予想通りの重馬場ではありましたが、結果的には上り最速が34秒。重馬場でも時計の速さは健在という感じでしたね。展開としては、ベラジオオペラが逃げると予想していましたが、結果的にはルージュエヴァイユとカラテの逃げ争い。ただペース的には予想通りでしたね。しっかりと脚を溜めて馬場がマシな外を通ることが出来た渋った馬場適性のある馬が好走するレースだったということでしょう。
本命のローシャムパークは5着でした。敗因は折り合いを欠いていたこと、道中で位置を上げたことでしょう。ただ位置を上げたことは騎乗ミスだとは思いません。悔過的に悪い方向に向いてしまったのは確かですが、あのペースを考えるとあまり速い上りを使えないことを考えれば位置を上げるしかないですからね。ただあの競馬でしっかりと5着に来ているあたり、実力はやはり一流です。いずれG1を獲れる馬だと思っています。
対抗のドウデュースは前半の前進気勢の無さ、最後の直線で馬場の悪い内を通ったことが敗因でしょう。ただあの位置から勝つためには内を突くしかありませんでした。やれることはやった、そのうえで馬場への適性が無かったということでしょうか。強い馬ではありますが、安定感があるタイプではやはりないですね。狙い時は国内で武騎手が乗った良馬場のレースです。
3番手のベラジオオペラは大奮闘の3着。スタートが良かったので逃げようとしましたが、外から来たルージュエヴァイユとカラテに前を譲る形になりました。ただそれでも折り合いを欠くことなく淡々と走れるのがこの馬の長所ですよね。かなり高い安定感を感じます。最後は展開の利を活かすことが出来たブローザホーン、ソールオリエンスに敗れましたが、この馬の力は出せたと思います。今回の敗因は単に展開が向かなかったというだけですね。上位2頭との差は全くないと思うので、今後も楽しみです。ただ、秋は中々この馬に合いそうなG1が無いですね。さすがに天皇賞秋は荷が重いと思います。
4番手のブローザホーンは渋った馬場への高い適性と、馬場の良い外をスムーズに通れる枠が良かったですね。また、脚を直線までしっかりと溜める競馬が出来たのも良かったです。菅原騎手は近年でメキメキと力をつけてきています。ここから勢いに乗って秋もG1を勝つ可能性は十分にありそうです。
5番手のソールオリエンスもローシャムパークと違い、位置を下げてまでしっかりと脚を溜めることに徹したのが良かったですね。途中で位置を上げつつコントロールできるほど器用な馬ではないので、この馬のことを良く知る武史騎手だからこそ出来た騎乗だと思います。ただ、この競馬で勝てなかったのはかなり痛いですね。もう国内に今回以上に合うG1が無い気がしています。
結果的に3,4,5番手で決まる残念な結果に。悔しい。