【日本ダービー2025】タフな馬場でも問題なし、クロワデュノールは器が違う/最終予想

本命単勝回収率28％ 複勝回収率82% 馬券回収率10％

まずは展開予想。
そこまで速く飛ばしていくような馬はいないので、道中は基本的にスローになりそう。ただ外枠にファウストラーゼンが入ったことにより高確率で捲ってくるはず。これを他のジョッキーたちがどう処理していくかがポイント。個人的には皐月賞でファウストラーゼンに抵抗したことで先行勢がクロワデュノール以外全滅したのがあるので、そこまでファウストラーゼンについて行くような馬がいないのではないかという気がしている。道中折り合いに徹して脚を溜め、直線でスムーズに外に出して追い出せるような馬をしっかりと狙っていきたい。

本命はクロワデュノール。前走の皐月賞は休み明けで本調子ではない中、先行勢にはかなり厳しい競馬を強いられてなお4角2番手から2着に粘った。ちょっと強いくらいの馬であれば大敗していたと思うので、ここで2着に来る辺り一番強い競馬をしていた。能力は間違いなく世代トップ。今回は叩き2戦目で調子が戻った状態で、なおかつ外枠で他馬にあまり邪魔されにくい。あとは直線までいかに折り合うことができるかだが、気性に全く問題が無いタイプなのでそこも大きな問題ではない。また、タフな馬場になることで他馬の脚が削がれるのも非常に良い。先行して持続力のある末脚で抜け出しをはかりたい。ただ、人気ほど頭は堅いというわけではないと思っているので、単系は非常に買いづらい。買うなら軸として流すような感じ。

対抗はマスカレードボール。前走の皐月賞は不得手な右回りで後方から直線だけで3着に突っ込んで来る競馬。左回りであればもっとスムーズに立ち回れるし、長く速い脚を使えるこの馬には直線の長い東京競馬場に変わるのは大幅プラス。対抗とはいえ単勝で買いたいのはクロワデュノールではなくこちら。懸念点はやはり外枠。想定よりタフな馬場になりそうなので、まだ馬場がきれいな外を通れるのは確かにプラスだが、欲を言えば内で脚を溜める競馬がしたかった。内でじっと脚を溜めた先行馬に出し抜かれる可能性があることは頭に入れておきたい。

3番手はショウヘイ。マスカレードボールのコメントで内でじっと脚を溜めた先行馬に出し抜かれる可能性があると述べたが、それはまさにこの馬。安定して先行することが出来るタイプで、じっと脚を溜めればある程度の切れ味も使える。時計が多少かかる馬場になるのもプラスに働くので、ファウストラーゼンに惑わされず自分の競馬に徹することができれば勝つ可能性もある。また、京都新聞杯組は1枠に入った時の成績が非常に良いため、それも合わせて魅力的な一頭。

4番手はジョバンニ。どんな展開でも安定して上位に来てくれるタイプではあるので紐としては絶対に入れておきたい。もっと内の枠を引けていれば上位の印をつけていたが、この枠であれば3着が関の山かなという印象で。切れる脚が無いので直線でできるだけ切れ味のある差し馬にセーフティーリードを作っておきたい。

5番手はエリキング。皐月賞は実質叩きみたいなものだったのは川田騎手のレース後コメントからも明らか。1戦使って本領を発揮できれば十分今回のメンバー相手に渡り合えるだけの実力を持っている。ただ内枠がこの馬にとってはあまり良くない印象で、とにかくズブいのが弱点なので包まれてしまうと厳しくなる。スムーズに外に出すことが出来れば本領を発揮できると思うので、それを期待したい。

ミュージアムマイルはこの馬場だと本来の実力を発揮できないのではないかと見て切っている。また、サトノシャイニンングは乗り替わりで好転しそうな馬ではないことと前に壁を作れそうにないのが気になるので印をつけていない。ファンダムは後方から持ってこれるような頭数、メンバーレベルではなく、スタンド前発走なことを考えても気性的にそこまで出していけないので高確率で後方に控える競馬になりそうなのがマイナス。

本命単勝回収率0％ 複勝回収率83% 馬券回収率167％

毎年言ってますが、ダービーは好きな馬を買うレース。ただ今年は青葉賞を勝つ予定だったリトルジャイアンツが戦線離脱してしまったので悩ましい一戦に。デビュー前から期待が大きかったという点ではエリキングか、因縁の3枠6番に入ったサートゥルナーリアの子か、主役のいない競馬界なのでクロワデュノールのダービー制覇で人馬ともに盛り上げていって欲しいと思う気持ちもある。

しかしここはファウストラーゼンに本命を打つことにしました。実は皐月賞で本命候補だったのですが、超高速馬場と捲る向正面の向かい風を考慮して評価を下げたという背景があり、それまでは好きな騎手である杉原とのコンビで期待しておりました。加えて、人気薄での激走でもホープフルS→弥生賞と王道路線での結果は甘く見てはいけないというのはクラシックにおいて毎年大事にしていること。乗り替わりとなったのは残念ですが、一番良さを発揮させてくれる鞍上を得たと思うのでプラスに捉えたい。

何より、過去にダービーの捲りに脳を焼かれた人間としては一番ワクワクできそうな人馬というのも大きい。コントレイルが勝利した20年の本命はマイラプソディだったのですが、向正面で先頭に立ち、残り200m過ぎまで粘ってくれたあのダービーは記憶に強く残っています。ジョッキーや陣営のコメントからもほぼ100%捲ることが決定しているので大きな期待を持って観戦したいと思います。

と、ダービーなので上記のような私情も大いにありますが、真面目な話もしておきます。まず東京の馬場ですが、土曜は前日の雨からやや回復して稍重スタートとなったものの、9R前の雷雨で一気に重馬場に。それまでのレースも相当時計がかかっていたので発表以上にタフな馬場だったと思います。今晩は降らない予報なので、朝の時点で金曜→土曜と同じく稍重までは回復するものの、先週と同等かそれ以上にタフな馬場となるイメージ。日中も先週同様低く日差しもなさそうなので、同じように昼過ぎの8Rくらいに良馬場と発表されるものの、25秒台以上のタフさが求められる馬場になるかなと想像します。

本命のファウストラーゼンは先にも述べたように馬場が渋ってくれたほうがいいタイプで明日の馬場は味方するはず。展開的にもこれといった逃げ馬はいないが、矢作厩舎の人気薄に田辺騎手が乗っているので逃げそう。岩田パパも不在で他の逃げそうな騎手も脚を溜めたいタイプが多いのでハイペースになることは考えにくく、ファウストラーゼンの捲りはすんなり決まる。あまりにも遅いと池添騎手は枠的にも捲れそうなので怖いが、距離に若干の不安はあると思うので、1頭だけで捲れたら理想的。

とてつもない心肺機能の持ち主ですし、ダービーで捲ってもそう簡単にはバテない。ブリンカーを外してチークに変えるのがどうでるかは未知数だが、枠もいつでも動いていける外枠に入りましたし、馬場と展開を味方にここでもう一度激走して驚かせてほしい。ミルコも当日はこの1鞍のみのようで、最近は悔しいことばかりだと思うので大一番でスカッとする神騎乗にも期待したい。

対抗以下も基本的にはタフな馬場でも走れそうな馬と、ファウストラーゼンが捲った時に一緒にきそうな馬を選びたい。ジョバンニは皐月賞で本命にした馬で、あの時もそうだったようにどんな競馬になっても真面目に走る賢さが最大の武器。馬体を見ても距離が伸びても問題なさそうだし、ここまで一貫して松山騎手というのもダービーにおいて心強い。ただ皐月賞の見解に書いたように、若葉Sを使っているという点においては皐月賞がメイチだった可能性が高く、状態キープでどこまで戦えるか。もう一点懸念材料を挙げておくと、皐月賞の時もそうだったが、恐ろしいほどこの馬を取り上げている人が多く、単勝以外は既に4番人気なので逆らいたくなるパターンではある。

クロワデュノールも皐月賞は一番強い競馬をしたと思いますし、タスティエーラが皐月賞でそうだったように巻き返しは十分ある。こちらもスッと位置が取れて崩れない賢い馬なのでタフな馬場もこなせるはず。そもそも器が違う馬なはずなので馬場が原因で崩れるイメージは湧かない。何よりこの2頭はホープフルSでファウストラーゼンに先着しているので相手を選ぶならこの2頭を中心に考えたい。

そのほかは印を回した馬でミュージアムマイルは皐月賞は衝撃的に強かったので、レーン騎手ですしなにも逆らうところはない。馬場に一抹の不安はあるもののそこまで苦にするイメージはない。折り合いもつくので距離は問題ないと思いますし、前日時点ではなぜか3番人気で単勝が7倍もついているので、美味しく買えるなら狙ってもいい。ゲートを出たなりで脚を溜めらたらまた怖い存在になると思う。リラエンブレムも賢く馬場を苦にしなさそう。この枠なので折り合ってハマれば爆発力はあるので人気もないなら紐に入れたい。

印を回していない人気馬については基本的にタフな馬場が合いそうにないのが主な理由で、人気順にマスカレードボールは皐月賞のような高速馬場でこそ。枠が外すぎるので折り合いにも苦労しそう。ファンダムも父譲りのキレは良馬場で見たい。サトノシャイニングはこの枠ですし折り合い専念で最後方だと思いますが、その競馬で突っ込んで来れるほどの馬とは思っていない。皐月賞はほぼ全馬が不利を受けており、その中でポジションを悪くしたわけでも仕掛けが早くなったわけでもないこの馬は外枠という不利以外は相対的に見てそこまで言い訳にはできない。せめて綺麗な良馬場なら。

ショウヘイもサートゥルナーリアなので良馬場で見たいし、肉体的にも精神的にもまだまだこれからという印象が強い。ただルメール騎手がエムズではなくこちらというには意外だったのでその点は期待。最後にエリキングだが、皐月賞の敗因は明確でダービーなら確実に着順は上げてくる。ただやはり大事な時期に骨折で休んだ馬がダービーに間に合うかは非常に疑問。この中間もダービーにしてはジョッキーや調教師からのコメントがほとんど見つからないというのが勝負気配に欠ける。馬場も綺麗なストライドで走る馬なので良馬場がベストだと思うが、人気はないので2、3着の相手なら。

本命単勝回収率57％ 複勝回収率110% 馬券回収率68%

やってまいりましたダービーです。しかしながら天気は悪そう。稍重ぐらいを想定して予想しています。

本命はクロワデュノールです。皐月賞では正攻法のレースをしたものの、ミュージアムマイルのキレに負けてしまいました。しかしながらダービーの方がこの馬にとっては合っているのでここでは実力も適性もこの馬にぶがあるはずです。稍重までだったら問題なくこなせると思っていますし、総合力でこの馬に勝てそうな馬は今の所思いつきません。

対抗にファイアンクランツです。正直良馬場なら全く勝てそうにはありませんが、馬場が渋ってタフなスタミナ勝負になるなら善戦できると思っています。札幌2歳Sでは3着に入っていますし、前走の青葉賞でも2着と重賞でも安定したレースができています。鞍上が佐々木大輔騎手でまだ21歳ですが、思い切った騎乗をして欲しいと思っています。

次にショウヘイです。内枠なので荒れたところを通らされそうですが、ルメール騎手ということでなんとかいいポジションを確保してくれるようお祈りを込めての評価です。稍重までだったら苦にしないところも評価したところです。

次にマスカレードボールです。皐月賞ではスタートで出遅れ、最後の直線だけのレースになってしまった。距離延長は歓迎でこの舞台も合っていそう。揉まれにくい外枠なのもいいと思っていますが、坂井騎手なので共同通信杯の時のように先行しそうな気がしてしまいこの評価です。

最後にリラエンブレムです。時計がかかるようなら買ってもいいような一頭です。瞬発力勝負は厳しいので持久力勝負に持ち込めれば。