今年はミドルペースで尚且つペースが緩まないタフな流れに。直線インで有力馬がごたついていたのもあるが、結果的には持続力が持ち味の馬たちが馬券圏内を占める結果に。
本命のレガレイラは5着。今回はスタートが決まり中団に位置付けることが出来たが、それが逆に災いして川田騎手にぴったりとブロックされてしまい、インを突いてごちゃついてしまった。結果的にはいつも通りスタートで後手を踏んで外を周る競馬をした方が2着はあったと感じる。やはり脚質的に後手にまわりやすく、課題の操縦性の乏しさが露呈しまくった。この操縦性を改善しないことには未完の大器で終わってしまう可能性が高い。来年古馬になるこの馬をどのように変化させていくのか、木村調教師の手腕が試される。ただ気になるのは来年もルメール騎手乗ってくれるのかしら。VMはこのままだとブレイディヴェーグ?JCや天皇賞秋はチェルヴィニア?となると来年のエリザベス女王杯までチャンスを待つ感じになるのかも。
対抗のサリエラは7着。最近は長距離レースに出ていることが多かったので忘れていたが、ズブい、、、。このくらいの距離じゃ道中まったくスピードに乗れてなかった。上りは最速を使えているので、この馬の重賞チャンスはもうダイヤモンドSくらいになりそう。ステイヤーズSはさすがにこの馬の馬格とスタミナじゃ厳しい。
3番手のスタニングローズは1着。タフなペースの持久力戦で先行する競馬、これがこの馬の勝利条件。今回はそれに加えて鞍上のCデムーロ騎手の後押しに荒れていない外を通れる枠と、プラス要素が多かった。それは分かっていたのだが、前走のクイーンSの内容を見て3番手まで評価を落としてしまった。コンクシェルさえ躱せなかったあの競馬は何だったのか、、、。今後は香港で引退?有終の美を飾れて本当に良かったと思う。感動した。
4番手のライラックは6着。まあ頑張ってたと思う。二の脚が遅く後ろになってしまったのがギリギリで競り負けた原因だろう。本当にこの舞台が得意なんだろうなという感じ。来年も現役を続けるのであれば、雨が降ってほしいね。
5番手のラヴェルは2着。何でこの馬と勝馬に印をつけているのに当てられなかったんだと激しく後悔。京都記念やオークスを見るとわかる通り、前から中団でスタミナを活かした競馬が出来れば頑張れるタイプで、今回は完璧にそれが出来た。さすが川田騎手という感じ。また、それと同時にレガレイラをぴったりとマークして外に出せないようにしたのもうまい。これは鬼だなと感じた。秋華賞でスターズオンアースの2冠を阻止した馬、そしてアルテミスSで後の三冠馬リバティアイランドに土をつけた馬の2頭がこうやって復調しているのは本当に嬉しい。これからは何なら長距離レースに出ても面白いかもしれない。
他の有力馬について
3着のホールネスはタフな持続力レースになったことが功を奏しての3着。ただ、これだけ格上挑戦で結果を残し続けているのはすごい。まだまだレース数を使っていない馬なので、ここからどんどん強くなっていけば来年のエリザベス女王杯で期待できる1頭。特に雨が降れば面白い。
4着のシンリョクカはこのスタミナ勝負の中でよく頑張ったと思う。2000mだったら3着はあった。今後も1800mから2000mで頑張れる1頭だと思う。今の好調が続けば。
10着のシンティレーションは直線のごちゃつきが本当に不運だった。最も不利を受けたのはこの馬だろう。今のこの馬の状態が来年まで維持できるのであれば、VMで結構やれるんじゃないかなと思う。VMに出るときはぜひ戸崎騎手で。