね。
今回はG1ということでペースが速くなります。そうなるとやはり1200,1400mの経験が豊富なこの馬には有利に働く可能性があります。また、前争いが激化して差し有利展開になると面白い一頭ですね。また、前走は明らかなたたき台だったので、今回かなり状態を上げてくると思います。それもあって怖い1頭です。
ただやはり血統的にマイルは長いですね。前走の1400mまでがこの馬の適性距離だと思います。
マイルでもG3とかなら好走できる実力があると思いますが、さすがにG1は厳しい印象ですね。最後方からの競馬になると思いますし、そういう競馬で届くためにはかなり展開がはまらないといけません。信頼度的にはかなり薄いので、買ったとしても3連系の紐までという評価です。
7枠15番 ムーンプローブ 評価:C
前走の白菊賞はこの馬の武器であるレースセンスが活きていました。出足も速くて折り合いも良く、かなり安定して良い着順に来れる馬だと思います。
ただ安定しているのでその分大駆けしないんですよね。激走には期待できないです。また、前走も自分の競馬はできているものの最後は詰められていました。それを見る感じG1で通用するような馬には見えないです。
8枠16番 ドゥーラ 評価:A
前走の札幌2歳Sはドゥアイズをうまく目標にすることが出来たというのはあるものの、実力的に一頭抜けていたなという感じでしたね。
札幌しか使っていませんが、走り的に広い競馬場の方が合うタイプです。阪神外回りに変わるのは好材料でしょう。全レース上り最速を使い、折り合いもつき、ある程度前に行ける馬で、全体的に完成度が高い印象です。近年活躍馬が多い母父キングヘイローなので、血統的にも期待できる一頭です。
心配なのは鞍上ですね。最近若武者のG1初制覇が続いているので勢いはありますが、技量的にやはり心配ではあります。また、この枠もかなり嫌ですね。もう少し内の枠に入れていればS評価にしていました。
8枠17番 ウンブライル 評価:C
前走のもみじSは出遅れながらも内で脚を溜め、最後は33.5の末脚で差し切っています。相手が弱かったのもありましたが、道中遊びながらであの競馬が出来ているので、素質は間違いなくありますね。
全兄のステルヴィオはこの時期からかなり完成していましたが、この馬はまだ荒削りなところがありますね。レース中遊んでしまうのがその証拠だと思います。G1で買えるようになるのは3歳春からかなと感じています。また、スタートがあまり上手ではないというのも不安な点ですね。後方からになってしまうと届かない可能性が高いです。右回りも正直あまり得意ではないと思います。以上のことを考えると狙うのは危険かなと見ています。
8枠18番 ラヴェル 評価:B
前走のアルテミスSは出遅れはしましたが、スローからの瞬発力勝負になったことが功を奏しましたね。世代屈指の末脚を持っているこの馬であればそりゃ勝てるわというレース展開でした。
持っている末脚は半姉のナミュールを彷彿とさせるもので、スローからの末脚勝負という展開に関してはこの馬に並べる馬はリバティアイランドくらいだと思います。それくらい強い馬ですね。
ただ今回はそのスローからの末脚勝負にはならないでしょう。そうなった時にどんな競馬が出来るか未知数ですね。リアアメリアと重なる部分があると考えています。スタートが悪くほぼ必ず最後方からになるのもかなり嫌です。勝つためには展開の助けが必ず必要となってきます。また、鞍上の坂井騎手は先行馬を扱わせれば間違いなくトップクラスのジョッキーですが、差し馬はそこまで得意ではありません。正直信頼が置きづらいですね。
3連系を買う方は必ず馬券に入れておくべき馬ですが、軸にするような馬ではないイメージです。
終わりに
以上、阪神JFの全頭診断でした。是非予想の参考にしてください!