【クイーンS2023】例年より馬場がきれいな札幌で評価すべきは先行馬/全頭診断

全頭診断

7月30日(日)に札幌競馬場で行われるG3・クイーンSの全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseが担当しております。是非予想の参考にご覧ください。

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!

全頭診断

pease

3歳の有力馬も出走する面白いメンバー構成となりましたね。
今年の札幌競馬場は例年よりも時計が速いのが特徴です。馬場は傾向的には外差しも効きますが、開幕2週目ということでまだ内の方が若干有利かなと思います。
展開としては、メンバー構成を考えるとそこまで速いペースにはならないかなと見ています。なので先行馬が有利かなと思いますが、差し馬でも上り上位の脚を使えるなら評価すべきと思います。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 コスタボニータ 評価:C

前走のメイSは6着と負けていますが、かなり内有利な状況で外をまわしていたのでそれが響いた部分もあったと思います。ただ外をまわっていてもしっかりと折り合えていたのは好材料でした。

重賞で3着に来た実績のある馬ではありますが、現状では展開や通った馬場が恵まれないとオープンクラスでさえ馬券内に来れない馬です。3着に来た阪神牝馬Sも超絶内有利馬場を味方につけただけではありますからね。今回も最内枠を引けたので、うまく運べば3着には来れるかもしれないですね。松山騎手が継続騎乗というのも好材料です。3連系の紐なら入れておいてもいいかもしれないですが、信頼度は低いです。

2枠2番 ウインピクシス 評価:S

前走の福島牝馬Sは外枠から果敢に先行していきましたが、先行馬が崩れる展開になったことで13着と大敗してしまいました。展開が向かなかっただけなので、そこまで気にしなくても大丈夫でしょう。

重賞で結果を出せていないですが、前走の福島牝馬、前々走の中山牝馬ともに展開が向かなかっただけであり、重賞で通用しないという評価を下すのは早計でしょう。2桁人気台であれば妙味もあるので楽しみな一頭だと感じています。また、このレースは2枠の複勝率が非常に高いのが特徴です。この馬の脚質的にもかなり良い枠に入れたと思います。

あとはグランスラムアスクがどれだけ絡んで来るかですね。楽に逃げることが出来れば勝つ可能性もあると思います。

3枠3番 ライトクオンタム 評価:A

前走のオークスは決死の先行策を実行しましたが、最後はすぐ沈んでしまいした。さすがに2400mは距離が長かったですね。この負けはしょうがなかったで済ませて問題ないと思います。

今回は武騎手に戻りましたね。田辺騎手がダメだったというわけではありませんが、武騎手に戻るのは好材料になると思います。この馬を一番知っているのは武騎手ですからね。スタートさえ決まれば勝てる可能性は十分あると思います。

ただこの馬は圧倒的に経験が少ないので、揉まれる競馬になると弱いんですよね。馬体も小さいので古馬相手に揉まれると弱い面が出てしまうと思います。そのため、この枠だとスタートを失敗した瞬間に終わる可能性がありますね。

3枠4番 ルビーカサブランカ 評価:A

前走の函館記念は得意な内を縫って差す競馬で2着まで来ました。6歳ながらまだまだ実力は衰えていないところを見せてくれましたね。やはり内枠を引いて内が伸びる条件であれば面白い一頭だと感じました。

今回もまた得意の内枠に入ることが出来ましたね。内の馬場も十分伸びているので今回も函館記念に引き続き期待できると思います。ルメール騎手に乗り替わりというのも心強いですね。初騎乗ではありますが恐らく問題ないでしょう。

心配なのはやはりレース間隔ですかね。7月中に3レースに出走するというタフな日程をこなせるかどうかがかなり心配です。当日大きく馬体を減らしてくるようであれば割引が必要かなと感じますが、馬体が得に変わっていないようなら今回も勝馬候補でしょう。

4枠5番 サトノセシル 評価:B

前走の中山牝馬Sは、瞬発力が求められない条件がこの馬に向いての3着でした。引退レースと言っていましたが、それでもしっかりと重賞で結果を残してくる所はさすがですね。やはり上りのかからない条件への適性の高さはピカイチだと感じました。

今回は引退を撤回してまで挑んできています。まあ去年一昨年とこのレースで好走しているので、引退を撤回する理由も分かりますね。今回も期待できると思います。鞍上も今ノリにノッてる佐々木騎手です。いきなり重賞で結果を残してくる可能性もあると思います。

懸念点はやはり同じレースで3年連続馬券に来る難しさというところですかね。7歳を迎えてさすがにピークアウトしていると思うので、大きく期待しすぎるのは禁物かなと見ています。また、今年の札幌は例年よりも時計が速いです。その辺を加味すると紐として狙うべきでしょう。

4枠6番 ローゼライト 評価:C

前走の函館記念は先行することが出来ずに13着と敗れてしまいました。後ろからどうにかできるほどの脚はやはりなく、先行しないとそもそも重賞でなくとも厳しいということが分かりましたね。

今回は前走と違って内目の枠を取れたので、条件的にはまだ前走よりましかと思います。そもそも重賞クラスの古馬牡馬相手には荷が重かったですからね。まだ牝馬相手ならある程度は頑張れるかもしれません。ただ馬券圏内は実力的に難しいでしょうね。

5枠7番 ドゥーラ 評価:B

前走のオークスは差し追い込み馬に有利な展開を活かしての好走ではあるものの、さすがの末脚ではありましたね。展開さえ向けば大きなところでもしっかりと馬券内に来れる実力があるということを証明できたレースだったと思います。

今回の舞台である札幌競馬場は差しが決まる競馬場でもあるため、この馬の末脚は活きてくるでしょう。間違いなく上り上位の脚を使ってくると思うので、あとはそれで届くかどうかですね。先行争いが激化するような展開になれば勝つ可能性も十分あると思います。また、札幌の重賞を勝ったという実績も大きいですね。少し時計がかかる札幌の洋芝は合うということだと思います。

ただ人気で買いたい馬ではないですね。脚はありますがやはり展開次第なところがあるので、軸としては買いづらいと思います。とはいえ有力候補の1頭であることは間違いないでしょう。斤量も斤量ですからね。

5枠8番 キタウイング 評価:B

前走のオークスは後方からインを突くいつもの競馬を徹底していました。15着と大敗していますが、内容は良かったと思います。今後もこの競馬を続けていけば、いずれ展開が向く可能性はあると感じましたね。

今回も恐らく後方からインを突く競馬になるのかなと思います。展開がうまくはまれば面白いと思いますね。人気が無い時こそ狙い目の馬ではあるので、今回も2桁人気台になれば紐として買った方が良いと思います。

懸念点はやはり展開次第なところでしょうか。安定感は皆無なので軸にするのは絶対にやめた方が良いと思います。また、杉原騎手じゃなくなったのも少し不安ですね。まあこの馬のやることは1つしかないので、そこまで心配はいらないと思います。

6枠9番 グランスラムアスク 評価:C

前走の弥彦Sは外枠からハナを取り切れるまでかなり脚を使い、ペースとしてもそこそこタフになったものの最後は逃げ粘っての勝利でした。単騎で逃げることはできていましたが、決して楽な競馬ではなかったので強い内容だったと思います。内枠ならもっと差をつけて勝てていたでしょうね。3勝クラスとはいえメンバーも結構そろっていたので、そこそこ評価しています。

この馬は戦績を見ても分かる通り、逃げて力を発揮するタイプの馬です。単騎逃げの体勢を作ることが出来れば面白いと思います。ただ内にウインピクシスが入ったのはかなり嫌ですね。逃げるためにはかなり脚を使う必要があります。相手の枠並び的にちょっと厳しいかもしれないですね。

6枠10番 イズジョーノキセキ 評価:B

前走のヴィクトリアマイルは15着と大敗してしまいましたが、今のこの馬にはマイルは短かったですし、さすがにG1クラスの馬ではなかっただけだと思います。ただ舞台が合わなかっただけなので、度外視で問題ないと思います。

今回は時計のかかる洋芝の札幌、尚且つ得意な1800m戦ということで、舞台はかなり合うでしょうね。大幅に前進してくる可能性は高いと見ています。ソダシに勝った経験もあり、有馬記念で4着に入る実力馬です。舐めすぎは禁物ですね。

ただ斤量57キロはかなり堪えると思います。この斤量を考えると勝ちは難しいかもしれないですね。押さえても紐までと見ています。

7枠11番 ジネストラ 評価:C

前走の福島牝馬Sは距離不安から控える競馬を選択したものの、やはりスタミナ不足が影響して直線の脚が鈍ってしまっての4着でした。やはりこの馬のベストは1400m~1600mでしたね。

今回も前回同様1800mのレースとなります。なので距離が長いことは確実でしょうね。うまく運べたとしても終いが浅くなってしまう可能性が高いと思います。ただメンバーレベルを考えても案外3着くらいならギリギリはいれるかもしれないですね。3連系の紐には入れておいてもいいかもしれませんが、基本的には期待しづらいですね。

7枠12番 ミスニューヨーク 評価:C

前走の福島牝馬Sは出遅れて後方からの競馬になり、そのまま何もせずの11着でした。やはりデムーロ騎手でないと力を出せないですね。これは度外視で問題ないと思います。

開幕2週目の札幌なので、まだまだ内が活きているのは良いですね。この馬の持ち味は最内から馬群を縫って伸びてくる器用さです。それが活かされる馬場状況にはなっていると思います。

ただやはりこの馬は中山で狙いたいですね。コーナーが緩やかな札幌では内を周る利点が中山や福島に比べてそこまでのものになってしまいます。また、外枠を引いた以上、自分の競馬に持ち込むためには一度最後方近くまで下げる必要があります。それも嫌ですね。今回の条件では狙いづらいなと感じています。

8枠13番 ビジン 評価:C

前走のマーメイドSは先行馬が崩れる展開において、4番手から進めた時点で厳しかったですね。とはいえ、あまりにも簡単に負けすぎ感はあるので、重賞レベルではないのかなと感じました。

3勝クラスを展開が向いてやっとギリギリ勝てたレベルの馬です。愛知杯とマーメイドSもあっけなく負けているので、さすがに重賞でやれるレベルではないですね。今回も実力的に厳しいと思います。

8枠14番 トーセンローリエ 評価:C

前走の桜花賞は完全に実力不足という感じの18着でした。さすがに桜花賞の舞台で通用するほどの実力ではなかったですね。

桜花賞では通用しなかったですが、前々走のアネモネSでいい競馬をしていたのが印象に残ってます。アネモネSでは、かなりタフなペースの中で2番手から押し切っており、強い内容だったと思います。

とはいえさすがにまだ古馬混合の重賞で通用する感じはしないですね。今回は桜花賞からどれだけ馬体が成長してきているのかを見るレースという感じになると思います。アネモネS2着のコンクシェルも順調に勝ちあがっていますし、馬券内は難しいと思いますが、能力の片鱗くらいは見せてほしいなと思っています。

終わりに

以上、クイーンSの全頭診断でした。是非予想の参考にしてください!

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