【安田記念2022】全頭診断

前走の東京新聞杯では後方からイン前が有利な馬場状況にもかかわらず、一気に抜き去ってしまいました。ファインルージュやカラテなどの強力な馬たちもいた中でこの競馬が出来たのは非常に強かったと感じています。折り合いが怪しいところなども見当たらないので、今回は中団まで位置を上げるような競馬が出来たら面白いと思いますね。馬は十分通用すると感じています。休み明けの方が結果が出ている馬なので今回のローテーションも問題ないでしょう。

最大の不安点は鞍上ですね。先週のダービーでアスクビクターモアを持ってきたように、G1だと逃げか番手の馬でないと好走できない騎手です。G1で差し馬を持ってくるような騎手ではないと思います。後は斤量58キロを背負ったことがないというのも不安な点です。

ロンスパ戦はあまり向きそうにないという感じもしますね。どちらかと言うとスローからの末脚勝負の方が持ち味が発揮できるタイプだと思います。

確かに強い馬ではありますが、実績を冷静に見ると重賞を一回買っただけの馬です。恐らく相当人気すると思いますので、妙味的にもあまり狙いたくない1頭です。

馬場は速い上りを繰り出せるような馬場の方が良いので、良の方が良いでしょう。枠は今回中団くらいにつけておきたいので内枠～中枠がベターだと思います。

前走のマイラーズCでは前に付けた馬に有利な傾向があり、それに阻まれてしまいました。もう少し差しが効くような馬場であればというところでしょうか。安定して崩れないタイプの馬で、勝つことはないもののいつもそれなりの着順には来てくれるという部分が魅力的なタイプです。

ただそれはG3,G2クラスの話であり、G1では実力的に足りないと感じています。この馬よりも良い末脚を使うことが出来る馬たちがたくさん集まっていますからね。ここで人気を落としてG3あたりに出てきたときが狙い目だと感じています。今回は様子見です。

馬場は速い上りを使えるタイプではないので渋っている方がこの馬の時計の遅さがカバーされると思います。枠は内でじっと脚を溜めたいタイプなので内枠が良いです。

前走のダービーCTではいつも通り後方からの競馬をしましたが9着と負けてしまいました。この馬はこのような競馬しかしないので、差しが圧倒的に有利な馬場傾向になると台頭してくる馬です。当日の馬場を見て明らかに外差し有利であれば前進してくるでしょう。

ただ前走は同脚質のタイムトゥヘヴンが勝つことが出来るような展開だったので、この馬にも向いていたと思います。それで来ることが出来なかったということはさすがに衰えが見えてきたという印象です。どっちみち展開に大きく左右されるタイプなので信頼はできないでしょう。今の調子だと展開が向いてもどうかという印象です。

馬場はパンパンの良馬場よりは多少時計のかかる馬場状態の方が良いと思います。稍重くらいがいいですね。枠は内～中枠がベストでしょう。なぜか外枠だとパフォーマンスを落としていますので要注意です。

去年の夏に函館記念に出て以来の芝出走ですね。函館記念では初芝にもかかわらず斤量58.5はさすがに厳しかったですね。また、ダートでもそうですが内で揉まれる競馬になると弱いですね。直線で前がふさがる不利もありましたし、あれで芝適性が無いという烙印を押すのは早計だと思います。むしろ初芝ですんなり前に行けましたし、走りを見ても地面を掻き込むような走りでもないため、十分芝はこなせると思います。今回は芝ではありますが得意な府中マイルです。形態や入りはダートの時とほぼ変わらないので函館記念の時よりはきっちりとパフォーマンスを上げてくると思います。

ただやはり急にG1は厳しいと思います。相手は芝マイルのスペシャリストたちですからね。ここですんなり馬券に来ることが出来るような簡単なメンバーではありません。また、函館記念での不利と敗因は述べましたが、単純にあの相手で好走もできないとなるとこの舞台では厳しいでしょう。

また、ペースが函館記念の時よりも上がると思いますので、前に行くことに苦労すると思います。そうなると芝で中団あたりから差してくるほどの脚があるようには思えないです。

馬場は渋れば渋るほどいいでしょう。枠は揉まれ弱いので中～外枠が良いです。むしろ大外でもいいと思っています。

前走は落鉄していたことや、前に付けた馬に有利な傾向があったことなどが要因となって負けてしまいました。ここの負けはあまり気にしなくていいと感じています。今回も控える馬に有利な傾向になると多少前進してくると感じています。

ただマイルは少し短い印象です。特に今回はスプリント寄りのスピードを持続させ長く良い脚を使う必要がありそうで、この馬の適性からはさらに離れてしまいます。また、温かい時期になると爪に異常が起こるという病気も持っており、この舞台では正直狙いづらいという印象です。

枠はどこでもよいと思います。馬場はマイルのスピードが無いので渋った方がまだましかもしれません。

前走は初スプリントでした。まあさすがに距離が合いませんね。私の印象としてはこの安田記念のために速い流れを経験させておくことで、マイルで楽に先行させようという陣営の思惑を感じました。さすがにスプリントをまともに走れるとは思ってなかったと思うのですが、、、。

この馬は強めに追うジョッキーが得意なので外人ジョッキーが乗ると好走しています。皐月賞、日本ダービーのときの鞍上を確保できたのは非常に好材料だと思います。また、スローからの末脚勝負は向かないと感じていたので、長く良い脚を使う必要がありそうな今回の展開は非常にこの馬向きでしょう。追い切りを見た感じ馬体が相当絞ってあるように見受けられ、メイチであることを感じさせます。姉のサラキアも5歳から急に強くなりました。人気も落ちると思いますし、非常に面白い存在です。

懸念点はやはり信頼度の低さでしょう。ここ最近のサリオスを見ると軸とするには不安が大きいです。

枠は外枠の方が良いと思います。長く良い脚を使いたいので前が壁になると途端にきつくなります。馬場は多少渋って時計がかかる方が良いかなと思いますが、あまり渋っても重いこの馬はのめってしまう可能性があります。時計のかかる良馬場くらいがいいですね。

日本での直近走のマイルCSでは伸びない内を通る不利がありながらも、完璧な追い出しが出来ていたあのグランアレグリアに迫る内容の競馬を見せてくれました。斤量も当時3歳のこの馬の方が重く、むしろ強い競馬をしたのはこの馬の方だったのではないかとさえ思っています。この馬はスローからの末脚勝負になると無類の強さを発揮しますね。前走のドバイではパンサラッサが作り出すペースによって追走で脚を消耗してしまい、末脚を活かすことが出来ませんでした。今回もスローになれば勝ち負けは確実だと思っています。

ただ今回レシステンシアがいるんですよね。この馬はスプリンターということもあるのでミドルくらいになるのではないかという印象です。そうなるとこの馬の得意な展開にならない可能性があります。また、ドバイ明けなので状態面も不安を抱えています。当日の様子をしっかりと見る必要がありそうです。正直追い切りを見ると万全の状態とは程遠い感じがしますし、1番人気で買うにはリスクが大きいです。

枠は脚を溜めたいので内枠の方が良さそうです。馬場は良馬場の方が末脚を発揮しやすいと思います。

前走は折り合いを欠いてしまったことで脚を消耗してしまいました。また、直線でも１頭だけ最内を走った影響で合わせる馬がおらず、ずっと単走のような状態になってしまったことも痛かったですね。今回は３歳なので斤量が相当有利なものになります。速い上りも使えますし鞍上も主戦の藤岡祐介に戻ります。ペースが速くなることで折り合いが多少良くなるのも好材料です。

懸念点はその折り合いですね。ペースが速くなること、馬場が渋りそうなことなどから折り合いが改善されるとは思うのですが、NHKマイルのような折り合いになってしまった場合は脆さを露呈してしまうと思います。 追い切りではむしろ前走よりもかかってしまうようなところが出ており、とても心配です。

また、ペースが速くなることで折り合いが改善されそうとは言いましたが、速いペースはあまり得意ではない印象もあります。恐らくスローにはならないと思うのであまり展開が向かないかもしれないですね。勝つ感じはせず、うまく乗っても2，3着が限界というイメージです。

枠は外から揉まれずに運ぶ方が良いでしょう。馬場は折り合いを考えると多少渋った方が良いと思いますが、良馬場でもしっかりとパフォーマンスが出せると感じています。

前走のマイラーズCは重賞初挑戦ながら非常に強い競馬で勝ち切ることが出来ました。前有利な展開の中後方から1頭だけ突っ込んで来るのですから、非凡な能力を感じましたね。この馬はパワーがあるタイプの馬で、馬場が渋りそうで尚且つペースが流れそうな今回の舞台は速い上りや時計が要求されず、この馬の適性にマッチしていると感じます。手が合っている浜中騎手が継続騎乗してくれるのも心強いです。

不安点は東京の速い馬場は向かないというところですね。馬場が渋ったとしても雨の量によっては引き続き速い馬場の可能性があります。また、斤量58キロを背負うのも初めてなので未知数ですね。馬格があるのでそこまで影響はしないと思いますが。とにかく雨の量によって評価が大きく変わってくる印象です。

枠は内目の方が良いと思います。馬場は重馬場くらいでも全然いいと思いますね。渋った方が断然いいです。

前走のVMでは３コーナーで躓いたことが大きな敗因だと思います。あそこで先行勢との差が開いてしまったことで最後は届かなかったという印象です。あれさえなければファインルージュと２着争いを演じていたと思います。この馬は左回りマイルが非常に得意でその中でも瞬発力勝負になると強いです。この舞台への適性は高いでしょう。また、前走は海外明け１戦目ということだったので、一度使って状態を上げてくることが出来れば非常に面白いと感じています。

不安点はVMを使ってのお釣りがあるのかというところでしょうか。１度叩いたことで気持ちが入って状態が上向いているとしたら良いと思うのですが、前走VMはグランアレグリアやアーモンドアイといった歴史的名馬も２着に敗れています。当日の様子をしっかりと見ておく必要がありそうです。ただ一週前追い切りは前回の状態をしっかり維持できているような感じでしたので、恐らく大丈夫だとは思うのですが、、、。そこさえクリアできていればここもパフォーマンスを発揮してくるでしょう。

前走は珍しく大きく出遅れてしまいました。後方になった時点でこの馬は厳しいですね。まったくの度外視で問題ないと思います。今回はしっかりと先行できてくれれば前進はしてくると思います。レシステンシアがいることでスプリンターに適性が寄っている馬に向く展開になりそうなのは好材料ですね。

毎回頑張って走ってくれるので、大敗することはあまりない馬なのですが、最近は善戦が良いところです。阪急杯はレベルが低かったこともありますし、前が有利な馬場傾向でもありました。さすがにマイルG1となると厳しいものがあります。よほど前有利になってやっと３着というイメージですが、そんな上手いこと行くとは思えません。

枠は内枠必須ですね。馬場は稍重くらいのほうがいいような気がしますが、良でもまあ問題はないと考えています。

前走は大外枠から出遅れて後方からの競馬となりました。速い上りが使えないこの馬にとってはそれだけで厳しいですし、そもそも前有利の展開だったので非常に厳しかったと思います。この内容は全くの度外視でいいでしょう。

はまれば強いというタイプで、当日のパドックや返し馬での発汗の状態などをしっかりと見る必要がありますが、そこがクリアできていればしっかりと力を発揮してくるタイプです。ペースが速くなりそうなので折り合いを改善させるのに一役買ってくれると思います。はまりそうな条件が整っている気はしています。

ただやはりはまらかなった時は大惨敗する馬なので信頼性は皆無ですね。軸とするには厳しい馬です。また、どちらかというと右回りの方が得意なタイプだと思います。買うなら一発狙いの単勝というイメージです。

馬場は多少渋った方が折り合いを考えると良いでしょう。枠は内～中枠の偶数番の方が前に馬を置きやすく、ゲートに後入れとなるのでスタート出る確率も上がるので良いと思います。

前走は伸びる内を活かして豪脚を繰り出し、G1を勝利しました。安定して33秒台の上りを使え、元々ダートを走っていたことからパワーも持ち合わせています。後方からの馬に有利な展開になったり、前走のようにイン突きがはまると非常に強いという印象です。今回のスプリント適性が少し必要になる展開になりそうな点はこの馬にとってプラスです。直線の長い東京競馬場も長く良い脚を使うこの馬には非常に合うでしょう。

ただやはり距離は長いですね。どれだけ内で脚を温存するかということにかかっています。また、展開がはまらないとこの舞台では好走できない印象ですので、安定感はあまり感じません。

枠は内の方が良く、外なら評価を落とすべきです。馬場は良の方が良い気もしますが、渋ってもまあ問題はないと思います。

前走は直線で躓く不利があったにもかかわらず、すぐに体勢を立て直して2着まで来るという非常に強い競馬をしていました。また、キズナ産駒にもかかわらず３３秒台前半の上りを使えており、左回りでも強い競馬をしています。位置が取れる代わりに末脚の破壊力が少し落ちたソングラインという印象ですね。とはいえある程度の位置が取れるという意味ではソングラインよりも安定感のある印象です。1200や1400でも好走していることから、スプリント色が強くなりそうな今回の展開も合うと思います。レベル的に混戦の今回は十分勝つ可能性もあると感じています。

不安点はやはり前走がメイチ仕上げだったことでしょう。増えた馬体10キロも絞っており、万全の状態だったように思えます。今回お釣りがあるのか少し心配ですね。当日の様子と場体重をしっかりと見たほうが良いでしょう。少なくとも安田をメイチとしてきた馬たちよりは見劣ります。

枠は中～外が良いと感じています。馬場は時計勝負に持ち込める良馬場の方が良いでしょう。

前走は前有利の展開を活かし、内から先行粘り込みが出来ました。こういった競馬が出来ると粘り脚を発揮してくれますね。

ただこの馬の買い時は右回りコースで内枠に入った時だと思います。左回りG1の今回は実力的にも適性的にも厳しいものを感じます。また、流れが速くなりそうなのも減点材料です。どちらかというとゆったりと先行して長く良い脚を使うタイプだと思っています。

枠は絶対に内枠が良いです。馬場は多少渋って時計がかかった方が良いでしょう。

前走は適性外のマイルでしたが、得意の速いペースでの先行競馬で粘り、3着に好走しました。この馬がマイルに出ると毎回スプリント色の強い馬が好走する展開になりやすくなります。また、積極的に前に出していく武史との相性も非常に良く感じますね。今回も速いペースで逃げもしくは番手の競馬をしてくれるでしょう。メンバー的に前に行く馬が少なく、有力馬が後方に集まっているので、前にいるこの馬に意識が行かず気づけば突き抜けて1着というのも全然あり得ると考えています。

ただやはり適性はこの距離ではないですね。ただでさえ長いにもかかわらずG13戦目となるとさすがに疲れが来る頃でしょう。正直ここに出てくるとは全く思っていませんでした。VMの時の馬体をしっかりと維持できているかが大きなポイントです。ただ追い切りでは前走の状態を維持できているような走りを見せてくれています。案外大丈夫なのかもしれませんね。
枠は内枠必須でしょう。馬場はどちらでも問題ないと感じています。

前走は得意な渋った馬場を活かしての2着となりました。ナランフレグとの差は通った位置の差のみであり、実力差はあまりないと感じています。今回も想像以上に雨が降って重馬場くらいになれば面白いかもしれませんね。

ただ乗り替わりになるのが相当痛いですね。岩田望来騎手の方が絶対に良かったと思います。また、前走は2着に好走しましたが、はまり掛けした部分やメンバー層が薄かったことが大きく、実力的にはG1レベルには達していないという印象です。

枠は内目の方がよく、馬場は渋れば渋るほど良いという印象です。

ドバイで２回も馬券になっていますね。海外転戦を経て強くなっているような気がします。ただ直近は海外ばかり使っていたこともあってまったくの未知数ですね。ただ日本時代のレースを見ている感じ、そこそこの末脚は使えますがあくまでもそこそこというレベルです。なので高速決着はどうかなと思ってしまいます。不確定要素が非常に多いと感じますので、手を出すのは少し勇気がいりますね。

枠は真ん中くらいがいいでしょう。馬場は渋って時計がかかった方が良さそうです。