【オールカマー2022】A評価は意外な馬?/全頭診断

9月25日(日)に中山競馬場で行われるオールカマーの全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseさんに担当して頂いております。

先週のローズSではS評価アートハウスが1着!

是非予想の参考にご覧ください!

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます。

全頭診断

pease
pease

先週と同じく天気が怪しいですね、、、。

今回も馬場が悪化した想定で評価を付けてますが、どのような馬場だと評価を上げる必要があるのか、また下げる必要があるのかについても書いておきますので、当日の馬場を見て照らし合わせてもらえたらと思います。

今回のメンバーはG1級と言ってもいいくらい揃っていますね。秋競馬本番に向けた重要な一戦なのでしっかりと各馬を調査していく必要があります。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 ロバートソンキー 評価:C

見解

3勝クラスではありますが前走ではかなり強い競馬をしていましたね。出遅れて絶望的な位置になったかと思いきや直線で差し切る競馬をしました。非凡な能力を感じましたね。3歳時に神戸新聞杯で3着に入ったこともある馬ですし、菊花賞や天皇賞春でも人気以上の着順には来ています。展開さえ向けば重賞でも通用するレベルの馬なのでしょう。

ただ今回はこの馬に向く条件が揃っていないように感じます。まず中山競馬場という舞台は直線が短く、長く良い末脚を使うこの馬にとっては向かないでしょう。この馬に合うのは東京や新潟のような直線が長い競馬場です。枠も出遅れが多いこの馬にとっては包まれやすいところなので、外に出して追い出すためには一度後方に下げる必要があります。このレースは2008年以降4角10番手以下から馬券になった馬がいないほどの追い込みが効きませんので、この馬にとっては大きな減点材料となるでしょう。馬場も軽い方が力を発揮できるタイプです。前走の勝ちっぷりを見て穴人気をしてしまう可能性もあり、妙味も信頼度も低いと感じています。次の狙い時は東京や新潟のopです。

2枠2番 ジェラルディーナ 評価:C

見解

この馬の一番の武器は末脚です。4角にかけて早めにスパートをかけられれば速い脚を確実に使ってくれる信頼感があります。差し有利な展開になるとこの馬に向いてくると思います。

ただこの枠は最悪ですね。外からじりじりと追って最後に豪脚を繰り出すという脚質なだけに、包まれる可能性非常に高い内枠というのはこの馬には向きません。しかも直線の短い中山ということもあって少しでも追い出しが遅れてしまえばもう可能性が無くなってしまいます。とはいえそれを避けて後方に下げて外に出したところで、今度は後方からの馬に圧倒的に不利というコース形態に阻まれてしまうんですよね。気性のことを考えると位置を取りに行く競馬がしづらいだけにどうやったとしても厳しい競馬にはなると思います。距離もこの馬にとっては長いです。1800m~2000mが良いと思います。近年のオールカマーは牝馬が活躍しているということもあり、ある程度穴人気してしまいそうなのも非常に嫌です。馬場も瞬発力を活かせる良馬場の方が良いと思います。

3枠3番 ウインキートス 評価:B

見解

この舞台で去年2着まで来ているという点は非常に大きいと思います。というのも中山2200mというのはかなりトリッキーなコースであり、リピーターが多いのが特徴です。前走外枠からすんなりと前を取れていることから分かる通り、安定して先行競馬が出来るという点もこのコースには非常に合うと思います。いつも通りのこの馬の競馬が出来れば3着くらいであれば可能性はあると思います。

ただ信頼感があまりないのもこの馬の特徴です。特に休み明け時の信頼感はさらに落ちると思います。とにかく馬体の変動が大きい馬で、大幅な馬体減りをしてくる可能性がそこそこ高いと感じています。当日の馬体をしっかりと確かめる必要がありそうです。大幅に減ってきた場合は切ってしまった方が良いと思います。休み明けという意味で言えば、去年好走出来たのは札幌記念を使ってきたからというのも大きかったのではないかと感じています。調教の動きも去年のオールカマーの時の方が良く、出来が見劣りしますね。さらに今年は去年のメンバーよりもレベルが高いです。目黒記念で自分の競馬が出来たにもかかわらずギリギリの3着だったところを見ると、実力的に見劣りしてしまいます。それでもそこそこ人気がありそうというのも嫌なところです。馬場も血統の割に渋った馬場が不得意なので、できれば良馬場でやりたいところですね。

4枠4番 ソーヴァリアント 評価:B

見解

復帰前の話ではありますが、この馬の持っている能力は間違いなくG1級です。安定して先行することができ、前目から差し馬顔負けの末脚を繰り出すことが出来るところが最大の魅力でしょう。こういった脚質の馬は中山などの直線が短い競馬場の時に無類の強さを発揮します。スローからの瞬発力勝負に持ち込むことさえできれば、この馬の馬券内は確実だと感じています。

ただ上記の話は復帰前の実力に戻ってきていればという話です。復帰戦でなければ間違いなくS評価にしていたのですが、さすがに骨折明けの仕上げ感ではあります。とはいえそれなりの実力は出せてきそうだと調教を見て判断しています。あとはバビットやキングオブドラゴンがどのような競馬をしてくるのかというところです。また、今回は楽に先行できる可能性があまり高くないのではないかというのもB評価の理由です。バビット、キングオブドラゴンの逃げ勢はスローからの粘る競馬をしてきているタイプのため、ペースが速くなることは無さそうですが、デアリングタクトあたりが勝ちに行く競馬をした場合、早めに先行勢を潰しに来る可能性があります。そうなると先行勢には厳しい展開になるでしょう。ソーヴァリアントはそういう競馬には骨折明けの現在時点では耐えられないのではないかという疑念を持っています。

4枠5番 ヴェルトライゼンデ 評価:A

見解

前走が長期休養明けながら非常に素晴らしい競馬が出来ていました。元々勝ち切るだけの脚が無く、いつも2着3着で終わってしまうところがあった馬なのですが、しっかりと差し切るだけの脚を得て帰ってきましたね。あまり得意ではないであろう速い時計勝負にも対応できており、復活というよりは進化して帰ってきたという印象が強いです。中山競馬場はパワー型であるこの馬にとっては最も適した舞台だと言えます。現に結果を出してきているのは中山が多いです。鞍上が初騎乗の戸崎騎手ではありますが、そこまで癖のある馬ではないので問題は無さそうです。あとは中団からしっかりと末脚を使ってくれれば馬券内に来る可能性は非常に高いと感じています。

気になるのは調教が坂路のみというところくらいでしょうか。とはいえ前走も坂路のみで勝っていますので、そこまで心配はないのではないかと感じています。あとは前残り傾向がある馬場がどう左右するかですね。ソーヴァリアントやテーオーロイヤルを捕まえるのが苦労しそうです。

5枠6番 クリスタルブラック 評価:C

見解

まずは本当におかえりなさいですね。戻ってきてくれただけ奇跡という感じです。2年前の京成杯では脚勢失っていない状態のスカイグルーヴを後方から差し切るという異次元の競馬をしていました。持っている素質は本物です。

とはいえさすがにこれだけ休んでいた馬をいきなり買うのは危険だと思います。調教も走っているだけという感じでリハビリのような感じです。今回出走してきたのもまずは一叩きということだと思います。陣営のコメントを見てもそんな感じですね。これから秋にどこまで復調、進化してくるのか楽しみです。

5枠7番 アドマイヤアルバ 評価:C

見解

近走はめっきりと走る気持ちを失ってしまっているように見えます。もうセン馬になって長いですからね。闘争心が完全に落ち着いてしまっているということでしょうか。距離短縮してここを使ってきたのは、速い流れのレースを一度使わせて前進気勢を呼び起こすショック療法のようなものだと思います。今回はノーマークで大丈夫でしょう。

6枠8番 デアリングタクト 評価:S

見解

今回S評価を付けたのは3つの理由があります。1つは元の走りにほとんど戻ったなと調教で感じたからです。秋本番へ向けての叩きであることは分かっているのですが、調教の走りが宝塚記念の時よりも断然よくなっていました。宝塚記念までは手前替えがおぼつかないところがあり、結果的にレースでも直線の手前替えができずにそこそこの着順となっていました(それで宝塚記念3着なのが化け物)。しかし今回の調教では手前替えがスムーズにできており、体の硬さが無くなったように見えました。この出来ならば直線の一伸びで差し切ることは十分可能でしょう。

2つ目は斤量です。この馬に54キロはさすがにチートだろという気さえしています。去年の勝ち馬ウインマリリンと去年の2着馬ウインキートスはともに55キロでワンツーを飾っています。この時よりも1キロ軽いのは非常に有利ということを意味しています。

3つ目は中山適性ですね。中山競馬場は初出走ではあるのですが、パワー型の走りをするこの馬は急坂のある競馬場はお手の物でしょう。馬場が渋っても全く問題なく、仮に高速馬場になったとしてもオークスで証明したように問題ありません。これらのことを考えると死角がほとんどないという印象です。

心配な点を捻りだすとすれば追い始めが若干ズブいところくらいでしょうか。内に包まれると弱いところがあるとは思うのですが、この枠に入れましたし、鞍上もずっと継続で乗ってきた松山騎手なので全く心配はいらないように感じます。ここで勢いに乗せて、アーモンドアイ、コントレイルに続いてのJC覇者になってほしいです。

6枠9番 クレッシェンドラヴ 評価:B

見解

前走の天皇賞春は穴馬らしい積極的な逃げの競馬を見せましたね。すばらしい騎乗だったと思います。たださすがに距離が長かったので度外視大丈夫でしょう。昨年から溜めて良い脚を確実に使ってくれる安定感を得ています。折り合いを欠くことも全くないので末脚さえ活きる展開なら大穴として狙っても面白い存在です。また、ステイゴールドの子供というのも、この舞台で楽しみな要素の1つですね。ステイゴールド系の血が中山2200mの舞台では無類の強さを誇っています。8歳馬ながら日経賞やAJCCでもそこまで負けてないですし、穴党の方にはお勧めです。

とはいえ実力が足りていないのは言うまでもありません。馬場が渋るのは良いですが、差しが効いて有力馬が厳しい状況になれば3着にはという印象です。また、調教の走りが少し気になりました。あまり走る気持ちがないように見えましたね。さすがに年齢を考えるとレースに慣れすぎてしまっているのかもしれませんね。

7枠10番 テーオーロイヤル 評価:A

見解

前走の天皇賞春では唯一タイトルホルダーに勝ちに行く競馬をしていましたね。菱田ジョッキー若いにもかかわらず見事な騎乗でした。自分の競馬に徹していたら2着には来てたでしょうね。実力を示していたと思います。皆さんが一番疑問に思う点としては中距離のスピードに対応できるのかどうかというところですよね。そこに対してお答えしておくと、青葉賞後の休養明け以降この馬は別馬になっていると考えていいと思います。青葉賞以前は中距離だと安定感があまりなく、うまく競馬が出来た時にはしっかりと勝てるという感じでした。ただ今は調教の走りを見る感じ中距離のスピードには問題なく対応できるように思えました。何ならダイヤモンドSの時もスローで先行してから最後の瞬発力は中距離でも通用するレベルでした。今回のレースは秋のG1へ挑戦するための重要な一戦です。勝負度合いが高いのも魅力的です。スローペースのロングスパート戦になる可能性が高いので、そうなるとこの馬の持てる実力をしっかりと発揮できるでしょう。あとは馬場が渋った方が良さそうなので当日の馬場状況で評価を上げ下げしていく必要があります。

心配な点は鞍上ですね。この馬のことを知り尽くしているという意味では菱田以上のジョッキーはいませんが、単純な騎乗技術に関しては一流にはまだ劣る印象です。そこで少し差が出てくる可能性はあるかもしれないです。

7枠11番 キングオブドラゴン 評価:B

見解

重賞でも安定して逃げ先行することが出来るのは良いですよね。中山競馬場はそういった馬に有利に働く傾向にあります。同脚質のバビットや近い脚質のウインキートスもスローからの粘り勝負というこの馬と同じような勝負の仕方をしているので、不得意なハイペース戦になりそうなのも好材料です。穴としては一考する価値はありそうな一頭ですね。重賞でもそこそこの順位まで来ているのも良い点です。

ただ前走の鳴尾記念でそこが見えてしまったという印象ですね。単騎で楽に逃げることが出来たにもかかわらず5着というパッとしない順位なのはいただけないです。また、調教を見ていると状態的には阪神大賞典の時の方が良かったと感じています。穴とはいえ2桁人気台にならないと狙うときのリスクの方が大きい印象です。

8枠12番 フライライクバード 評価:C

見解

前走の目黒記念では文句のつけようがない完璧な競馬が出来ていたように思えるのですが、それでもパッとしない走りでした。今まで重賞に通用してきていますがどれも通用している感じはせず、唯一馬券に入ったアルゼンチン共和国杯も1,2着馬以外はパッとしない印象で、重賞級ではないと判断しています。今回のメンバーはG2の中でも揃っていますし、通用するビジョンは見えません。また、右回りがあまり得意なようには見えないのも狙いづらいところですね。

8枠13番 バビット 評価:C

見解

この馬もおかえりなさいですね。よく戻ってきてくれました。クリスタルブラック同様さすがに今回狙うのはリスクが高すぎます。様子見でいいでしょう。ただセントライト記念で勝ったこともある舞台、安定した先行力、包まれることのない位置など、長期休み明けでなければ買える要素が結構多いんですよね。調教での走りもクリスタルブラックほどひどくはなく、そこそこの状態までは持ってこれていると思います。それだけに夏に復帰してきてくれていればと少し残念な気持ちです。何にせよ今回は様子見でいいと思っています。

終わりに

以上、オールカマーの全頭診断でした!是非予想の参考にしてください!

https://twitter.com/pease2908

本日20時に最終予想を公開!!

現在3名の合計払い戻し額は673,870円!是非予想の参考にご覧ください

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