【スプリンターズS2022】爆発力より安定力を評価/全頭診断

10月2日(日)に中山競馬場で行われるスプリンターズSの全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseさんに担当して頂いております。

是非予想の参考にご覧ください!

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!

全頭診断

pease
pease

さぁ秋のG1初戦のスプリンターズSですね!

今回のメンバー的にメイケイエールとナムラクレアの一騎打ち的な雰囲気ですが、例年よりもメンバーレベルが少し低いところにも注目すべきだと思います。下位人気の馬にも十分チャンスがありそうなので、下位人気だからと侮らず全頭しっかりと見ておくべきでしょう。

その参考になれたらと思いますので、よろしくお願いします。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 テイエムスパーダ 評価:C

見解

今回の逃げ候補筆頭はこの馬ですね。スタートからの二の足が非常に速く、スプリント重賞でも簡単にハナを取り切れるのが大きな魅力です。さらに今回はそこまで積極的にハナを取ろうという馬もいないので、単独逃げの態勢にすることもできそうです。人気薄の逃げというだけでも十分魅力的だと感じています。高速馬場も向きますし、先週のトラック状況と同じであれば内前有利なのも追い風になるでしょう。資金に余裕があれば紐として狙ってもいいかもしれません。

とはいっても実力としては圧倒的に足りていません。CBC賞も斤量の恩恵が非常に大きかったですしね。また、この馬は小倉のように平坦の競馬場の方が合うと思っています。唯一坂のあるコースで好走出来た皆生特別も斤量の恩恵が大きかっただけでしたし、あとはすべて小倉で好走しています。直線にある急坂でどれだけ失速を抑えることが出来るのかが鍵になってくるかと思います。また、今回は斤量の恩恵もさほどなくなってしまうのも痛いです。それがないと好走できる実力はなさそうです。

1枠2番 ジャンダルム 評価:A

見解

最高の枠に入りましたね。テイエムスパーダの後ろにつけて内から先行することが簡単になりました。この馬は荻野騎手が乗った時だけ安定して先行できるという特徴があります。今回もしっかりと前に付けてくれるでしょう。馬柱を見ると近走の成績が少し不安定に見えますが、この馬が惨敗しているときはすべて苦手な左回り尚且つトップハンデだからなんですよね。その証拠に定量戦のオーシャンSではしっかりと勝ち切っていますし、去年のセントウルSではレシステンシアやピクシーナイトに0.2秒差まで迫る競馬が出来ています。今回は定量戦、得意の右回り、手が合っている荻野騎手が鞍上、先行を活かせる枠と隣に逃げ馬という枠並びなど、好走できる環境が整っています。また、この馬が走るときは調教で鞍上の合図にしっかりと反応しているときなのですが、今回は助手さんの合図にしっかりと反応して動けており、状態も非常に良さそうです。人気薄だからといって侮るのはかなり危険だと感じています。積極的に買い目に入れる必要がありそうです。

2枠3番 メイショウミモザ 評価:C

見解

この馬の診断は本当に難しいです。というのもこの馬が好走するときはこの馬のスイッチが入った時という非常に単純な理由なんですよね。正直何度レース映像や戦績を見てもスイッチが入る要因が分かりませんでした。可能性があるとすれば、揉まれずにストレスなく競馬できた時でしょうか。この枠だとどうしても揉まれてしまうので、やる気がそがれてしまう可能性の方が高いかなと感じています。

ただ調教の動きが今までと見違えるほど良くなっていました。鞍上の合図にしっかりと反応して動けていましたし、非常にレースに向けてのやる気を感じました。C評価を下していますが、正直かなり怖く感じています。

2枠4番 ダイアトニック 評価:C

見解

この枠であれば先行する競馬さえできれば見せ場は多少あるかもなと感じています。インに入った岩田親父というだけでC評価を下している身としてはちょっと嫌ですね。とはいえ完全にピークアウトしている馬であること間違いないでしょう。安田記念ではかなりこの馬に向いた競馬になりましたが、まったく勝負になっていません。全盛期のこの馬なら掲示板にまでなら残していたと思っています。また、スプリントG1で先行できるほどのスピードはもうないと思いますね。とはいえ鋭い脚が使えるわけでもないので差しの競馬になると厳しそうです。

3枠5番 エイティーンガール 評価:C

見解

とにかく最後方からの追込み一辺倒の馬なので、展開に非常に左右されてしまうのが難点ですね。また、今回はナランフレグやシュネルマイスター、タイセイビジョンなど、同脚質でこの馬より鋭い脚が使える馬たちも出てきています。展開が向いても厳しいでしょう。

3枠6番 ナランフレグ 評価:B

見解

良い枠に入ったんじゃないかと思いますね。今のトラックバイアス的に外から差し切るのはかなり難しいと思いますので、イン突きにかける必要があるのかなと感じています。左回りの方が成績が良いですが、最近ピークに入っているこの馬なら中山も問題ないでしょう。坂をものともしないパワーのある豪脚を持っています。ただ前にナムラクレアやメイケイエールなどの強い馬がいますし、前有利の高速馬場になりそうなのもかなり嫌ですね。末脚だけでどこまでやれるかというところになってくると思いますが、私は頑張っても3着までかなというイメージを持っています。

4枠7番 ウインマーベル 評価:B

見解

ブリンカーをつけて以来別馬になりましたね。未勝利戦を勝ち上がるのにかなり苦労しているからという理由だけで実力不足の烙印を押すのは早計でしょう。前走のキーンランドCでは重賞でも好走できるレベルの古馬に包まれながらもしっかりと自分の競馬が出来ていました。非常にタフなタイプの馬だなと感じています。この世代のスプリント組のなかではナムラクレア、ジャングロと並べても遜色ない実力は持っていると感じています。また、ファストフォースの後ろについて行けば楽に先行できそうなのも良いですね。切れる脚は使えないので、斤量を活かしてしっかりと前に行けば、このメンバー相手なら好走できる可能性は十分にあると考えています。

ただ時計のかかる馬場の方が良かったですね。高速決着についていけるスピードがあるのかと言われると正直うんとは言えません。どちらかというとタフな馬場の方が合っている気がしています。買い時は高松宮記念の方かもしれないですね。

4枠8番 ファストフォース 評価:B

見解

今回のメンバーの中ではテイエムスパーダに次いで逃げ候補の馬ですね。スタートはあまり速くないのですが、持ち前の二の足で無理やり先行してそのまま粘り込むという競馬をする馬です。テイエムスパーダ陣営が逃げなくてもいい旨のコメントを出しているので、もしかしたハナを取るのはこの馬かもしれませんね。この馬はとにかく超高速馬場に強く、今の中山競馬場の馬場は非常に合っていると思います。年齢は6歳ですがまだまだ衰えておらず、前走のセントウルSでは少し太目でしたがきっちりと2着まで好走できています。実績的に夏競馬ではトップハンデを背負うことが多く、好走できていないときが続いていましたが、高速馬場での実力はまだまだ一戦級の馬です。あまり侮らない方が良いでしょう。

心配なのは両脇にスタートが比較的速い馬が入ったことですね。ナムラクレアは恐らくこの馬の後ろに付けて先行する競馬をしてくるのではないかと思いますので、よほどのことが無い限りこの馬の邪魔はしないと思うのですが、かなりスタートが悪かった場合はさすがにこの馬の前に出てくるでしょう。そうなるとかなり厳しいですね。B評価なのはそこの信頼性の低さが関係しています。

5枠9番 ナムラクレア 評価:S

見解

先行競馬もできるし差し競馬もできる、さらにはどちらの競馬をしても一流の走りが出来るという超万能タイプの馬です。選択肢が豊富なのでその時のレース状況によってその時のベストな競馬を選択することが出来る柔軟性が大きな武器となっています。安定感で言えばメイケイエールよりも圧倒的に上ですね。非常に軸向きなタイプだと思います。ただ恐らく今回は枠並び的にも先行勢が手薄なのも相まって先行する競馬を選択してくるでしょう。前有利の馬場をしっかりと活かす競馬が出来れば馬券内は堅いかなと感じています。快速女王の座をここで取ってほしいですね。

唯一心配な点は浜中騎手ですね。この馬にかける思いはまさしく本物ですし、この馬のことを誰よりも分かっている騎手ではあるのですが、中山1200というトリッキーな舞台でのG1で好走できる腕があるのか疑問です。操縦性が非常に高いので騎手の腕によってかなり変わってくる馬なので、しっかりとこの馬の力を引き出す競馬をしてほしいと願っています。

5枠10番 タイセイビジョン 評価:C

見解

安定して良い末脚を使ってくれるのが最大の魅力ですね。馬群を縫って進んで来ることもできるので安定感もあるタイプです。ただ位置取りが後ろになってしまうところがあるので、どうしても勝ち切れないんですよね。相手なりに走ってくるのでこの舞台でもそこそこ頑張れるとは思っていますが、G1で馬券内に来れるほどの爆発力があるわけではないので、良くて掲示板かなと踏んでいます。少し怖いのが鞍上が福永騎手ということくらいでしょうか。

6枠11番 トゥラヴェスーラ 評価:B

見解

高松宮記念を2年連続で4着と結構な走りをしているにもかかわらずいつも人気しないのが面白いですよね。実は去年の高松宮記念からコンスタントに良い着順に来れています。安定感が出てきましたね。引き続き充実期だと感じています。ここもうまくイン突きが決まれば可能性はあるでしょう。また、鮫島騎手は馬場読みが非常に上手な騎手で、今のトリッキーな中山の馬場もうまくこなしてくれるでしょう。また激走に期待したいですね。

ですがこの馬は左回りの方が圧倒的に得意というイメージがあります。この馬のスタイルはインで溜めて直線で馬群を縫いつつ加速していくスタイルです。どちらかというと直線の長い左回りの競馬場の方が、多少馬群を縫うのに苦労したとしても猶予があるんですよね。中山で馬群を縫って差してくるのは直線が短いこともあって至難の業だと思います。また、この枠もちょっと微妙ですね。内に潜るためには少し後方に下げなければいけない可能性が高いです。そうなると届きそうにないですね。

6枠12番 ヴェントヴォーチェ 評価:C

見解

揉まれない競馬で外を周ってきたときに長く良い脚をコンスタントに使ってくれるタイプの馬です。この枠はこの馬にとって良枠と言えるでしょう。近走スタートがあまり良くないところが出ているので、多少スタートで失敗しても包まれそうにないのは良いですよね。春雷Sの時の競馬が非常に優秀で、あの時の競馬ができれば今回の舞台でもある程度やれるのではないかと踏んでいます。

ただ前走の勝ちっぷりの影響で人気になりそうなのは嫌ですよね。正直7,8番人気くらいにならないと旨味よりもリスクの方が高そうです。また、この今の内有利な中山競馬場は外を周す必要があるこの馬にとっては相性が悪そうです。外差し有利な傾向が出てきていれば評価を上げる必要がありますが、現状はそこまで評価していません。

7枠13番 メイケイエール 評価:A

見解

まともに競馬をしてくれれば間違いなく勝てる存在だとは思います。実力は圧倒的で、近走のように折り合ってレースを進めてくれれば、ナムラクレアが少し怖いですがまあ勝てるでしょう。また、枠関係も非常に良いですね。この馬より外はスタートが遅い馬しかいないので、包まれて揉まれる心配がまったくありません。

ただその折り合ってくれるのかというところなんですよね。折り合ったら勝ち、かかったら負けというピンかパーなタイプなので非常に信頼しづらいのが特徴です。では今回は折り合うのかというと少し怪しい気がしています。まず、中山1200のコース形態ですね。スタートしてから直線に入るまでずっと下りなので、道中スピードがかなり速くなりやすいです。そうなった時にこの馬の場合行きたがってしまうところが出てしまいそうな予感がします。思い切り走りたくて仕方ないというタイプなので、速いペースになるとその本能が出てしまいそうです。

7枠14番 ラヴィングアンサー 評価:C

見解

ここ一年以上惜しい競馬さえできていないので、さすがにG1の舞台は厳しいでしょうね。鞭を入れてから追い出すまでかなり時間がかかるので、直線の短いコースも合いません。ここはノーマークです。

8枠15番 シュネルマイスター 評価:C

見解

戦ってきた相手が違いますし、実績はこの中でもナンバーワンです。たださすがにスプリントは合ってないですよね。恐らく次のマイル戦で位置を上げやすくするために、速い流れを経験させておくというだけの出走でしょう。ソングラインと同じような感じだと思います。マイルでさえスローからの末脚勝負を好むタイプです。スプリントでは道中の追走だけでかなり消耗してしまいそうですね。

8枠16番 マリアズハート 評価:C

見解

最近は千直で結果を出していますが、しっかりと脚を溜めることが出来るタイプの馬なので、1200に変わるのは全く問題はないと思います。いつも末脚を安定して繰り出してくれるのは魅力的ですが、さすがに今回の相手は荷が重いです。実力的に足りてないでしょう。

終わりに

以上、スプリンターズSの全頭診断でした!是非予想の参考にしてください!

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本日20時に最終予想を公開!

現在3名の合計払い戻し額は673,870円!是非予想の参考にご覧ください

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