【アルゼンチン共和国杯2022】混戦だからこそ重視すべきは実績/全頭診断

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11月6日(日)に東京競馬場で行われるG2・アルゼンチン共和国杯の全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseさんに担当して頂いております、是非予想の参考にご覧ください。

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!

全頭診断

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ここからG1馬が何頭も輩出されている注目すべきレースです。秋G1の中休み的な週ではありますが、ちゃんと見ておく必要がありますね。
ただ今回のメンバーは重賞好走馬が少なく、その重賞好走馬の中でも既にピークアウトしている馬もいる若干メンバーレベルが低く感じますね。そういうときこそちゃんと重賞を好走してきた馬たちを評価すべきだとは思っています。戦ってきた相手が違うというやつですね。
このレースはスタミナはもちろん必要ですが、東京競馬場ということで瞬発力もある程度必要とされています。33秒台の脚を使った経験のある馬の評価を上げる必要がありますね。また、逃げと追込みという極端な脚質の馬が厳しい傾向にありますので、そういう馬は評価を下げたいですね。

ペースとしてはスローからのロングスパート戦を想定しています。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 キングオブドラゴン 評価:C

見解

この枠に入ったことで逃げやすくなりましたね。先行への意識が強い坂井騎手に戻ったことで、今回は逃げる可能性が高いかなと思っています。この馬かアフリカンゴールドが逃げると思いますが、どちらにせよスローにはなるでしょうね。
最近は重賞に積極的に挑戦していますが、そこそこな着順が続いており、パッとしない成績となっています。相当な前残り展開にならない限りは重賞で好走できるレベルにはないと捉えています。
また、直線が短い中山競馬場や福島競馬場の方が向いているタイプなので、東京競馬場はあまり向かないと思いますね。
このレースは逃げや追込みなどの極端な脚質の馬には厳しい傾向にあります。あまり買う要素は無さそうです。

2枠2番 プレシャスブルー 評価:C

見解

前走のオクトーバーSでもそうですが、年齢も年齢ということで既にレースの中で手を抜く癖が出てしまっているように感じます。全力を出し切るような競馬をしてくれなくなっていますので、ここも好走は難しいでしょう。

2枠3番 ユーキャンスマイル 評価:C

見解

前走の新潟記念では、伸びる外に早めに出すことができ、長く良い脚を使うことが出来ました。久々の格下げ戦に出たことでマカヒキと同じような突然の好走をすることが出来たのかなと思っています。
今回も前回のような走りが出来ればまた違うかもしれませんが、今回は内枠に入ってしまいました。スローの団子状態になる可能性も高いですし、外に出すにはかなり後ろまで下げる必要があると思います。
時計の出る東京競馬場で後方から追い込んで来ることが出来るほどの脚力はもうないですし、G1でないレースに出してみるというショック療法ももう効かないでしょう。
この馬を狙うのであれば、同脚質のディアマンミノルの方が切れる脚を使えるので、そちらを狙うべきかなと思っています。

3枠4番 コトブキテティス 評価:C

見解

前走の新潟牝馬Sでは後方差し馬に有利な展開をうまく活かして4着に好走することが出来ました。
東京競馬場での成績が非常に良く、高い適性を示しています。また、51キロという軽斤量も魅力的に映りますね。
ただopクラスの牝馬限定戦で尚且つ展開が向いたにもかかわらず4着ということを考えると、牡馬混合のG2で馬券内に来るほどの実力はないでしょう。そこまで狙う要素はないという印象です。

3枠5番 テーオーロイヤル 評価:S

見解

前走のオールカマーでは、内を通った馬が馬券内を独占するような馬場の中、外々を周る競馬になってしまったのが敗因だと思います。ただそれでも掲示板には来ているということから、しっかりと力は示すことが出来ていると思います。同じく外々を周ったデアリングタクトとヴェルトライゼンデはさらに後ろの着順でしたしね。
天皇賞春でも唯一タイトルホルダーに勝ちに行く競馬をしたので、最後はディープボンドに抜かれてしまいましたが、恐らく自分の競馬が出来ていれば2着もあったのではないかと思っています。
スタミナも瞬発力も先行力もあるオールラウンダーで非常に崩れにくいタイプですし、G1でもしっかりと好走できていることを考えると、今回のメンバーの中ではさすがに実力が抜けていますね。ここは3着以内にはしっかりと来てくれると踏んでいます。
懸念点はやはり斤量ですかね。そこまで大きい馬ではないので57.5という重さの影響は大きいでしょう。ただそれでも、メンバーレベルを考えるとやはり勝つ可能性は高いかなと思います。

4枠6番 キラーアビリティ 評価:B

見解

前走の日本ダービーは8枠だったことで後ろに下げざるを得ませんでした。ただそれによって展開が向き、6着まで来れたというところだと思います。日本ダービー、皐月賞ともに状態が芳しくなかったようなので、そこまで悪く見なくてもいいのかなと感じています。
スタートも本来悪くないタイプなので、良い枠を引けましたし中団前目くらいで壁を作りつつレースを進めていきたいところですね。
また、状態もホープフルの時と同じくらいには戻ってきているようなので、しっかりと実力は出せると思います。
あとは折り合いですね。この馬は気負ってしまうところがあるので、2500mという舞台はあまり向かなそうだなと感じています。また、キレがあまりないのも気になりますね。今の時計が出やすい東京競馬場では時計負けしてしまうかもしれないです。とはいえメンバーレベルを考えると大丈夫な気はしていますが。
一番の懸念点はディープインパクト産駒ということです。このレースはディープインパクト産駒の成績が非常に悪く、苦戦を強いられています。以上のこともあって軸にはしづらい一頭です。

4枠7番 ブレークアップ 評価:A

見解

前走の六社Sでは直線で前が詰まったことでブレーキがかかってしまいましたね。ただそれでも最後はしっかりと差し切っており、ちゃんと重賞級の力がありそうだなと感じました。
安定して先行することが出来るタイプで、ロングスパート戦になると持ち味を発揮できます。今回はレースを引っ張りそうなキングオブドラゴンやアフリカンゴールドがそういうタイプなので、この馬に向く展開になる可能性は高そうですね。
過去にヴェラアズール相手に善戦してきているという経歴もありますし、opクラスからの挑戦にはなりますが、実力はしっかり備わっているでしょう。前走六社S組の成績がこのレースでは良いというところでも期待が持てる一頭です。
懸念点は切れる脚を使えるタイプではないということですね。いかにロングスパートの消耗戦になるかがカギになるタイプだと思います。上り勝負になると厳しいので自分からレースを早めに動かしていく可能性もあるかなと思っています。

5枠8番 カントル 評価:C

見解

前走の佐渡Sではスローからの上り勝負となり、そこまでの末脚を使える馬ではないので切れ負けしていましたね。また、かなりのスローだったということもあって掛かり気味でもありました。
緑風Sでアイアンバローズとシルヴァーソニックという重賞好走馬相手に2着に来た実績もありますが、これは前有利の展開がはまっただけであり、そこまで評価できる内容ではないかなと感じています。
この馬の位置からであればある程度の瞬発力が必要となってきますので、適性的に向かないかなと見ています。

5枠9番 ディアマンミノル 評価:B

見解

前走の京都大賞典は稍重馬場が堪えましたね。とにかくパンパンの良馬場でないと力を発揮できないタイプなので、前走は度外視でいいでしょう。
今回は雨も降らなそうなので、時計の出る東京競馬場になります。また、先週の傾向的に内が荒れてきており、外差しが効く馬場にもなっているので、舞台が整ったなという印象です。
ただこのレースは追い込み馬に厳しい傾向があり、この馬の脚質的に勝ち切るのは難しいかなと感じています。なので紐で買うのが良いでしょう。
後方から競馬するメンバーの中では最も脚が切れる馬なので、追い込み馬を狙うのであれば最優先で狙うべき一頭かなと思っています。

6枠10番 ダンディズム 評価:C

見解

前走の目黒記念では、直線内ラチで詰まってしまい、満足に追うことが出来ていませんでした。ただそれでも勝馬から0.3秒差程度には善戦できており、展開さえ向けば重賞でも掲示板には来れる実力があるのかなと思っています。
ただ正直、後方から競馬する割には上りの脚がパッとしないですね。相当展開が向かないと難しいイメージです。
目黒記念の善戦でもしかしたら紐売れしてしまうかもしれませんが、そこまで狙うほどの力があるのかなと疑問は尽きます。
斤量的にも確かに魅力的ですが、まだまだ実力が足りていない印象です。

6枠11番 ラストドラフト 評価:A

見解

前走のオクトーバーSで久々に馬券内に好走できましたね。しっかりとインで脚を溜めて尚且つ進路があいたのが好走要因だったと思います。最後に勝ち馬に差されましたが、あれは斤量差の影響が大きいでしょう。勝ちにふさわしい内容だったと思います。
毎回そこそこ切れる末脚を使ってくれるので、差しが効く展開にさえなれば好走が期待できるタイプなんですよね。以前より末脚のキレが衰えてきているのは確かですが、それでも紐としてはかなり面白いタイプかなと思っています。
東京2500mはかなり得意な舞台です。復活するならここだと思いますね。また、現在三浦騎手が絶好調です。三浦騎手は調子の波が激しく、調子が良い時は毎回良い着順に持ってきてくれます。そういった意味でもかなり楽しみな一頭です。

7枠12番 マイネルファンロン 評価:C

見解

前走の京都大賞典はこの馬らしくない走りでした。状態も悪かったようですし、度外視でいいと思います。
この馬は前が潰れる展開になれば馬券内に来れるというタイプの馬で、かなり展開に左右されます。そういった展開になると読んでいる方は必ず押さえておくべき一頭でしょう。まだまだ展開さえ向けば重賞でもやれる実力は示すことが出来ていますからね。
ただこのレースは追い込み馬に厳しい傾向にあります。はまり駆けできる舞台ではないかもしれないですね。

7枠13番 レインカルナティオ 評価:C

見解

前走は直線までじっくりと脚を溜めて、スムーズに進路を確保して一気に爆発という100点満点の競馬が出来たと思っています。ですが、それでも2着馬にかなり詰め寄られての辛勝でした。3勝クラスでこのレースっぷりであれば重賞では通用しない可能性の方が高いと思います。
良馬場のスピード勝負というのもあまり向かないイメージですね。切れる脚は使えないタイプです。
去年、同じローテで参戦したフライライクバードが3着に好走していますが、あの馬はムーンライトハンデで相手を突き放して完勝していました。この馬はまだそのレベルにはないと思っています。

8枠14番 アフリカンゴールド 評価:C

見解

前走の京都大賞典では、行き脚がつかなかったのかスタートしてから鞭を何発も叩いてましたね。それが影響して本来の自分の走りが出来ていませんでした。
この馬は先行する競馬にシフトしてから結果が出始めましたが、その効力もそろそろ切れかけてきたかなという印象です。もう重賞で好走するのは厳しいかなと感じています。

8枠15番 レッドサイオン 評価:C

見解

もう2年以上馬券に来ていない馬ですね。ここでいきなり復活というのは難しいと思います。
毎回そこそこの着順、もしくは着差には来ているので、恐らく勝負所で手を抜く癖ができしまったのかなと見ています。競走馬としてもう厳しいかもしれませんね。

8枠16番 ヒートオンビート 評価:B

見解

前走の新潟記念は馬場の荒れたインをずっと立ち回ってしまったのが痛かったですね。あれでかなり脚を消耗したと思います。とはいえ勝馬も同じような位置取りをしていたので、そういう意味ではやはりワンパンチ足りない馬だなという印象を持っています。
走っているときの頭の位置が高く、しっかりとスピードに乗れないのがネックなんですよね。レースセンスが非常に高いので好走はできていますが、勝ち切れないのはそれが原因だと思います。
堅実な走りが出来るタイプなので、やはり紐としての期待値は高いですね。押さえておく必要がある馬だと思います。目黒記念でもしっかりと走れているように舞台適正に関しては問題ありません。得意の東京で頑張ってほしいですね。

8枠17番 ハーツイストワール 評価:B

見解

前走の札幌日経opではいつも通りスタートがかなりうまく決まったことですんなりと好位を取ることが出来ました。脚もしっかりと溜めることが出来たことも大きかったですね。
折り合いを欠く心配がないので距離も大丈夫ですし、いつもスタートが上手なのでこの枠からでも先行することはできるでしょう。上りの脚も先行馬にしてはそれなりに使えるので、東京競馬場という舞台は非常に向くと思います。
ただ、重賞を勝つだけの実力はまだないと思うので、紐として狙うのが良いと思います。

8枠18番 ボスジラ 評価:C

見解

前走は札幌の洋芝のおかげでこの馬のズブさをカバーできましたね。とにかくスピード感が無い馬で、体力とパワーを活かせる展開にならないと好走が望めません。
ということもあり、瞬発力が必要な東京競馬場はやはり向かないでしょうね。時計負けしてしまうと思います。
また、調教を見るにステイヤーズSの叩きだなという感じがしています。ここは買う要素が無いです。

終わりに

以上、アルゼンチン共和国杯の全頭診断でした!是非予想の参考にしてください!

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