【安田記念2024】実はいた 浪漫溢れる妙味を持った人気馬が/回顧

回顧

6月2日(日)に東京競馬場で行われたG1・安田記念について振り返ります。

pease

投資26400円 回収10020円 回収率38%
本命単勝回収26% 本命複勝回収率77%

2/17〜6/2現在までに公開した予想と買い目の成績です!

安田記念の回顧

10ソウルラッシュ3着(2番人気)
13ステラヴェローチェ:9着(7番人気)
18ダノンスコーピオン:15着(11番人気)
7ロマンチックウォリアー1(1番人気)
4ジオグリフ:6(12番人気)

ワイド
10-18

三連単1点1000円勝負】
15着:18ダノンスコーピオン
3着10ソウルラッシュ
913ステラヴェローチェ

pease

日本競馬ファンとしては悔しい結果に。これを受けて来襲する海外馬が増えそうな気がしているので、日本馬は何とか立ち向かってほしい。

回顧

当日の馬場は稍重ではあったものの、雨がそこまで強くならなかったこと、そして東京の水はけが良すぎたことで結果的には速い馬場にはなりました。とはいえ例年の安田記念の中では遅い時計になったことでロマンチックウォリアーが勝ち切れたというのもありそう。ペース的には思ったよりも遅く、後傾ラップからの上り勝負でした。後方で競馬をした馬、そもそも上りを使えない馬にとっては厳しいレースになりましたね。

まずはロマンチックウォリアーについて。初めての競馬場であれだけのスタートを決めるのは本当凄いですね。すんなりと良い位置を取ることが出来ています。終始典さんに蓋をされる競馬になってはいましたが、そこはさすがのマクドナルド騎手、まったく焦らずに追い出しを待って脚を溜めていました。直線でフィアスプライドがたまたま寄れて進路が空いたというラッキーはあったものの、馬もそこからのGOサインにすぐさま応えて、最後はマクドナルド騎手の風車鞭で最後まで気を抜くことなく走り抜けました。本当に賢くて操縦性の高い馬ですね。マイルは短いと思っていたのですが、もしかするとゴールデンシックスティがいたからマイルにあまり参戦していなかっただけで、あの怪物がいなかったらもっとマイルを使っていたんじゃないかというくらいマイルへの適性を感じました。宝塚でも見たかったのですが、どうやら参戦しないとのこと。ならいつかマクドナルド騎手に来日してほしいと思っています。普通に勝ちそうです。

ナミュールは狙い時がここでしたね。良馬場でこその馬だと思っていたのですが、そういえばエリザベス女王杯で頑張っていたことを考えるとむしろ今回くらいの渋った馬場の方が、他馬が苦にする分良いのかもしれないですね。また、前走同様出遅れはしましたが、そこからの追走は前走とは全く違いましたね。後方から外に出してそのまま位置をあげながら脚を溜める競馬で、武騎手がこの馬の良さを引き出す競馬が出来ていました。ロマンチックウォリアーとの差はやはり位置取りでしょう。強いのは変わりないのですが、やはり位置取りが後ろになる以上展開待ちになるのがネックとなりそうです。

ソウルラッシュはこれが最大限の競馬だったと思います。時計的には今までの安田記念出走時のものとほとんど変わらないため、このくらいのタイムが限界なのでしょう。雨が足りなかったなという感じです。この馬がG1を勝つときは、マイルCSで内枠から完璧な競馬が出来て、尚且つ他の実力馬が自分の力を発揮できなかった時、というかなりの条件付きだと思います。また、馬柱的に人気が落ちることはないので、今後は妙味を考えると買えない馬になりそうです。

ここからは各馬簡潔に。
ガイアフォースは内枠からの競馬が窮屈になってしまっただけで、外枠なら2,3着馬と遜色ない競馬が出来ていたはず。また、もっとタフなペースにならないと持ち味が発揮できない。
セリフォスは外枠だったことが全て。後方で折り合わせながらの競馬に。ただ、ピークアウトしている感があり、次走から注意が必要。
ジオグリフはやはり切れ負け。ただかなり頑張っていたとは思う。札幌記念辺りに出てきたら勝てる可能性は十分にある。
フィアスプライドは坂井騎手がうまい。この馬を先行させることができたのは凄い。馬としては全力を出しての結果。
エルトンバローズはブリンカーをつけだしたりと陣営も悩んでいる様子。どちらにせよ左回りも高速馬場も合わない。
ステラヴェローチェは前すぎたし距離も短かった。何よりも雨が足らなかった。
エアロロノア、レッドモンレーヴ、コレペティトール、パラレルヴィジョン、カテドラル、ドーブネ、ウインカーネリアンはそもそもG1じゃ実力的に足りない。
ダノンスコーピオンも外枠が良くなかったか。前に馬を置ける枠に入れたら見直したい。また、良馬場の方がよいが、32秒台の上りを使えないことを考えると、時計のかかる良馬場のマイルで内枠に入ったら穴として。
ヴォイッジバブルは典型的な外国馬の結果という感じ。ロマンチックウォリアーは別次元だった。

Lakka.

投資89000円 回収82500円 回収率93%
本命単勝回収率76% 本命複勝回収率137%

安田記念の回顧

11ウインカーネリアン:14(9番人気)
15ヴォイッジバブル
:178番人気
10ソウルラッシュ3着(1番人気)
2ガイアフォース:4(5番人気)
7ロマンチックウォリアー1(1番人気)

馬連
11-15
ワイド
11-10,15

三連単1点1000円勝負】
3着10ソウルラッシュ
9着:13ステラヴェローチェ

14着:11ウインカーネリアン

Lakka.

思ったより渋らず、にしてはペースも緩く…。

回顧

稍重スタートで昼から雨が降り…というところまでは合っていたが、一瞬強まっても降り続けず想定より馬場が渋らなかった。時計も1:32.2で上がりはナミュールの32.9が最速。良馬場と変わらない時計が出る東京競馬場の水捌けの良さにやられた。

というのも逃げ予想だったドーブネが思ったほど飛ばしていかず、前半46.4。さらに1000mも58.4とこれでは切れ味が要求され、本命のウインカーネリアンには厳しい。こんなペースになるなら自ら行ってペースを作ってほしかったが、ゲートはギリギリ出ているがやはり駐立が怪しく二の足でなんとかしている状況では難しいか。ヴォイッジバブルはスタートで寄れていつものテンの速さが見られなかった。直線でも伸びを欠いており、敗因はタフな馬場が合わなかったか、アウェイの左回りか。

勝ったロマンチックウォリアーは誰よりもスタートを決めて好位を確保し堂々の抜け出し。まさに王者といった走りで日本馬を圧倒。予想ではマイルという不安要素と1番人気では買わないと書いたが、パドックを間近で見たところトモの容量がダート馬かと思うほど大きく、そりゃスタートも出るしマイルでも強い。そしてちゃんと1番人気なのだから買う側が上手い。

その妙味といった点ではナミュールは抑えてもよかった。2連続の10日競馬では話にならないと切ったが、去年から言ってるようにヴィクトリアマイルより安田向きの馬。さらに香港やドバイで好走しているように、実はパンパンの高速馬場より多少タフな馬場の方がいい馬。武豊騎手も2戦目にして馬群に入れず外を選択して良さを生かしてきており、もっと評価できたと反省。

良馬場なら買いたいと書いたセリフォス、レッドモンレーヴはその通りの結果。ただセリフォスはパドックでも非常によく見え、枠と馬場次第ではまだまだやれるはず。ただソウルラッシュはやはりG1では一歩足りない。去年のマイルCSも完璧な競馬をしてナミュールに差されているわけで、馬場もまだ時計が出るくらいの悪化具合となった府中ではナミュールに勝てるはずもない。ガイアフォースは長岡騎手になってポジションを取らなくなっているので、やはりこの枠では追い出しが遅れる。直線も前のジオグリフが壁になっており、この枠ならジオグリフに譲らず出していくか、勝ち馬の枠が欲しかった。

1→4→2人気で決まっていながら、三連単177倍、ナミュールの複勝3倍というところに妙味を見出せなかったことが悔しい。中穴馬の取捨がそこそこにできていた分、もっとオッズを見ていれば…。残り1レース宝塚記念で巻き返します。

ちょい穴党のリョー馬

投資32300円 回収3260円 回収率10%
本命単勝回収率0% 本命複勝回収率107
%

安田記念の回顧

2ガイアフォース:4着(5番人気)
10ソウルラッシュ3着(2番人気)
17セリフォス:5(3番人気)
5ナミュール2着(4番人気)
9パラレルヴィジョン:13着(6番人気)

三連複2頭軸
2,10-3,4,5,9,13,14,15,16,17

三連単1点1000円勝負】
310ソウルラッシュ
4着:2ガイアフォース
5着:17セリフォス

リョー馬

ロマンチックウォリアーさん。あなた強すぎました。

回顧

ロマンチックウォリアーがまさかここまでマイルでのパフォーマンスを見せてくれるとは思いませんでした。多少馬場が渋って時計がかかるようになっていたとしても、1分32秒3で走ってくるとは思いもしませんでした。セン馬なのが勿体ないですね。宝塚記念でも見たかったですが、陣営の判断なので仕方がないですね。

本命のガイアフォースはやはりスタートでジオグリフの位置を取りたかった。そこが全てではないかなと思います。マイルだと多少スタート後の位置取りで優位に立たないのはこの馬にとっては痛い。直線でもやはり狭くなってしまったり、詰まっており追い出しが遅れています。そうなると後ろからくるソウルラッシュやナミュールにはかないません。

対抗のソウルラッシュは善戦したものの3着。ナミュールにも差されているので、スピードがやはり物足りません。もう少し馬場が渋れば結果は違ったかもしれませんが、馬場などの条件がないとG1を勝つのは難しそうですね。

セリフォスはやはり馬場は良の方がいいのは間違い無いので、ここでは仕方がない順位だと思います。東京のが合うとは思いますが、勝ち実績のある秋に期待です。

ナミュールは2度目のチャレンジで武豊騎手が素晴らしい騎乗でした。ドーブネがスローペースに落としてしまい、最後差し届かずでしたが、この馬の強さを遺憾無く発揮したレースでした。良馬場だったら差しが届いている展開もあり得たのではと思います。やはりこの馬は馬体ではなく、今やメンタル面が重要になっていますね。今後もメンタル面に注意しながら狙っていきたい。

パラレルヴィジョンはG1レベルではまだまだ通用はしませんでしたね。G3ぐらいでまた狙う方が良さそう。

ロマンチックウォリアーの強さを侮りすぎました。日本のマイルG1馬を相手にしても全く問題なく勝利を掻っ攫っていく姿は流石の一言。

今回のレースは上位人気馬が掲示板を独占する結果になりましたが3連単は1万越え、上手く狙えれば面白い結果だっただけに残念でなりません。次回は宝塚記念まで開きます。宝塚記念も天候や馬場に注意が必要です。なんとか春競馬を的中で締めくくりたい。

終わりに

春の連続G1開催を終え、残すところは宝塚記念のみとなりました。NHKマイルCの的中を最後にこれで3連敗となってしまいましたが、なんとか最後に的中させて、秋に繋げたいと思います。

安田記念の記事を読んで頂きありがとうございました。