1000m通過が1:00.5ですが、逃げたアウスヴァールからは後続2馬身くらい差があったので、ノースブリッジ以降は1:02台くらいのスローペースで進みました。ここまでのペースとなるとさすがに前有利になりますよね。出遅れて尚且つ道中もまったく進んでいかなかったプログノーシスにとってはさすがに厳しい展開でした。
本命のジオグリフ、本当に良く頑張ってくれました。まずスタートですが隣のドゥラエレーデが出遅れたことで内に大きなスペースができ、尚且つ自分自身もそこそこのスタートを切れたので最内の3番手をスッと取ることが出来ました。そこからは2番手以降ドスローの展開でしっかりと脚を溜め、フィニッシュ。ノースブリッジとの差はプログノーシスを意識して仕掛けが遅れてしまったことでしょう。ノースブリッジ鞍上の岩田騎手はプログノーシスが出遅れたのを見ているため、直線でプログノーシスが来る前にリードを積極的にとる競馬をしていました。こればかりは岩田騎手を褒めるしかないという感じです。今後ですが、大分マシにはなっているもののまだ折り合いに難があることには変わりないので、これがもっと良くなってくればこの距離でももっと通用してくるのではないかと思います。ただし条件は、時計がかかる右回りの競馬場で、操縦性の高さが求められるようなレースです。
対抗のプログノーシス、やってしまいましたね。駐立がすこぶる悪かったですし、道中もまったく位置を上げることさえできませんでした。本来のこの馬であればちょっと合図をすればぐんぐん位置を上げて、最終的には突き放すような競馬が出来たはずです。この馬は馬柱だけを見ると安定感を感じる馬ではありますが、実際はかなりムラがあるタイプです。走るタイミングがいつなのか、今後もこの馬とお付き合いするうえではかなり神経質にジャッジする必要があるかなと思います。次走はオーストラリアに行くのか秋天に行くのか、秋天であれば川田騎手はリバティアイランドを選ぶと思うので誰が乗るのかですね。藤岡佑介騎手に戻るとなるとちょっとどうかなとは思ってしまいます。
4番手のノースブリッジは考え得る最高の展開で走ることが出来ましたね。大きく離した逃げ馬の2番手はゴールデンポジションです。事前の展開予想的には恐らく2番手で進めることはできるものの、ドゥラエレーデやホウオウアマゾンあたりが競ってくる可能性が高いため、そこまですんなりとポジションを取れないと思っていました。ただ、ドゥラエレーデは出遅れてホウオウアマゾンはすぐに譲ってくれたので、すんなりと最高のポジションをとることが出来ました。また、上でも書きましたがプログノーシスが出遅れたのを見れたというのもかなり大きいですよね。早めに仕掛ければ勝ち切れるという判断がしやすくなったかと思います。この馬に関しては、G1で通用するタイプではないので、もし秋G1に出走してきたとしてもさすがに買えないかなと思います。とはいえ今回勝ってしまったことでハンデがより重くなり、ハンデ戦のG2,G3でも厳しくなってくる印象。今回みたいにメンバーが揃うG2で人気が無くなった時に再度狙える一頭かなと見ています。
5番手のステラヴェローチェは終始硬くなっていた印象ですが、それでも3着に来れているあたりさすがの実力ですね。スタート後にスッと内に切り込んで武騎手の後ろにつけ、その後はジオグリフの後ろに付けて脚を溜める競馬。やはりこの馬は安田記念や大阪城Sのような前に行く競馬ではなく、中団もしくは後ろから脚を溜めて直線で爆発させる競馬の方が良さそうですね。今後は天皇賞秋に出てくるのでしょうか。雨が降って重馬場になれば狙える一頭だと思います。この馬の得意な舞台は渋った馬場の2000m左回りです。
高松宮記念以降、久々に馬券を当てることが出来てほっとしています、、、。これからまた秋にかけて、しっかりと競馬を見て勉強しておく必要がありますね。
何にせよ、ジオグリフよく頑張った!