当日の馬場ですが、多少雨は降ったものの変わらずの高速馬場。とにかく内前が有利なのは最終週でも変わらずという感じ。展開はピューロマジック典さんが歴史的なハイラップで進めたものの、実は後続は去年よりもスローという特殊なレース。ラップタイムだけ見れば前崩れにでもなりそうだが、結果的に内を通って先行、もしくは差してきた馬が上位を占めた。
勝ったルガルは飛ばしたピューロマジック、その2番手でこれも飛ばしているウイングレイテスト、その後ろにつける絶好のポジション。ビクターザウィナーを制して前に行けたのが結果的に良かった。平坦な競馬場が得意なスピードタイプで、直線の急坂以外はほぼ下り坂の中山は適性があるのかもしれない。ただ、状態としてはそこまでだったのでは?という感じなので、それで勝ち切るあたり実力はさすがの一言。ただ、今のスプリント界で抜きんでた感じというわけではないので高松宮記念でも鉄板かと言われると、、、。むしろ平坦コースが得意なこの馬にとって、長い直線の上り坂がある中京は向かない可能性が高い。
2着のトウシンマカオは誰もが苦手な内枠ということを危惧していたと思うが、結果的にはピューロマジックが飛ばしたことで実質外枠というくらい揉まれない状態で内にいることが出来たのが好走要因。溜めて脚を繰り出すタイプなので仕掛けが実際よりも早ければルガルを差せていたかと言われるとそれもまた疑問。この馬にとっては最高のタイミングだったのではと思う。ただこの馬以上にルガルがうまくいったというだけ。来年の高松宮記念だが、良馬場で外枠で外差しが効くような展開、馬場になれば今のトウシンマカオであれば狙えると思う。
3着のナムラクレア、ぐぬぬぬ、、、、まじで悔しい。とにかくスタートと二の脚が課題。序盤の位置取り争いでトウシンマカオに負けてしまった時点で厳しかったと思う。むしろ最後に外々に出す競馬で3着に来たのがやはり強い証拠。これで去年から日本のスプリントG1を4連続馬券内。この馬が勝つにはかなりの運要素が必要で、内枠で馬群がばらけた高松宮記念(雨が降ればさらに良し)という条件が勝利条件になってきそう。オーナー次第ではあるが、来年の高松宮記念までは走る可能性が出てきたので、ぜひ有終の美を飾ってほしい。
ここからは印を打った馬について。
マッドクールは完全に時計負け。高速馬場にもある程度対応できると思っていたが、ここまでだとさすがに難しかった。前半が33秒台で落ち着くようなレースであれば鉄板の馬になりそう。ただ、これからはピューロマジックが基本的には出走してくるのでそういった意味では結構厳しくなってくるかも。
サトノレーヴはスタートがすべて。また出遅れて挙句まったく進んでいかなかったのも気がかり。馬体も増えていたのも疑問だった。この馬の実力はまったく発揮できていないので、まだまだ推し量れていない。次G1に出てきたときにまた期待。
ビクターザウィナーもマッドクール同様、速すぎる馬場とペースについていけなかった。状態も高松宮記念の方が良かったように思える。
ウインマーベルは内枠の利を活かせたとはいえよく頑張ったと思う。ただ今のこの馬は1400がベスト。1200G1で好走するには時計がかかって尚且つ内枠を引けた時。