【ヴィクトリアマイル】テンハッピーローズは買えた、足が速いんだから/回顧

展開予想から既に外れましたね。スローだと思っていましたが、結果はまさかのハイペース。1400への適性も求められるようなレースになりました。この恩恵を最大限受けたのがテンハッピーローズ。この馬の適性は左回りのハイペースであり、完全にドンピシャと言った感じですね。とはいえまさか勝つとは、、。これも競馬ですね。

マスクトディーヴァ
素晴らしいほどのどん詰まりでしたね。この週はモレイラ騎手がまったく乗れておらず、ここでも本来の競馬ができず。ただあれだけ詰まって進路を変えて最終的には3着に来るあたり、やはり実力で言えば抜けていたんでしょうね。ただ気になったのは道中置いていかれてたことです。いくらペースが速かったとはいえ、これは適性が2000くらいであることの裏付けのように思えます。エリ女で前につけることができれば面白いかもしれないですね。

ウンブライル
ブリンカーをつけての出走かと思ってましたが、まさかのブリンカーを外してきました。馬柱を見切れていませんでしたね。すみませんでした。今回は前に行く競馬ができましたが、結果的にはそれが仇となってハイペースに巻き込まれてしまいました。ただ、勝つための最善策を川田騎手は取ってくれたと思います。次走以降、この馬の狙い時は時計がかかるマイル戦ですかね。G2,3であればある程度時計が出る馬場でもやれると思います。

フィアスプライド
最後の最後までこの馬とディーヴァのワイドにするか迷っていましたが、思っていたより馬体が減っていたので切ってしまいました。やはりルメール騎手が乗ると馬が変わる印象ですね。とはいえ今回のメンバーだからこそ馬券に来れた印象で、本日はやはり中山マイルだと思います。

サウンドビバーチェ
いい競馬はできたと思います。ただ実力が足りていなかったということですね。また、このペースもきつかったと思います。G3で再度期待ですね。

ナミュール
出遅れが全てでした。パドックでも凄く落ち着いていたので、これはいい時のナミュールだ！と思っていたのですが、、、。スタートで他馬が暴れたのを見てこの馬も正気を失ってしまいました。やはり海外明けは厳しいんですね。次走は安田でしょうか。1戦使ってからなので面白いとは思います。外枠に入ればですが。

今回の予想は、スローになりやすいヴィクトリアマイルらしい前残り予想だったわけだが、結果は3F通過が33.8。思わず「速い…」と声が漏れたほど。その時点でコンクシェル、フィールシンパシーは厳しい。隊列という点ではその後ろのスタニングローズ、フィアスプライド、サウンドビバーチェ、マスクトディーヴァとほぼ想定通り。

ウンブライルだけは意外にもポジションをとっており、後ろで脚を溜めていたら展開的にも普段のように差してこられたような気がするが、見解で書いたように今は「教育期間」だと思うので致し方なし。隊列が読めていた分ペースを読み違えたのが痛かったし、今回の最大の反省点。

そんな中勝ったテンハッピーローズ。誰ですか？なんてことを言って回顧を終えることもできるのですが、馬柱を見返してため息がでました。

まず2回東京の芝におけるテーマは、「前に行ける馬」と「速い上がりが使える馬」。ただ開催が進むにつれてペース次第では外差し傾向にもなってきていた。しかし、依然として時計は出るし、切れる脚を持っている馬がとにかく強いのは変わりなかった。

テンハッピーローズは直近5走の上がり3Fが「33.2、33.6、33.5、32.7、32.3」。今開催の平場の芝を予想するときはとにかくこれを重視していたのに、G1でこれを見落としたのは爪が激甘だった。今回のスタニングローズとフィアスプライドも同じ理屈で、切れるフィアスプライドを上位に評価することができただろうし、ペースを読み違えたことだけではなく、普段の傾向を軽視した上に、勝ち馬を導くサインも見落とすという愚かな予想というわけでした。

最後に2強について。軽視したナミュールに関してはパドックを見る限り万全といえる出来だったように思えますし、得意なはずのペースであの位置から8着というのはやはりローテが潜在的に苦しかったと思いたい。上がりは2位の33.8を使っていますが、この馬場ならもっと出しても良いし、直線で外ではなく馬群に入れたのも多少は影響した。予想で述べた通り、手が合っているとは思えない。

マスクトディーヴァは直線で不利は受けたものの、それ以前にコーナーで置いて行かれてポジションを悪くしているのがよくない。今日のモレイラ騎手は内で馬群を捌いている間に外をスムーズに伸びた馬に負けたり、ヴィクトリアマイルと同じように構えすぎて逃げ切られてしまったりと、とにかく乗れてない印象が強く、まさに不調といった感じ。最後は地力だけで3着に来ている分悔しいし、あまり言いたくはないが、望来が乗っていたらどうだっただろうかと思ってしまう。

まあ今回無理ゲーなハイペースを刻んだ張本人なんですけども…。こういった気持ちの良くない乗り替わりは大舞台で転ける。総じて様々な大事なことを忘れていた。また来週頑張ります。

ナミュールに関して、海外帰り、仕上がり、武豊騎手、出遅れのロス、ローテーション。色々考えられますがいくつかの要素が複合的に合わさってのものでしょう。ナミュールならこのような不安があっても勝ってくれるそんな期待があったのですが。普段のナミュールだったらあれぐらいの後ろからであってもしっかり伸びてきていたと思いますし、速い流れの中であっても問題なかったはずなので、やはり現状の力は出せていなかったのは間違いないと思います。安田記念でも引き続き狙うつもりではいますが、体質が強くなったとは言え馬体重だけは要チェック。

ウンブライルはいい位置につけていたのですが、川田騎手の言うように現状の力は出せているのだと思います。難しい馬だとは思うのでまだまだこれからの成長を期待。

マスクトディーヴァは進路がなかったらごちゃついた中でも3着と力を見せてくれはしましたが、やはりマイラーではないと思うので、予想の段階でもいいましたが、スターズオンアースのような印象で結果まで同じ3着でしたね。今後は距離を延ばしてくるはずなのでそこでしっかり狙いたい。

テンハッピーローズについて、先週までのレースでも穴馬であっても紐には入っていることが多かったのですが、この馬に関しては全くもって注目していませんでした。確かに元々速い上がりを使えてはいますが、G1で通用するほどこの馬の実力を高く評価できていませんでした。このペースの中っていう要因もあるとは思いますが、何があるかわからないのが競馬。ペース読みや馬の実力を含め、改めて難しさを思い知らされました。

正直今回も全くダメでした。来週までしっかり予想をしていきたい。