【エリザベス女王杯2022】S評価は妙味十分!重馬場歓迎のあの馬/全頭診断

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11月13日(日)に阪神競馬場で行われるG1・エリザベス女王杯の全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseさんに担当して頂いております、是非予想の参考にご覧ください。

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!

全頭診断

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今年も新世代と古豪のトップ牝馬がひしめく素晴らしいメンバーが揃いましたね。非常に白熱したレースになると思います。

今回はどうやら日曜日の朝から雨が降るらしいので、馬場は重馬場想定で評価をしていきます。

重馬場になるということで恐らく内を通った馬にはかなり厳しい展開になりそうだなと感じています。なので基本的には外から馬場を気にせず差してこれる馬を評価しています。

ただ、こういう馬場になると差し馬の脚勢が鈍って重馬場が得意な先行馬が残るという可能性も全然考えられるので、その辺も加味して評価をしています。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 クリノプレミアム 評価:C

見解

前走の府中牝馬Sでは特に見せ場の無い競馬となってしまいました。馬体が緩かったのであくまで叩き仕上げだったというだけだと思いますので、特に割り引く必要はないでしょう。
調教は前走よりしっかりと状態を上げてきています。しっかりとここに向けて仕上げてきた印象です。

阪神内回りというコース自体は適性があると思いますが、距離は明らかに長いですね。この馬のベストは1600m〜1800mです。
また、雨でさらに内が荒れるので、最内枠はかなりのハンデだと思います。また、この馬は外枠から競馬した方がパフォーマンスを発揮できるタイプなのでそういう意味でもこの枠は厳しいです。
松岡騎手と手が合っていたので武騎手への乗り替わりもマイナスだと思います。ここで狙う理由は特にないですね。

1枠2番 ローザノワール 評価:B

見解

前走の府中牝馬Sではかなりのオーバーペースで逃げてしまい、直線に入る前の段階で既にばててしまっていた。
ただ基本的にハナを取り切ってスローで逃げることさえできれば見せ場を作れるタイプです。今回は前走のライティアのように逃げ争いを競りかけてくる相手がいないのでスローで逃げることが出来ると思います。雨が降って差し勢の脚勢が鈍る今回は意外とこういう馬が残ったりします。また、今回は逃げるようなタイプの馬がこの馬しかいないので、単騎で逃げることが可能となります。そうなるとヴィクトリアマイルよりもさらに向く展開になるのかなと思っています。
枠も内枠偶数番と最高ですし、元々ダートを走っていたこの馬は馬場の悪化を苦にしません。最低人気くらいの馬ではありますが意外と買い要素があるなという印象です。

後は実力不足を持っているアドバンテージでどこまで補うことが出来るかということですね。また、距離も若干長いかなと思っていますので、さすがに勝ち切るということは難しいと思うので、紐で抑えるくらいがちょうどいいのかなと思います。大穴ですが今回の条件下では評価しています。

2枠3番 ピンハイ 評価:C

見解

前走の西宮Sは先行馬が33秒台の上りを使うようなレースでしたが、中団から33.0という凄まじい脚で差し切る素晴らしい競馬でした。桜花賞やオークスで不利を受けながらきっちりと掲示板に入っており、力はG1でもしっかりと通用するものを持っていると思います。
馬場が渋るのは馬体が軽いということもありますし、ジャングルポケットの血を引いているということも加味すると問題にはしないと考えています。脚性が鈍ることはないでしょう。

ただ嫌な枠に入りましたね。馬群を縫って差してこれる器用さがあるので本来であれば好枠なのですが、内の馬場がかなり荒れるであろう今回はどうしても消耗が激しくなると思います。最初の直線が長いので出来るだけ位置を下げずに外に出したいところです。
また、陣営が「胸を借りるつもりで」とコメントしている通り、実力は明らかに不足しています。正直二桁人気以下でないとちょっと買いづらいですね。妙味がリスクと比べると少ない印象です。
今回も恐らく410キロ台で出走してくると思いますが、歴戦の古馬相手に内で揉まれるとやはり弱いところが出てしまうかなと思っています。420キロを超えてくるまではG1ではまだ買えないと思っています。

2枠4番 デアリングタクト 評価:A

見解

前走のオールカマーは圧倒的内有利馬場に阻まれてしまいました。この着順になってはしまいましたが、マークしていたヴェルトライゼンデはしっかりと躱しています。力は見せていたと思います。
阪神で行われるエリザベス女王杯は基本的に差し有利であり、さらに雨が降ってパワーが必要となる馬場になるということで、この馬が得意な条件がかなり揃ったかなという印象です。ジャパンカップではなく牝馬限定戦であるここを使ってくるからにはさすがに3着以内を外すことはできないですよね。馬券軸としては今回のメンバーの中では最適かなと思っています。

問題はかなり復調はしてきているものの、もう全盛期の走りが出来そうにないというところです。
復帰後は直線終盤での手前替えができておらず、それが原因でこの馬が持っている末脚を100%発揮できないんですよね。これによって勝ち切れないところが出てきています。
府中牝馬Sでイズジョーノキセキが勝ったことで、エピファネイア産駒の古馬は重賞を勝てないという傾向が覆りましたが、とはいえG1ではいまだ勝ち切っていません。血統面でも疑問はありますね。

3枠5番 マジカルラグーン 評価:A

見解

基本的には日本の馬場よりもかなり重たい馬場で結果を出してきている馬です。元々馬場が荒れてきていて尚且つ雨で渋る今回の舞台であれば、日本の馬場とはいえ好走できると思っています。
また、普段斤量が58キロや59キロで出走してきた馬なので、54キロで出走できるのはかなり大きいですね。勝ち切る可能性は正直デアリングタクトよりもあると考えています。
また、正直本当に未知な馬ではあるので、このくらいの人気で収まってくれるなら問答無用で抑えるべきだと思います。未知とは言えアイルランドオークス勝馬ですからね。実力は本物です。
海外遠征ではありますが、調教でもしっかりと落ち着いており、状態が悪いということはないと思いますので、力は出せるかなと見ています。

3枠6番 ホウオウエミーズ 評価:C

見解

前走の新潟牝馬Sではスタートが決まって中団からの競馬が出来たことが最大の勝因ですね。出遅れ癖があるのでスタートが決まるかどうかがかなり結果に響いてくるタイプです。
毎回馬場が良くても悪くても末脚を使ってくれるのが好印象です。
ただ崩れないタイプとはいえG1で好走できるほどの実力ではないです。出遅れ癖があるので安定感も無いので、特に狙う理由はありません。

4枠7番 イズジョーノキセキ 評価:C

見解

前走の府中牝馬Sは人気馬であるソダシを徹底的にマークして完璧なタイミングで仕掛けた岩田騎手の神騎乗でしたね。
とにかく大崩れしにくい安定したタイプで、去年のエリザベス女王杯でも5着に来ている通り、相手なりに走ることが出来ます。末脚もそこそこ使えるので、今回の舞台の好走パターンには当てはまっているかなと感じています。府中牝馬S勝馬というのもポイントが高いです。

ただルメール騎手への乗り替わりは痛いですね。岩田騎手の方が手が合っています。
また、雨で馬場が渋るのはこの馬的にマイナスに働くかなと見ています。
実力的にもG1では通用しないかなという印象です。前走でソダシに勝ったことで人気が急激に上がっていますが、確実に過剰人気です。この人気であれば手が出ないです。

4枠8番 アンドヴァラナウト 評価:C

見解

前走の府中牝馬Sではソダシをしっかりとマークした完璧な競馬が出来ていました。馬体もしっかりと戻ってきて、去年のローズSくらいの状態に戻ってきています。
阪神競馬場の成績が非常に良く、特に内回りが得意なタイプです。コース適性の高さは今回のメンバーの中でもトップクラスでしょう。

ただ馬場が渋るのが致命的ですね。愛知杯で渋った馬場への適性の無さを見せています。
また、4,5番手くらいで先行する競馬をするタイプなので、正直中途半端な成績になりやすいです。今回のように特殊な馬場状態で開催される場合は前に行くような馬であれば逃げか番手くらいに位置を取れる馬の方が良いと思いますね。
ムーア騎手が乗ることで紐人気しそうですし、思い切って切るのも手だと思います。

5枠9番 ウインキートス 評価:C

見解

前走のオールカマーではこの馬の好走パターンである内枠からの先行競馬ができたことが好走要因ですね。圧倒的内有利馬場だったことも幸いしたと思います。
時計のかかる馬場になりそうなのもゴールドシップ産駒のこの馬にとっては好材料ですね。差し勢の脚が鈍れば粘れる可能性もあると思います。

ただやはり枠が微妙ですね。1〜3枠に入れれば面白いかなと思っていました。
正直同じ脚質のウインマリリンの方が強いですし、あえてこの馬を狙う理由は無いと思っています。G1では通用しないと見ています。

5枠10番 スタニングローズ 評価:C

見解

前走の秋華賞は前が止まらない馬場、そしてかかってアートハウスが前に行ったことでそれをマークする競馬が出来たというのが勝因ですね。正直色々恵まれていた部分が大きく、ナミュールとの勝負付けはまだ済んでいないですね。大きく評価しすぎるのは禁物でしょう。
とにかくスタートが安定しており、いつも先行競馬が出来るのが魅力的ですね。スタミナもしっかりとあるのでどんな舞台でも好走してくれるのではないかという安心感があるタイプです。
今回は有力所が差し馬なので、自分の競馬がしっかりと出来そうなのも魅力的ですね。

ただやはり秋華賞がメイチですので、ここを狙って仕上げてきた馬たちよりは仕上がりが劣っています。ナミュールと違って前哨戦まで使っていますからね。疲れはあるでしょう。
また、差し有利な傾向があるので秋華賞のように粘り続けるのは恐らく無理でしょう。
雨が降るのも嫌ですね。この馬はパンパンの良馬場の方が力を発揮できるタイプだと思います。これらの理由から今回は狙わない方が良いと思います。リスクが大きすぎる印象です。

6枠11番 ナミュール 評価:C

見解

前走の秋華賞ではスタニングローズに完璧な競馬をされましたね。おかげで届かずの2着となりました。4角でかなり膨らんでしまい、そこでロスを被ってしまったのも大きかったですね。小回りは苦手だなと感じました。
とはいえ末脚はG1級のものを持っており、勝ち切れない競馬が続いているものの、どこかで大きいところは獲れると思いますね。
このレースは差し馬有利な傾向があるため、スタニングローズに一矢報いることは十分可能だと思います。
また、懸念していた状態もかなり良く、一戦使うと状態を落としていた3歳春とは違うなというところが見受けられました。そこの心配はあまりしなくていいのかなと思います。

ただ状態はクリアしていたとしても、コース適性と重馬場適性が無いのが致命的だと思います。
この馬のベストは東京マイルの高速決着であり、馬場の荒れたスタミナ勝負の阪神2200mはまったく合いません。渋った馬場も脚勢が鈍ってしまうので合わないでしょう。確実に人気はするので、スタニングローズ共々思い切って切るのも手かと思います。

6枠12番 ルビーカサブランカ 評価:C

見解

前走のクイーンSでは珍しくスタートが決まっていつもより前の位置で競馬をすることが出来ていました。それが4着まで来れた要因でしょう。
ただそれでも4着というあたり、かなり運に恵まれてやっとG3を好走できるレベルの馬だと感じています。さすがにG1では厳しいでしょう。

7枠13番 ウインマリリン 評価:B

見解

前走の札幌記念では微妙な枠ではありましたが、松岡騎手の好騎乗でしっかりと内を通ることができ、自分の好走パターンにはめることが出来たのが好走要因です。最後はパンサラッサについて行ったことでガス欠してしまいましたが、強い競馬はしていたと思います。完全に復活しましたね。
スタミナがあるタイプなので、荒れた阪神2200mという舞台も特に苦にすることはないかなと思っています。天皇賞春でも好走できている馬ですからね。ウイン軍団の中では最も可能性のある一頭だと思っています。

ただ外枠がどう響くかですね。この馬の好走パターンにはめることが難しいですが、荒れている内を通るよりかはましなのかなと思ってもいます。
スタートしてからの直線が長いので、レーン騎手にはうまく内目に付けてほしいですね。欲を言えば馬場が荒れているところと荒れていないところの境目を取って番手位に付けてほしいです。
難しい枠に入ったので勝つかどうかは正直微妙ですね。紐として抑えるという買い方の方が良いと感じています。

7枠14番 アカイイト 評価:S

見解

前走の府中牝馬Sは速い上り決着となってしまったのが厳しかったです。重賞の33秒台の上りレースではさすがに好走できないですからね。馬体も明らかな叩き仕上げでしたし、度外視で問題ないと思っています。
阪神2200mで尚且つ上りかかる馬場なので、去年制した時と舞台が似てきましたね。渋った馬場というのも特に問題はないと思うので、2連覇もあり得るのではないかと思っています。
近走成績が振るっていないものの、状態が悪かったり適性がなかったりと原因が明らかで、むしろそれでそこそこの着差まで来れているということを考えると、決して衰えたということではないと思います。
去年の覇者がこのくらいの人気で買えるのであれば妙味的にもかなり面白い存在だと思います。期待値は非常に高いです。

7枠15番 ライラック 評価:B

見解

前走の秋華賞は前が潰れる展開にかけて後方でじっと脚を溜める競馬をしましたが、結果的に前が止まりませんでしたね。
小回り競馬場適性が非常に高い馬で、阪神内回りはこの馬にフィットしていると思います。コーナーを曲がりながらスピードを上げていける器用さがあり、長く良い末脚を使えるのがこの舞台ではかなり魅力的に映っています。
馬場は渋るのも好都合でしょう。小柄な馬ですしオルフェーヴル産駒ということもあってそこまで苦にはならないと思います。

心配なのは馬格と阪神適性ですね。
前走かなり馬体が増えてきて、今回の調教後馬体重もさらに増えていたものの、輸送でどれだけ減るかは当日しっかりと確認する必要があると思います。420キロ台まで落ちていたら切るべきでしょう。
また、中山専用機という可能性が今のところ拭えません。そこは正直未知なので何とも評価しづらいです。ただ、この人気であれば紐に入れて損はないかなと思っています。

8枠16番 テルツェット 評価:C

見解

前走はスタートが改善されて、いつもと違った中団からの競馬をすることが出来ました。これは後々この馬に活きてくると思います。インを馬群を縫いながら突っ込んで来れており、成長を感じましたね。非常に良い内容だったと思います。
ただこの馬にとって2200mは確実に長いですね。去年のエリザベス女王杯でも明らかに距離に不安があるという競馬をしており、今回は去年よりも馬場が荒れるのでさらにスタミナが持たないと思います。
また、外枠に入ってしまったので、内に入るためにはかなり後ろまで下げなければいけません。そうなるとこの馬の脚では届かないですね。今回は厳しいでしょう。

8枠17番 ウインマイティー 評価:B

見解

前走の京都大賞典では苦手なスローからの末脚勝負で3着に残っています。一時期低迷していた馬ですが、長期休養を挟んだことでオークスで3着に来た時のこの馬に戻ってきた感じがしますね。一度使ってからの方が良いタイプなので休み明けであの競馬ができたのはかなり高評価です。
この馬は上りのかかる馬場の方がよく、今回の渋った阪神2200mという舞台はかなり向くなという印象です。前走のように中団前目から差す競馬が出来れば好走できる可能性はあると思っています。

ただ前走の京都大賞典のレベルが低かっただけという可能性は十分にありますね。強かったのは1,2着馬だけかもしれません。そこで評価するのはどうなのかなと迷っている自分はいます。
ただ人気が無いので抑えておく妙味はあると思いますね。オークス好走時よりも状態が上がっているようであれば馬券に来る可能性はあるでしょう。

8枠18番 ジェラルディーナ 評価:C

見解

前走のオールカマーでは圧倒的内伸び馬場を活かし、見事差し切る競馬を見せてくれました。とはいえ馬場の恩恵を利用したというだけでなく、いつもよりしっかりと折り合いがついており、確かな成長を感じましたね。
持っている末脚はG1でも通用すると思いますし、ここ2戦は折り合い的にもまずまずの競馬を見せてくれています。今のこの馬ならギリギリ2200mを持ちこたえてくれる可能性はあると思います。
馬体もちゃんと成長しており、今回もこの馬体を維持できていればよいですね。

ただ馬場が渋るのは向かないですね。きれいな馬場で速い末脚を繰り出す競馬の方がこの馬の持ち味を発揮できます。
また、大外枠は折り合いが怪しいこの馬にとって最悪ですね。うまく前に壁を作れるかどうかがカギになってくると思います。
人気はすると思いますので、リスクの方が大きい印象です。

終わりに

以上、エリザベス女王杯の全頭診断でした!是非予想の参考にしてください!

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