【安田記念2025】一流マイラーに不安があるので、距離短縮組も狙ってみたい/最終予想

本命単勝回収率46％ 複勝回収率85% 馬券回収率68％

安田記念は今年の春G1で珍しくパンパンの良馬場で走りそう。土曜日の7Rに行われた3歳未勝利戦で1:33.5が出ており、それを考えると安田記念では1分32秒を切るような決着が予想される。当初の予想通り高速決着に対応できる馬を上位に狙っていきたい。

本命はジャンタルマンタル。前走の香港マイルは熱発による調整不足で惨敗。実力で負けたわけでは全くないので度外視で問題ない。今回はそこから直行してきたわけだが、たしかに状態面は不安ではある。ただ調教で猛時計を記録しているように走れる体勢ではありそうだし、高野調教師の会見を見ても自信がうかがえる内容だった。普通に実力を出し切ればまず勝てる相手だと思うので、ここは状態を信じて本命を打っている。ただケロッと負ける可能性も十二分に有り得るので頭固定とかは怖い。

そこで対抗にするのはシックスペンス。東京マイルへの適性は確かに不明ではあるが、何よりの買い要素はルメール騎手が乗った時の成績が全勝であること。間違いなくルメール専用機であり、逆に言えばルメール騎手が乗れば大幅に能力が上がる。この馬強いなと思った一番のレースは昨年の毎日王冠。確かに内前に向いた展開ではあったのだが、東京競馬場で上り33秒台を使って勝ち切るキズナ産駒はなかなかいない。近年のように一流マイラーが揃った安田記念であれば通用するか疑問ではあったが、今回のメンバー相手であれば通用する実力はあると思う。

3番手はブレイディヴェーグ。ここ7年間で必ず牝馬が馬券にきており、今年出走の牝馬はこの馬のみ。そして特筆すべきは戸崎騎手が東京マイルで牝馬に乗った時の成績が非常に良いこと。この舞台であれば戸崎騎手への乗り替わりは好材料。懸念点としてあげられている距離だが、何だかんだでマイルCS4着に来ていることを考えると、今回のメンバー相手であれば十分上位が狙えると思う。牝馬特有の切れ味が活きる左回りで本領を発揮したい。

紐としてはパンパンの良馬場の東京マイルが絶好舞台になりそうなジュンブロッサムと、実績面でソウルラッシュ。ソウルラッシュは3着までと思っているので、3連系の紐という扱い。あとはウォーターリヒトとトロヴァトーレを押さえるかもという感じ。

本命単勝回収率0％ 複勝回収率75% 馬券回収率160％

ようやく週末に雨が降ることなく乾いた馬場で開催できそう。ただここまでほぼ毎週湿った状態で使われた分か、Cコース2週目といえど内の芝は傷みまくっている。ということで土曜の馬場傾向を見ていたが、直線は先週よりはやや真ん中から外の方が伸びやすい印象を受けた。明日も雨は降らず気温も高いいい天気になりそうなので、このままの傾向で時計の出る状態とみた。

展開的にはスタートさえ出れば逃げるのはマッドクールでしょう。隣のウインマーベルは逃げたくはないはずなので、警戒すべきはその2つ外のグラディアス。ただこの2頭とは初速が違うはずなのでマッドクールが逃げて後ろにウインマーベル、その外にグラディアス。スローにしても良いことはないのでミドルくらいで流れそうなイメージ。

ただ逃げ馬が好走しにくい舞台ということに加えて、マッドクール、ウインマーベルともに距離に不安があるスプリンターなのでこの辺りが残る可能性は低そう。マッドクールは馬場が悪くなった方が可能性が上がりそうなので時計の出る乾いた馬場でどうか。ウインマーベルは前走は目一杯の走りで帰国してからの状態がイマイチなのがひっかかる。

なので、その後ろでじっくり脚を溜められそうなシックスペンスを本命に。内の馬場の傷み具合は心配だが、マッドクールは掘れている内を走りたいでしょうし、直線だけ真ん中に出せたら問題ない。大阪杯の予想で述べた通り、2000mよりは1600m寄りの1800m巧者で毎日王冠の走りを見ても東京は力を出せる舞台。欲を言えば大阪杯を使わずに出てきて欲しかったが、蹄の不安も無さそうなので状態に不安はない。

スプリングSのような究極の瞬発力勝負でも、中山記念のような持久力勝負でも力を出せる馬で、前走もやや長い距離に加えてハイペースを3番手追走と脚が残らない苦しい競馬ながら0.4秒差で着順ほど負けてはいないところからシンプルな能力と底力はG1で足りて良い。1800mのG1がない国内大きなタイトルを獲るなら安田記念しかないと思うので、頭で期待したい。

対抗のジャンタルマンタルは国内でナンバーワンのマイラーと言っていい力の持ち主だと思っているので、本来なら自信の本命なのだが、やはり昨年から順調さを欠いているのは無視できない。香港の負けは富士Sを熱発で使えなかったことが主要因だと高野調教師が話している通り。ただ今回もそれ以来の競馬となればNHKマイルCの時のように自信を持って勝つとは言い切れない。

直行となったのは香港から帰ってきてすぐの判断だったことや、追い切りからも状態は良さそうな点からも休み明けを極端にマイナスする必要はなさそうだが、競馬に行ってどうかというところに付け入る隙があると思うので、この馬の単勝が4倍もつくという事実に心は揺れているが…対抗まで。

それ以下は概ね差のない評価となるが、ソウルラッシュは元来マイルCS向きの馬で、安田記念で買う馬ではない。昨年のように雨の影響が残る馬場なら買いたいが今年はそうではないし、鞍上の腕も心許ない。ドバイターフは当日の馬場も加味してこの馬にしてはポジションを取りに行き、2着馬をマークした鞍上の完璧な騎乗によって成された偉業だと思っているので、適さない舞台で鞍上も変わるのに1番人気となれば積極的に買いたくはない。ただ地力と競馬が上手く行けば馬券内は十分ある。

ブレイディヴェーグはまだマイルを使うのかというくらいマイルは合っていないし、東京新聞杯を叩いてメイチだったドバイターフで全く力を出せなかったところにピークが過ぎているのかなと思ってしまう。暑さの影響があったのかもしれないが、それは今週の日曜も同じだし、メイチで仕上げた海外からの帰国初戦で舞台設定にも不安が残るとなれば静観したい。

それ以下は紐で売れているウォーターリヒト、ジュンブロッサム、トロヴァトーレ辺りが気になるが、ウォーターリヒトは東京もあっていて速い上がりが使える点からも評価したいが、後方一気でどこまで届くか。それに東京新聞杯組がそれ以降パッとしないのでG3ではハイレベルという論調にも疑問視。

ジュンブロッサムも同じ位置かさらに後ろからなのでどこまで。ただこちらは状態も良さそうで富士Sという疑いようのないハイレベルでの勝ち鞍は評価したい。武豊騎手も前走のズブさを受けて挽回してきそうなので期待。トロヴァトーレはそれらより前で本命対抗馬と同じようなポジションから運べそう。この舞台でウォーターリヒトとタイム差なしの競馬をしているのにオッズには大きな差があるので、脚質と妙味を含めてこちらに印を回す。

本命単勝回収率72％ 複勝回収率110% 馬券回収率132%

本命はソウルラッシュです。7歳になってもまだまだ強いどころか今が1番強いんじゃないかと思わせてくれる走りをしています。正直心配事が騎手ぐらいしかないです。スピード決着になることが予想されますが、正直メンバー的にみてもそこまでスピード決着で有利になる馬がいなさそう。シックスペンスもブレイディヴェーグも適性距離はマイルではないので、もしこの馬に勝つとしたらジャンタルマンタルぐらいでしょう。

対抗はジャンタルマンタルです。ソウルラッシュを基準に考えた場合、スピード決着で有利に立ち回れそうなのがこの馬ぐらいでした。ただ、現状どれぐらいの馬なのか測りづらくあっさり飛んでしまうことも考えられますが、朝日杯FSやNHKマイルで見た印象ならこのメンバー相手にだったら十二分に戦えるはずです。

3番手のエコロヴァルツは朝日杯FSで2着にも関わらず予想時8番人気と割と人気がないので狙いどころです。適性距離は1800mだと思うが、シックスペンスやブレイディヴェーグを狙うよりはこの馬を狙った方がいいのかなと思います。

ウォーターリヒトやジュンブロッサムも東京マイルで重賞勝ちをしており得意の舞台なので善戦してくれるはず。持ちタイムもこの中でなら上位であり勝つまでは行かないも馬券内は十分過ぎるほど考えられる。