【関屋記念2023】粘れるスピード型先行馬を高く評価/全頭診断 

全頭診断

8月13日(日)に新潟競馬場で行われるG3・関屋記念の全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseが担当しております。是非予想の参考にご覧ください。

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!

全頭診断

pease

関屋記念は基本的にスピードのある先行馬が好走しやすいレースです。それが出来る馬の評価を上げています。
また、瞬発力も求めれられる以上上がり上位の脚を使えそうな馬であれば、差し馬でも評価を上げる必要がありますね。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 ディヴィーナ 評価:A

前走の中京記念は、後方でじっくりと脚を溜めて途中から位置を上げる競馬ができました。勝った馬が楽に逃げていたので最後は届きませんでしたが、良い脚は使えていたと思います。

モーリス産駒特有の晩成傾向が出てきましたね。今かなり脂がのっている時期かなと思います。器用な競馬が出来るタイプではないということを考えると、単調なコースの新潟1600mはプラスに働くでしょう。このレースは一番人気の成績が良いですし、前走中京記念組の成績も良いですし、夏競馬自体牝馬の成績が良いです。馬券から外すということは考えづらいですね。

ただこの馬のレースの運び方を考えると外枠が欲しかったなと思います。この枠だと一度最後方くらいまで下げてから徐々に位置を上げる競馬になりますからね。関谷記念は基本的に前が有利です。勝ち切れるような運び方が出来る確率は少し下がったなとは感じます。

1枠2番 アヴェラーレ 評価:B

前走の京王杯SCは、枠の影響で後方からの競馬になってしまったのが結果的には痛かったですね。直線では前が壁になる不運もありました。とはいえ最後の1ハロンの脚はかなり物を感じましたね。重賞でもやれるところを証明できていたと思います。

毎回確実に上り上位の脚を使ってくれる馬で、新潟1600mへの適性は高いと思います。32秒台の上りを何度も出したことのある実力馬であり、実績以上に警戒は必要と見ています。今回も大崩れはしないでしょう。

ただ3勝クラスで結構な間くすぶっていたことを考えると、勝ち切るには展開や馬場の助けがかなり必要になってくるタイプの馬だと感じています。いきなりここで勝ち切るというのは考えにくいですね。3着で狙いたい1頭です。

2枠3番 フォルコメン 評価:C

前走の巴賞は、掛かりながら後方からレースを進めましたが、直線で前の馬が下がってくる不利があり、その影響で外を周らされるロスがありました。あまり力を出し切ることが出来ませんでしたね。

ここ2走は後方追い込み一辺倒の馬になっており、このような競馬をしていたら今回は難しいですね。3走前のリゲルSの時のように前に行く競馬が出来ればまだ可能性もありますが、まあ最近の結果を見ている限り買いづらいと感じています。

2枠4番 コンシリエーレ 評価:C

まさかの芝出走にかなり驚きました。肝心の走れそうかどうかですが、関谷記念に関しては芝のスピードと瞬発力が要求されるレースです。生粋のダート馬っぽい体のこの馬ではついていけないと感じます。

3枠5番 セルバーグ 評価:C

前走の中京記念は、楽に逃げることが出来たのが最大の勝因ですね。ただ、展開自体は上り上位馬がそのまま上位を占めるようなレースとなったので、決して逃げ有利の展開ではなかったと思います。

今回は前走同様うまく逃げることさえできれば引き続き面白いと思います。また、このレースは逃げ先行馬の成績がかなり良いレースです。もし逃げることが出来なくても先行さえできれば大きく崩れることはないかなと思います。

ただ問題は斤量ですね。さすがに58キロで勝ち切れるほどの実力がある感じには見えないです。また、前走勝った影響で今回はかなりマークされると思いますし、中京記念よりも強い先行馬が多いです。人気もしますし妙味はないかなと見ています。

3枠6番 フラーズダルム 評価:C

前走の谷川岳Sは、内が有利な馬場を後方から外を周った分が響きましたね。直線で接触もありましたし、不完全燃焼な競馬になりました。これは度外視で問題ないと思います。

この馬に関してはそこまで推す材料が無いですね。重賞でも通用していないですし、そもそも血統的にスピード勝負になりやすい関谷記念は向いてない可能性が高いです。同脚質にこの馬よりも速い脚を使える馬もいますし、今回は見送りでいいかなと思います。

4枠7番 フィアスプライド 評価:C

前走のエプソムCは、スタートが出すぎてしまい先行する競馬となって脚を溜めることができませんでした。また、前が潰れるような展開でもあったので、度外視で良いと思います。

上り2位以上の脚が使えれば馬券内、そうでなければ馬券外というはっきりとした馬ですね。今回上り上位の脚を出せるかというところですが、牡馬には負けるかなという印象です。狙い目は牝馬限定戦で2桁人気の時ですね。

4枠8番 ララクリスティーヌ 評価:B

前走のヴィクトリアマイルは、先行争いで負けてしまった時点で厳しかったですね。堅実な走りを見せる馬ですが、やはりG1では厳しかったのでしょう。また、マイルより1400mがベストですね。

上記の通り本来は1400mがベストの馬ですが、先行できること及びキャピタルSの競馬を見ると、G3ならマイルでも好走は可能だと思います。実績、実力ともに今回のメンバーでは上位の存在です。無視するということは難しいかなと思います。

ただやはり適性を考えると勝ち切るのは難しいと見ています。また、人気を被ってしまうのも狙いづらい理由の1つですね。狙うとしても紐でしょう。

5枠9番 ミッキーブリランテ 評価:C

前走の中京記念は、後方から進めるもまったく伸びずという内容でした。右にもたれるようなところがあったので、やはり右回りの方が良いと感じました。

この馬の狙い時は内枠で岩田騎手が騎乗した時です。外枠となると厳しいかなと思います。また、この馬は右回りの方が得意です。左回りの新潟競馬場もマイナスでしょう。

5枠10番 カワキタレブリー 評価:B

前走のエプソムCは、松山騎手のコメントにもありましたが距離が長かったですね。馬場も渋っていたのでその分よりスタミナを消耗したのも大きかったと思います。やはり主戦場はマイルですね。

今回は得意のマイルに戻ってきました。マイルではNHKマイルを含めて重賞で2回も馬券になっている実力馬です。2走前の湘南Sではアサヒやベジャール、エターナルタイムといって実力馬を破っています。また、前走の大敗で人気が落ちるのもいいですね。そういう時に覆してくる馬なので、紐として要注目の1頭です。

6枠11番 メイショウシンタケ 評価:B

前走の中京記念は、出遅れて後方からの競馬になりましたね。やはり小頭数かつ後ろからでも差し届くような状況でないと厳しいと感じました。

この馬の魅力はやはり持ち時計ですね。関谷記念は基本的にスピードが求められるレースなので、適性はあるのかなと感じています。また、浜中騎手が小倉ではなく新潟に来てこの馬に乗りに来ているというのも気になるところですね。それだけこの馬への期待があると感じました。

懸念点は後方からの競馬がデフォルトなので、多頭数のレースとなると届かない可能性が高まることですね。うまく中団で運ぶことが出来れば可能性が出てくるのかなと思います。

6枠12番 ノルカソルカ 評価:C

前走の米子Sは、単純に前にいた馬に不利な状況になってしまったのが敗因ですね。また、時計的にもついていけなかったと思います。もう少しタフな馬場の方が良さそうな印象を受けました。
関谷記念はスピードが求められるレースです。この馬のようにタフで時計がかかるような馬場の方が得意な馬は厳しですね。

7枠13番 サクラトゥジュール 評価:C

前走のメイSは、道中かなり掛かりながらの走りにはなりましたが、内でロスなく運んで最後はよく伸びてきました。また、時計の速い東京競馬場もかなり向いたと思います。前に壁を置く競馬ができる枠に入ることさえできればまだまだやれる印象を受けましたね。

この馬は時計勝負に強いので、スピード勝負になる関谷記念はかなり向いていると思います。中団くらいに付けることさえできれば、馬券内の可能性も十分あるでしょう。

あとは前走と同じように壁が置けない枠に入ったので、道中掛かりっぱなしの可能性があるのが懸念点ですね。田辺騎手がどこに位置取るのか次第でしょう。信頼度は低いです。

7枠14番 ロータスランド 評価:S

前走のヴィクトリアマイルは、結構見せ場を作りましたね。ラスト1ハロンまで頑張っていましたが、最後の最後で失速していました。ベストは1400mという走りでしたね。ただ、G1では厳しいというだけで、G3ならマイルでも問題なさそうとは感じました。実力的にも年齢に比べると衰えていない印象です。

ベストな距離ではないですが、G3であればマイルでも問題ないと思います。スピード勝負になる関谷記念というのも、元々スプリントでも通用するスピード能力があるこの馬向きでしょう。一昨年の関谷記念を勝った実績もあるので、今回も非常に楽しみな1頭です。

懸念点はやはり年齢でしょうか。6歳という年齢ほどの衰えは感じませんが、とはいえピークアウトしていることは確実です。本来の実力であればこのメンバー相手なら勝てる可能性も高いですが、今のこの馬ならギリギリかもしれないですね。S評価ですが、A評価の2頭と評価度合いはあまり変わらないです。

8枠15番 アナザーリリック 評価:C

前走のダービー卿CTは、後方から大外ぶん回しの競馬の時点で厳しかったと思います。ジャスティンカフェやマテンロウオリオン並みの脚を持ってないとあの競馬では難しい条件でした。

今回も後方からの競馬でしょうね。持っている脚は良いものを持っていますが、さすがに牡馬相手に後方からでは届かないと思います。また、相当展開が向かないと難しいでしょうね。狙い時は牝馬限定戦です。

8枠16番 ラインベック 評価:A

前走の米子Sは、かなりタフなペースにはなりましたが、先行して粘っての2着と軽い馬場への適性を見せていましたね。上りがかかる展開になったのも良かったと思います。

前有利になりやすいレースなので、外からスムーズに先行することが出来れば粘ってくれる可能性はあると思います。また、成績の良い8枠というのもプラスでしょう。血統的にも成績の良いディープインパクト産駒です。注目はしておくべきだと思います。

8枠17番 ビューティフルデイ 評価:C

前走のパラダイスSは、内有利の馬場を活かして中団インでじっと脚を溜めて進み、最後は楽に逃げるメイショウチタンを差し切る競馬を見せました。強い競馬を見せてはいますが、斤量が53キロだったということは頭に入れておく必要があると思います。

この馬に関しては単純にまだ重賞レベルの実力ではないかなと考えています。前走のリステッドも枠の恩恵プラス軽斤量を活かしての勝利でしたからね。実力だけでの勝利ではない以上評価のし過ぎは禁物かと思います。

終わりに

以上、関屋記念の全頭診断でした。是非予想の参考にしてください!

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最終予想は今夜公開!