【大阪杯2024】エピファニーにとって鍵になるポイント~私情をなるべく挟まないために~/注目馬

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Lakka.
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明らかな罠だとわかっているけど、阪神芝2000mの持ち時計が…と気になる人も多いのでは?

見解

【注目馬:エピファニー】
メイケイエールがターフを去った今、次なる個性派をお探しの方にお勧めしたいのがそう、エピファニー。レースに行けば鞍上と喧嘩をして言うことを聞かない暴走機関車。なのにパドックで停止合図を聞くとピタッと止まってジョッキーを待つ。そんな姿が可愛過ぎてデビュー以来追いかけ続けているわけですが、この度やっと重賞のタイトルを引っ提げてG1の舞台に乗り込みます。

4連勝でOP入りして以降は距離で迷走したり、展開が合わなかったり、直線で前が壁になったりとかなり遠回りをしましたが、なんとかたどり着いた舞台。ここは自信を持って本命に…といきたいが、そう簡単な話ではない。

まずいきなりのG1で足りるのか?という点に関しては、一線級はドバイに行って手薄な上に上位人気には世代レベルが疑われている4歳牡馬。このメンバーなら能力は劣らないと思っている。強調しておきたいのは今がまさに充実期である点。レース後の疲れが脚元に出てしまうタイプで、特に3歳時は間隔を詰めて使うことができなかった為にクラシックは諦め、成長に合わせて一つずつ階段を登ってきた馬。それが休み明けのチャレンジCから12月→1月→2月と使ってここが4戦目。このレース間隔でも短期放牧を挟むくらいではあるものの、詰めて使えるようになったのは充実している証だと捉えている。

休み明けのチャレンジCは馬体重+12キロで緩さがあり、中山金杯は終始折り合いを欠いて全く競馬をしておらず敗因は明確。今回も結果の出ている栗東滞在で挑むため輸送の心配もなく、杉原騎手が帯同して付きっきりで稽古をつけているようなので、レース以外の心配はゼロと言っていい。

そこで肝心のレースに関してだが、この馬の好走条件になるペースが心配だ。

OPで勝利したケフェウスS、小倉大賞典は1000m通過がそれぞれ57.1と57.2。超ハイペースのおかげで折り合いがつき、馬群が縦長になったことで揉まれることもなかったことが勝因の大部分。大阪杯のメンバーを見ると、逃げそうなのは除外対象のバビットくらいで、出走可能な馬の中には恐ろしいほどに逃げ馬がおらず、スローペースが濃厚。ある程度のポジションを取りにきそうなのは、ステラヴェローチェ、ハーパー、プラダリア、リカンカブール辺り。ゲートの出方次第ではジオグリフやべラジオオペラ、タスティエーラもいける。しかしいかんせんどの馬も逃げるようなキャラではない以上、互いに様子を伺いながら隊列は進んでいくだろう。

そうなれば、手の内に入れている杉原騎手どうこうの話ではなくなり、力みっぱなしで脚も溜まらないという中山金杯のようなレースになることが想像できてしまう。もし内枠を引いた場合はさらに苦しくなるだろう。揉まれるのを避けるため後ろに下げては、コース形態とペースを鑑みても届きにくい。

ということで、現時点での印は良くても△。内枠の場合は印も回せないという評価。今後は週末までに陣営から出るコメントなどを見て、どういうレース運びをしてくるのか見極め最終結論に持っていきたい。もちろん、土曜になって私情が勝り◎を打っている可能性があることはご了承いただきたいが。

エピファニーの単複

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