【函館記念2023】混戦模様の難解レース、S評価は実績十分のあの馬/全頭診断

全頭診断

7月16日(日)に函館競馬場で行われるG3・函館記念の全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseが担当しております。是非予想の参考にご覧ください。

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!

全頭診断

pease

今年のメンバーは抜けている馬がいない混戦模様となりました。こういう時こそ実績と適性を組み合わせて、人気を考えすぎずに馬を見ていきたいですね。
今年の函館記念は土曜日が終日雨予報ということで、当日は重馬場になるかなと想定しています。渋った馬場に適性のあるパワー型の馬を評価していきたいですね。また、小回り適正があるかどうかも考える必要があると思います。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 イクスプロージョン 評価:B

前走の新潟大賞典はオルフェーヴル産駒が得意な渋った馬場であり尚且つ、新潟コースの適性を持っていることが好走の要因だと思います。あの悪い馬場の中でよく頑張ったなと思います。
イクスプロージョンの良いところは、重馬場での競馬が得意であることです。今回の馬場はこの馬にとってプラスの要素となります。また、洋芝コースであることも、脚力勝負になりにくいという意味でプラスに働くでしょう。一方で、実力が若干不足気味であることは否めません。
それを考えると狙うなら紐としてだと思います。馬場が悪くなるほど評価を上げるべきですね。

1枠2番 ユニコーンライオン 評価:S

前走の宝塚記念は得意の逃げの競馬を展開できたものの、ドゥラエレーデに絡まれた影響でタフなペースになり、潰れてしまいました。この負けは展開が向かなかっただけのものなので度外視で良いと思います。
今回は脚質の同じ馬が多いため絡まれる確率も高く、他馬のレース運びに左右される脚質だということを考えると軸としては買いにくいです。ただ実力は申し分なく重馬場も十分にこなせるタイプなので、面白い一頭だと思います。ただ人気になっていると買いづらい馬ではあります。5番人気より上であれば妙味よりもリスクの方が若干高くなると見ていますが、勝つ可能性は十分にあると思います。

2枠3番 ハヤヤッコ 評価:B

前走の新潟大賞典は外々を周っての追い込み競馬で、厳しい競馬となったことが敗因です。負けはしましたが、評価を落とす必要はありません。
この馬は、重馬場に対する適性が高く洋芝の函館競馬場も非常に合います。内枠を引いたことで荒れた個所を通る羽目にはなりますが、去年はそれを全く苦にせず走れていることを考えると、むしろプラスに働くでしょう。
一方で、去年よりも斤量が増えているのは気になります。また、後方からの競馬になることが多く、去年のような位置を取れないと届かないと思います。
狙い目としては、去年の函館記念と同様の条件での好走が期待されます。要は馬場が重馬場や不良馬場になり4角で中団やや前目くらいに位置を取れていれば面白いでしょう。ただし、斤量を考慮すると勝利は難しいと思われるため、2着や3着として押さえるべきです。

2枠4番 ドーブネ 評価:C

前走の巴賞は、前有利な展開を活かした好走で、評価はそれほどできない印象です。アラタに抜かれる際に粘るところも見られず、直線での勝ち切り能力には疑問があります。ただし、折り合いは抜群であり、他馬を気にしない安定感があります。
ドーブネの良いところは、他馬を気にせず自分の競馬を進めることができることです。また、この枠は脚質に合っており、ペースメイクが得意な武騎手が騎乗する点も良い要素です。
一方で、直線での粘りが見られないことから、勝ち切る力には不安があります。また、距離に関してはやや長すぎるように感じます。さらに、人気が実績以上に高まっており、妙味があまりない状況です。重馬場に対しても適性もあまりないでしょう。
総合的に見ると、距離が長く、重馬場にもあまり向いていないため、狙い目とは言い難いです。人気の割に妙味が少ないことも狙いづらいところです。

3枠5番 ヤマニンサルバム 評価:C

前走のエプソムCは、レース運びは完璧でしたが直線での伸びに欠ける結果となりました。この感じだとまだ重賞で通用する実力はないと感じました。
この馬はレースセンスの高く、安定感のある競馬ができることが魅力的ですね。内枠を引いたことはこの馬にとってプラスとなると思います。
一方で、重賞での実力には欠けています。また、イスラボニータ産駒という要素も重賞では買いづらい要素の1つです。
総合的に見て、ヤマニンサルバムは実力を考えると今回のレースでは狙いづらいと言えます。

3枠6番 ロングラン 評価:B

前走の新潟大賞典は、重馬場への適性はある馬なので敗因馬場ではなく、新潟の長い直線だと思います。直線での末脚比べは不得意なタイプでしょう。
今回は重馬場であること、小回りコースであること、直線が短いことを考えると条件がかなり向いてくると思います。
ただ、あれだけ条件の向いた小倉大賞典で4着で終わったあたり、やはり重賞では今一つなのかなと感じてしまいますね。ただ、かなり条件が向けば3着にはギリギリ来れるんじゃないかと感じています。この人気であればとして押さえておいても損はないでしょう。

4枠7番 ルビーカサブランカ 評価:B

前走の巴賞は、前にいた馬がそのまま馬券内に来るような展開だったにもかかわらず中団後方から勝馬と0.5差まで詰めたのはかなり評価できると思います。斤量も牝馬ながら57キロを背負っており、巴賞組の中では勝ち馬に等しい実力があると感じました。
スピード勝負があまり得意ではない馬なので、洋芝で尚且つ馬場が渋りそうなのはプラスに働くと思います。また、2000mもベストな舞台でしょう。
ただもう少し内枠が欲しかったところですね。この馬が結果を出すときは内枠からロスを省きつつ脚を溜めることが出来た時です。また、牡馬混合重賞だと実力的に少し足りていないと思います。2,3着なら十分圏内だとは思いますが、勝ち切るとなると難しいかもしれませんね。紐として押さえるべきかもしれません。

4枠8番 ブローザホーン 評価:A

前走の烏丸Sは、直線で一頭抜けてからもソラを使うことなくぐんぐんと伸びていく様が圧巻でした。
この馬はとにかく長く良い脚を使えるのが特徴ですね。コーナリング性能も高い方なので函館競馬場はかなり向いていると感じます。また、渋った馬場で結果を出せていることも今回の条件を考えるとプラスですね。斤量面で恵まれているのも魅力的でしょう。
あとは初重賞でどこまで通用するかですね。馬格が乏しい馬なのでまだ半信半疑という印象です。軸としては買いづらいですが、実力面を評価してAとしています。

5枠9番 ローシャムパーク 評価:C

前走のむらさき賞は、馬群に揉まれながらもこじ開けて勝利しており、能力の高さを感じました。末脚勝負になった時の強さはかなりものを感じますね。
今回も直線で前がスムーズに開けば、持ち前の末脚で頑張ってくれる可能性はあると思います。
ただ、末脚を削がれる洋芝の重馬場、出遅れ癖、折り合い難を考えると、この人気では狙いづらいです。明らかにリスクの方が高く感じます。また、ハービンジャー産駒は函館と相性が悪いのも気になる点です。ここを負けた後の札幌記念で狙いたいです。

5枠10番 アラタ 評価:A

前走の巴賞は、この馬にとってはやや忙しい1800mではありましたが、好位のインをスムーズにとってじりじりと伸びる競馬で勝ち切りました。
前走の走りを見る感じ、やはり瞬発力勝負が向かないタイプなので洋芝はかなり合うと思います。また、レースセンスも高いので小回りの函館も合うでしょう。去年のような馬場にならない限りは面白いと思います。
ただ内枠が欲しかったですね。インを取って好位からスムーズに運べた時に強さを発揮するタイプなので、外枠はあまり向きません。内枠を引けていたらS評価にするつもりでしたが、この枠なのでAに落としています。

6枠11番 マイネルウィルトス 評価:C

前走は去年の函館記念で、完全な外差し馬場を捲り競馬で味方につけての2着でした。この時は展開、馬場ともにかなりはまった印象でそこまで評価はしていません。
1年ぶりのレースではありますが、調教を見ている感じ状態は良さそうなので気にしなくていいと思います。
ただ、この馬は本来東京競馬場で持ち味を発揮するタイプです。去年同レースを2着に来ているとはいえ、そこまで函館向きの馬ではないと思います。

6枠12番 ローゼライト 評価:C

前走のシドニーTは、平坦適性の高さが活きる京都競馬場でのレースだったことが大きかったと思います。ただ、そこまで抜けた強さは感じず、展開もこの馬に向いたものだったので評価はしづらいです。
戦績を見る感じ、平坦な競馬場の方が得意だと思います。それを考えるとアップダウンが激しい函館競馬場はあまり向かない印象です。また、先行脚質でこの枠は痛いですね。あまり買う要素が見当たらない印象です。

7枠13番 スカーフェイス 評価:C

前走の鳴尾記念は、この馬向きの差し有利展開になりましたが完全な切れ負けで8着でした。ちょっと展開が向いた程度では重賞で好走できなくなっていると感じました。
去年の函館記念で3着には来ていますが、あれは後方からの外を周ってくる馬にかなり向いた展開と馬場になったことが影響しています。馬場は前回とやや近いところまで荒れる可能性はありますが、展開は前回ほど差しが届くような感じにはならないと思います。また、既にピークは過ぎていると思うので、重賞では狙いづらいですね。

7枠14番 テーオーシリウス 評価:C

前走の巴賞は、前有利な展開を逃げの競馬で味方につけての3着でした。展開が向いて3着ということを考えると、まだまだ重賞で通用する実力はないと感じました。
前走の結果、そして同脚質の馬が多いことを考えると、ここであえてこの馬を狙える要素はないと感じています。まだ重賞で狙えるほどの馬ではないでしょう。

8枠15番 アルナシーム 評価:C

前走の垂水Sは、すんなりと先頭を取ってそのまま押し切る競馬で勝利しています。能力の高さを見せつけるような競馬で、重賞でもやれる実力があると感じました。
2歳の頃からスケールの大きさはあり、このメンバー相手にも実力的には負けていないと思います。ただ、気性面に課題を持っているため、2000mへの延長はかなりマイナスですね。前走逃げの競馬を経験してしまったのも折り合いに悪影響を与えてしまう可能性があり、余計狙いづらいです。また、前に壁を置きづらい外枠に入ってしまったのも嫌ですね。

8枠16番 キングオブドラゴン 評価:C

前走の日経賞は先行馬に厳しい展開となってことが敗因なので、度外視で問題ないと思います。馬場もこの馬向きではなかったでしょう。
今回は大外枠、同脚質の馬が複数参戦とこの馬には厳しい条件が並んでしまった印象ですね。実力で言えば上の方だとは思いますが、狙い時ではないかなと感じます。
また、この馬は中京巧者という印象です。人気薄で中京開催の重賞に出てきたときに狙いたいです。

終わりに

以上、函館記念の全頭診断でした。是非予想の参考にしてください!

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最終予想は今夜公開!