5月8日に東京競馬場で行われるNHKマイルCの全頭診断をしていきます!
全頭診断は推馬代表のpeaseさんに担当して頂いております。
先週、天皇賞(春)ではA→S→Bで決着!
春GⅠではかなり高い精度の全頭診断となっておりますので今週も予想の参考に是非ご覧ください!
それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!
全頭診断
NHKマイルカップは毎年、単なる瞬発力勝負ではなく長く良い脚を使える持続力を持った馬の方が好走するレースとなっています。また、今年のメンバーのうち上位人気勢が折り合い面で不安を抱えている馬が多いです。どれが好走しそうでどれが凡走しそうなのか、きっちりと見極める必要があると感じています。ぜひその参考にしていただけると嬉しいです。それでは全頭診断始めていきます。
S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他
アルーリングウェイ 評価:C
エルフィンSの競馬が非常に強い内容で印象に残っています。そのエルフィンSでは息の入らないタフな流れを先行して好時計をマークしています。逃げたタナザウィングは沈んでいますし、決して先行馬有利な展開ではない中で非常に強い競馬をしていました。素質は非常に感じますね。
ただ前走の桜花賞は多少不利があったとはいえ、しっかりと最後まで頑張っていたにもかかわらず凡走でした。勝ち馬との差は0.2秒でしたが、それ以上の力差を感じてしまいましたね。今回のメンバーは牡馬の一線級もいるので桜花賞よりもレベルが上がる、もしくは同じくらいだと思います。引き続き実力的に厳しい立場でしょう。
また、鞍上も差し馬でないとG1で好走できない騎手です。先行馬であるこの馬とはあまり相性が良くないように思えます。血統背景的にも少し怖い1頭ではありますが、ここは軽視しています。枠は内枠必須だと思います。
インダストリア 評価:S
前走はこの馬にとって不利な条件が色々重なっての5着でした。距離の不安はあまり感じなかったのですが、右回りはあまり得意ではなさそうに見受けられます。また、小回りの競馬場もコーナーでうまく加速できないこの馬にとってはあまり良い条件ではなかったでしょう。さらに4角で大きく外に膨らんでしまうところもありました。今年の弥生賞は内前で運んだ馬に有利な展開だったので何もかもがうまくいってなかったですね。
今回東京のマイルに変わることで変わり身が期待できると思います。この馬はエンジンを徐々にかけていって長く良い脚を使うタイプの馬です。このレースで好走しやすい馬だと思います。また、左回りの方が良い競馬をしているので、前走よりもパフォーマンスを上げてくるでしょう。レーン騎手もそういった馬の方が手が合うジョッキーなのでうまく乗りこなすことが出来ると思います。
ただ1つ不安点をあげるとすれば後方からの競馬になってしまう可能性があるというところです。そうなると勝ち切ることは難しいかもしれないですね。レーン騎手が中団の外につけてくれれば差し切ってくれる可能性は大いにあると思います。この馬にも非常に期待しています。枠は包まれたくないので外枠の方が良いでしょう。
オタルエバー 評価:C
この馬も逃げ候補の1頭ですね。朝日杯まではハナを主張できないと折り合いを欠き、凡走してしまうようなところを見せています。ただ前走のファルコンSでは初めて控える競馬を選択し、しっかりと好走することができましたね。これで競馬の幅が広まった印象があります。ただ差す競馬をすると最後の一気追いにスタミナがついて行かず、ばててしまっています。やはり逃げか先行で粘る競馬の方が良さそうです。
ただまた前に行く競馬に戻したとすると、ハナじゃないと折り合いを欠くところが再発してしまう可能性はありそうですね。とはいえジャングロにハナ争いで勝てるとは到底思えません。控えるとそれはそれで持っている末脚的に厳しいのでどうやっても難しいとは思います。ここは軽視です。
カワキタレブリー 評価:C
デイリー杯で3着に入った実績のある馬ですね。安定して先行する競馬が得意で崩れにくい安心感が見て取れます。ただそもそも実力的に足りていないですね。人気薄の逃げでたまたまはまったデイリー杯を除けば勝負になっていません。ここは軽視でいいでしょう。枠は内枠が欲しいところです。
キングエルメス 評価:B
前走骨折明けで久々のレースになりましたが、内枠を活かした先行競馬で3着に粘ることが出来ました。多少折り合いは欠いていましたが、1度使ったことで改善されると思います。この馬の買い時は人気が無い時だと思っていますが、今回はその条件が整っています。マイルも問題なさそうなので、番手か3番手で内をずっと回ってくれば1度叩いて上積みのある今回も馬券に来る可能性は全然あると感じています。前への意識が非常に高い坂井騎手なのも好材料ですので、面白い1頭だと感じています。枠は内枠必須ですね。外枠に入ってしまうときついと思います。
ジャングロ 評価:C
今回逃げるのはおそらくこの馬でしょう。スプリントでも安定して逃げ先行が出来るくらいの馬なのでスタート、二の足の速さはこのメンバーの中でも群を抜いています。前走は初のマイルで不安視されていましたが、武騎手の神騎乗によって何とか持ちましたね。最後はマテンロウオリオンを制して勝つことが出来ました。非常に素質を感じましたね。
とはいえ引き続きマイルは長いと思います。前走はレベル的にもあまり高くないレースだったので楽に逃げることが出来ましたが、今回はそうはいきません。また、直線の長い東京コースもこの馬はあまり向かないと思います。恐らくコーナーで加速して短い直線をそのまましのぎ切るという競馬の方が良いですからね。前走ではマテンロウオリオンに勝ったとはいえ、そのマテンロウオリオンは明らかにトライアル仕上げでしたし、最後の直線も典さんはそこまで無理に追ってはいませんでした。強い競馬をしたのはマテンロウオリオンの方だと思いますし、マイルの実力もマテンロウオリオンの方が強いと感じます。私はあまり信頼はしていません。枠は内枠必須ですね。外枠に入ったら迷わず切りです。
ステルナティーア 評価:C
前走の負けは正直不可解ですね。確かに外を回して差してくる馬にとっては不利な展開ではあったのですがそれにしても負けすぎという印象です。不利を受けたというわけでもないですし、その程度の実力だったということでしょうか。もし精神的なものだった場合、なおさら好走は難しいでしょう。走り的に高速馬場は非常に向いているとは思うのですが、買う材料が特に見当たらないのでここは一旦様子見です。
セイクリッド 評価:C
ここまでダートしか走ったことのない馬です。いきなり高速府中に乗り込んでどこまでやれるかというところでしょうか。実力的にもまったくパッとしませんし、どうやっても馬券内は難しいでしょう。ここは軽視です。
セリフォス 評価:A
この馬はダイワメジャーの産駒の中では珍しく良い切れ味のある脚が魅力的なタイプですね。前走の朝日杯ですが積極的に前に出していく競馬をしていきました。最初の方は他馬との接触などもあり、少し折り合いを欠くところがありましたが徐々に収まっていった印象です。ただ差し馬有利の展開になったことで脚が溜まらず、最後はドウデュースに差されてしまいました。とはいえこの負けは展開の不利が大きかったのですし、その後ドウデュースも結果を出していますので問題はないでしょう。
この世代の中でマイルの実力は紛れもなくトップだと感じだと思いますし、馬券内に来る確率は非常に高いと思っています。既に安田記念を見据えているコメントも出ていますので、陣営も非常に自信がありそうです。最初からこのレースを目標にしている調整、ローテーションも好印象ですし、非常に面白い1頭だと感じます。枠は真ん中か内目がいいですね。
ソネットフレーズ 評価:A
前走のデイリー杯では、伸びない内を走ったにもかかわらずセリフォスのタイム差なしの2着に好走しました。この走りは能力の裏付けとして十分なものだったと感じています。前目につけて長く良い脚が使えるという点もこのレースへの適性を考えると非常に魅力的だと思います。鞍上も最近G1で凡走が続いていますが、関東での成績が非常に良い騎手ですし、脚質的にも手が合うと思います。ここは人気含めて非常に面白い1頭ですね。
あとは足元の不安がどの程度解消されているかですね。それさえ万全であれば頭もあると考えています。どちらにせよ馬券には入れるべき1頭ですね。枠はできれば内の方が良いです。ただ正直極端な外じゃない限りそこまで減点はないかなと感じます。
ソリタリオ 評価:B
前走の敗因は明らかに馬場でしたね。渋った馬場だと非常に走りづらそうで、どんどん位置が下がってしまいました。ただ本来はレースが非常に上手で操縦性の高い馬です。安定して馬券内に来てくれるのが大きな魅力です。また、左回りの方がパフォーマンスが良く、この舞台は非常に向くでしょう。雨も降らないようなのでこの馬の得意な良馬場での開催になります。このまま人気しないようであれば大穴馬として紐に入れておく必要があると考えています。善戦マンという印象なのであくまで2.3着というところでしょう。Cデムーロ騎手がかつて絶賛していたほどの馬です。ここは波乱の主役として非常に期待しています。
懸念点はスタートが悪いところですね。切れる脚もないので大きな減点材料です。なので馬券に来るためには徐々に位置を上げる競馬をしなければなりません。そこでいかにして体力を温存しながら進めるかというところだと思います。騎手は最近穴馬での好走が目立つ鮫島騎手です。不安視されていますがサンレイポケットをJC4着まで上げてくるなど、腕は確かなものを持っていると思います。徐々に位置を上げていく競馬をしたいので外枠がベストでしょう。
タイセイディバイン 評価:C
前走は好位から馬場の良いところに持ち出し、最後までしっかりと伸びるという完璧な競馬をすることができました。距離短縮をしたファルコンSで結果を出しましたが、1400だと位置取りが悪くなってしまうので、マイルが最も向いているでしょう。ファルコンSでは長く鋭い脚を使っていますし、このレースへの適性もあると感じます。大柄で大跳びな馬なので広い東京コースも向いていると感じますし、穴として注目ですね。
懸念点は高速馬場に対応できるかどうかですね。この馬は多少時計がかかる馬場の方が良いと感じています。この時期のパンパンの東京競馬場だと分が悪そうですね。ジャングロがハイペースで逃げて上りのかかる状態にならないと厳しそうです。ただ武騎手がそこまで無茶なペースで逃げるとは思えないので望みは薄そうです。完璧に競馬してやっと3着というところでしょうか。信頼度は低いです。枠はある程度先行していきたいと思うので内枠から真ん中枠くらいの方が良いと思います。
ダノンスコーピオン 評価:B
前走馬群から抜け出したときの脚は非常に鋭かったですね。明らかに勝ちパターンで、失速することなくしっかり伸びていたタイセイディバインを差し切っての勝利でした。アーリントンカップと朝日杯で速い流れを経験できたことは好材料だと感じています。実力的に言えばアーリントンカップ勢との勝負付けは済んでいるという印象です。前走の時計も優秀でしたし、マイルは最も得意とする舞台だと感じます。
ただ懸念材料はいくつかあります。1つは折り合いが怪しいので後方からの競馬になってしまうというところです。このレースは後方から一気に差してくる馬よりかはある程度の位置が取れて長く良い脚が使えるタイプの方が好走しやすいです。確かに良い脚は持っていますが、それをしのぎ切ってしまうような馬たちがもっと好位置につけることができそうな気はしています。もう1つは輸送です。初輸送の共同通信は元々状態が整っていなかったというのも大きかったと思いますが、輸送の影響もあったのではないかと感じています。なのでこの馬の買い時は関西なのではないかと思っています。東京だとまだまだ未知数なところがありますね。
最後の1つが状態面です。前走である程度戻ってきたなという感じはありますが、まだG1で好走できる状態ではないと感じました。その前走から2週間の間にどの程度まで立て直してくるかというところですね。個人的には朝日杯の状態に戻すことは難しいのではないかと感じています。こういったところを考えるとこの人気では買いづらい1頭だと感じますね。妙味を考えると切りたい存在です。枠は前に馬を置きたいのですが包まれるのも嫌なので真ん中くらいの枠が良いです。
ダンテスヴュー 評価:C
きさらぎ賞ではインで控えて脚を溜め、直線でそれを爆発させて2着という内容でした。ただ勝ち馬はその後パッとしない戦績のマテンロウレオでありレースレベルは疑問です。また、この馬はクロウキャニオン一族であり、ヨーホーレイクは例外となっていますが基本的には3歳の3月でピークを迎えます。皐月賞でもまったく勝負になっていませんでしたし、ここも買える材料は特にないと感じています。
トウシンマカオ 評価:C
前走は直線で前が詰まり、外に出したはいいものの馬場の影響でスピードに乗れず凡走しました。直線スムーズであれば確実にもっとやれましたね。ただ折り合い的にも血統的にもマイルは長いと感じます。その証拠に朝日杯では直線までは良い競馬が出来ていたものの完全に脚が止まっています。買えるような要素は特にないですね。
フォラブリューテ 評価:C
スローからの瞬発力勝負に強い馬です。そういった流れになると前進してくる可能性はあります。ただそもそも実力的に厳しいでしょう。勝った紅梅Sもレベルが低かったですし、桜花賞でもまったく相手になっていませんでした。さすがにこのメンバー相手には勝負にならないでしょう。
プルパレイ 評価:C
前走の末脚は非常に強烈でしたね。元々は先行する競馬をしていたのですが、徐々に折り合いが悪くなって後方からの競馬にシフトしています。ただそこから切れ味のある末脚を使うことが出来ていますね。前に馬がいてそれを追いかけるような競馬をする方が良いタイプです。
ただ前走の勝ちは実力だけではなく、内が非常に有利な馬場状況で内枠を引き、直線もインが空いたなど、有利に働いた部分が非常に多かったかなと感じています。また、ここ最近スタートの悪さが出ているので後方からの競馬になりやすいです。そうなると届かないかなと感じます。ある程度スタートを決めることが出来て前目に付けることが出来ればチャンスはあるでしょう。スタート決めること前提とすると内枠が必須です。
マテンロウオリオン 評価:B
この馬はとにかく一瞬の切れ味が魅力的なタイプですね。それが一番表れていたのは万両賞でした。この時は桜花賞でも不利を受けながら勝ち馬に0.2差まで迫ったアルーリングウェイを差し切っています。スタート出遅れてポツンの態勢になったにもかかわらず勝ち切るあたり、非常に能力を感じる内容でした。前走も休み明けでトライアル仕上げながら、勝ちパターンに持ち込んだジャングロと差のない2着に好走しています。新馬戦で負けたにもかかわらず次走1勝クラスに出走させたほど、陣営はこの馬に自信を持っています。このメンバー相手でも実力は劣っていないでしょう。
ただこの馬も折り合い面で大きな不安を抱えています。前走も3角で急に馬が上がってしまい、その影響で最後ジャングロと併せたところで止まってしまいました。シンザン記念でも勝ちはしましたが、折り合いを欠いて前目に付ける競馬となっています。この馬はじっと後方で脚を溜めて最後に爆発させるタイプなので、折り合いを欠いて脚を溜めることが出来なくなる可能性が高いのはあまり歓迎できません。
また、それもあってマイルはギリギリだと感じます。さらにこの馬は長く良い脚を使うタイプではないように見受けられるので、このレースに対する適性は少々不安ですね。勝ち切るイメージは正直湧かないですが、3着までならという印象です。枠はダノンスコーピオンと同様前に馬を置きたいので真ん中くらいがいいでしょう。極端な内だと詰まる可能性が出てくるので嫌ですね。
終わりに
以上、NHKマイルCの全頭診断でした!是非予想の参考にしてください!
明後日5月7日(土)に最終予想を公開!!
桜花賞ではLakka.が◎スターズオンアース→○ウォーターナビレラで124,800円の払い戻しを獲得!
皐月賞ではpeaseが◎ジオグリフ→○イクイノックス→▲ドウデュースで、公開しました買い目も全て的中!
天皇賞(春)ではpeaseが馬連を的中、予想は全員的中しており、春GⅠの好調をキープしております!
今週も期待の最終予想にご注目ください!