【菊花賞2022】未知の距離をこなすには鞍上が大事/全頭診断

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10月23日(日)に阪神競馬場で行われるG1・菊花賞の全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseさんに担当して頂いております、是非予想の参考にご覧ください。

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!

全頭診断

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今年の菊花賞はダービー皐月賞の1,2着馬が不在という非常に珍しいレースらしいですね。それだけにかなり混戦の模様で、非常に予想が難解になりそうです。人気薄だからと言って考えなしにノーマークにすると痛い目を見る可能性がありますね。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 ガイアフォース 評価:B

見解

前走のセントライト記念では、前に行くアスクビクターモアを完璧にマークした競馬を出来たことが一番の勝因だと思います。先行しながら鋭い脚を使うことができ、尚且つ気性面の問題も無いというところが長距離適性の高さを物語っている印象です。33秒台の上り決着は厳しい馬ですが、3歳の阪神3000mでそのような速い上り決着にはならないので、問題ないでしょう。最内を引いたことでロスなく立ち回れるのも大きいですね。

ロスなく立ち回れるのは良いですが、コーナーが6回もあるコース形態上思い通りに動きづらい枠であるのは確かですね。前走のように自分のタイミングで抜け出すというのがしにくいとは思います。

また、調教後馬体重が既に-10キロというのも気になります。前走がやや太目ではありましたし、単純な数字で言うと問題ない体重のように思えるのですが、大した調教をしていないのにここまで馬体が減っているということが気がかりです。調教の出来も前走の方がよく感じたので、状態面が個人的には不安ですね。当日の様子をしっかりと確認しておきたい一頭です。

1枠2番 シェルビーズアイ 評価:C

見解

ここ最近自己条件では安定して馬券内に来ることが出来ていますが、ホープフルS、きさらぎ賞と重賞ではまったく勝負になっていないというのが現状です。まだ今の実力であれば今回のメンバー相手には荷が重いと感じます。

2枠3番 プラダリア 評価:C

見解

前走の神戸新聞杯では伸びる内を通ってはいたものの、全く伸びきれずの8着に終わってしまいました。ただ、レース前に鞍上が「戦闘モードに入っていない」というコメントを出していたように、休み明けが影響した部分が大きかったと感じています。腐っても重賞馬ではあるので、人気が落ちるようであれば怖い一頭ではあります。

ただ青葉賞組のその後の成績などを見ている感じ、この馬もあまり強くないのかなという感じもしています。また、右回りのイメージはあまりないですね。ある程度速い脚が使える馬場の方が良いと思うので、阪神の3000mという舞台に合っている感じは正直しないです。東京競馬場中距離に出走してきたら狙いたいです。

2枠4番 ボルドクフージュ 評価:B

見解

前走の神戸新聞杯では、内を周った馬に非常に有利な展開と馬場状態だったにもかかわらず、この馬だけ外から伸びて3着まで来ることが出来ています。勝ち馬には離されましたが、少なくともヤマニンゼストよりは強い競馬が出来ていたと感じています。基本後方からの競馬になってしまうのが難点な馬なので、道中のペースが遅くなりやすい阪神3000mであればいつもより位置を上げる競馬が出来るかもしれませんね。末脚は非常に安定しているので、3着以内の確率は比較的高いと考えています。ロングスパート戦になれば非常に面白い一頭ですね。

不安点はやはり位置取りがいつも後ろ過ぎるというところですね。今回は直線があまり短くないですし、隊列も縦長になりやすそうなので、差し切るのは少し難しいかもしれません。展開にかなり左右されるタイプなので、軸としては信頼度は低いです。買うなら紐、もしくは単勝というイメージです。

3枠5番 ヤマニンゼスト 評価:C

見解

前走の神戸新聞杯は内ラチをずっと通って競馬をした武騎手の好騎乗が好走要因としては大きかったですね。また、あれだけ内が有利だったのにもかかわらず直線で内が空けたのは幸運でした。今回も内をずっと立ち回っていけばチャンスが来るかもしれないですね。長距離重賞の武騎手というのも怖い要素ではあります。

ただ実力以上の評価をされる懸念はありますよね。前走神戸新聞杯2着ではありますが、そこまで強くはない馬だと思います。紐売れしてしまうようであれば切りたいと考えています。

3枠6番 ビーアストニッシド 評価:C

見解

良い枠を引きましたね。この枠であれば逃げの競馬をしてくるの可能性が非常に高いと考えています。前走の神戸新聞杯では控える競馬を試したものの、折り合いを欠いてしまうわわ、大した末脚は使えないわで散々な競馬だったので、やはり前に出る以外好走することはできないでしょう。去年はタイトルホルダーが逃げ切りを決めましたが、本来はこのタフなコースで3歳馬が逃げ切るのは至難の業です。タイトルホルダーほどの器かと言われるとそうではないので、脚質的にどう乗っても厳しいかなと感じています。

4枠7番 アスクワイルドモア 評価:C

見解

前走の神戸新聞杯は大外枠からのスタートとなってしまったのが最後まで響きましたね。内有利の馬場を外々を周る羽目になりました。この負けはしょうがないと見てもいいとは思いますが、同じような競馬になったボルドクフージュが3着に来ているのが嫌ですね。どうしても後方からの競馬になってしまいますし、同脚質のボルドクフージュほどの切れ味もないため、かなり展開が向いて3着までというイメージです。あまり積極的に買いに行くようなタイプではないですね。

4枠8番 マイネルトンファン 評価:C

見解

前走の富良野特別はかなりタフな馬場の中でかなりのロングスパート戦を制しました。全頭ばてるようなレースでしたが、そこでしっかりと勝ち切るあたりスタミナはあると思います。阪神3000mというコースは向くでしょう。

ただやはり実戦経験の無さは減点材料ですね。未知ではあるのですがさすがに急にG1となると様子を見たほうが良いかなと感じています。

5枠9番 シホノスペランツァ 評価:C

見解

前走の1勝クラスでは休み明けながら2600mを外から徐々に前に出して圧勝しました。かなり体力を必要とする競馬をしていましたが、しかりと伸びており、豊富なスタミナを感じさせます。30000mへの距離延長は歓迎でしょう。

ただ戦績を見ると、小倉競馬場での成績がかなり良いのが気になります。要は平坦なコースの方が力を発揮できるタイプかもしれません。未勝利戦は阪神で勝っていますが、これは前が圧倒的に有利な馬場傾向を活かしての好走にすぎません。阪神の急坂に阻まれてしまう可能性が高いと見ています。

5枠10番 セイウンハーデス 評価:C

見解

前走のセントライト記念はいつも通り安定して先行することが出来ていましたね。この馬の魅力的な点はそこでしょう。ただ前走の2200mでばてているようではこの舞台はもたないでしょうね。最後に失速してしまう可能性が高いです。

ただかなり深めのブリンカーをつけたというのが気になります。これで気性を抑えることが出来れば多少距離をもたせることもできます。また、元々出走するつもりがなかったものの、陣営がオーナーに直談判して出走登録したというエピソードがあるらしいですね。陣営がこの馬にそこまでの自信があるということを考えると、気になってしまいますね。

6枠11番 ドゥラドーレス 評価:A

見解

末脚はこのメンバーの中でもトップのものを持っています。不運が続いて結局春のクラシックに出走することが出来ませんでしたが、何とか菊花賞には間に合いましたね。

前走の藻岩山特別では、圧倒的な格の差を見せつけていました。上のクラスでも勝ち負けできる実力は確実にあるので、2勝クラス上りの馬だと言って軽視するのは危険でしょう。血統も魅力的ですし、たびたび見せる根性の強さも阪神3000mでは強い武器になります。

心配なのは前向きすぎる気性ですね。前の馬を追い越そうとする気が強いので、ちゃんと脚を溜めることが出来るのか心配です。うまく内に入って前に壁を作りつつ走ってほしいです。鞍上がどんな位置からも内に入れる天才です。手も合っていると思うので非常に期待しています。

6枠12番 ヴェローナシチー 評価:S

見解

前走の神戸新聞杯は後方からの競馬になってしまったのが敗因ですね。展開のアヤなので気にしなくていいと思います。むしろそれなりの着順にはしっかりと来ているあたり実力があるのは確かです。毎回しっかりと末脚を使ってくれるので、好走率が高いのが魅力的ですね。後方からの徐々に位置を上げる競馬をしてくれれば面白い一頭かなと考えています。折り合いも抜群につくので、鞍上の思いのままに競馬が出来るのも好材料です。

その鞍上ですが、団野騎手から川田騎手に変わるのはかなり大きいと思います。団野騎手は差し競馬があまり得意ではないのに対し、川田騎手であればそこの信頼感がありますしね。陣営もこの鞍上強化を考えるとかなり自信があるように感じますので、期待して良いと思います。

7枠13番 ディナースタ 評価:B

見解

前走の札幌日刊スポーツ杯では、渋ったタフな馬場で尚且つ2600mのコースを捲った挙句、最後まで失速せずに突き放す圧倒的な競馬をしていました。重賞レベルの実力は確実にあるので、ドゥラドーレスと同じく軽視は禁物だと考えています。

長距離の経験が豊富であり、スタミナもかなり豊富なタイプです。タフなステイヤーだと思いますので、3000mへの距離延長は歓迎でしょう。タフなロングスパート戦になれば活躍できると思います。

ただ切れる脚が無いというのは課題ですね。このメンバー相手に勝ち切るのはかなりタフな条件にならない限り厳しいかなと考えています。ただ紐としてはかなり面白いですね。人気もあまりないので妙味もあります。

7枠14番 アスクビクターモア 評価:A

見解

前走は前に付けた馬に有利な馬場傾向ではありましたが、春には見られなかった粘り強さを感じさせてくれました。最後はガイアフォースに抜かれましたが、ガイアフォースは賞金加算が必要だったのでそれなりに仕上げてきていたのに対し、この馬は完全な叩きという出来でした。それであの着差であればこの馬の方が結果的には強いと感じます。いつも安定して前に行けるのが特徴で、上述したように粘り強さを更に増してきました。持続力もあるので崩れるイメージは湧かないですね。

ただ阪神3000mという非常にタフな舞台で先行して勝てるのかというと少し疑問ですね。基本的には差し有利になりやすいので、頭で買うよりかは紐で買う方が賢明だと思います。また、鞍上の田辺騎手もG1ではかなり買いづらい騎手の1人です。先行競馬は得意なので大きく評価を下げる必要はありませんが、G1でも活躍している騎手が乗っている馬と比較するとやはり心配です。軸向きではないと感じています。

8枠15番 ポットボレット 評価:C

見解

京都新聞杯以降まったく見せ場のない競馬が続いてしまっていますね。こういう馬は一度好走するまでは買うのはやめた方が良いと思います。ここにきて急に一変するとは考えにくいですからね。また、気性に難があるので、脚を消耗してしまうところがあります。そうなるとこの舞台ではスタミナが持たないのかなと思っています。

8枠16番 フェーングロッテン 評価:B

見解

前走の新潟記念では外枠からの競馬になったのが響きましたね。気性に少し難があるので、前に馬が置けずにかかってしまいました。また、結果的に差し有利の展開になってしまったのもアンラッキーでしたね。ただそれだけ不利な要素があったのにもかかわらず、強い古馬相手に3着はかなり頑張ったと思います。実力はこの中でもトップクラスです。

ブリンカーを付けてから走りがかなり変わり、重賞でも安定して好走することが出来るようになりました。この戦績にもかかわらずそこまで人気しなさそうなのも妙味的に期待できます。抑えに行った方が良い一頭でしょう。

ただ枠が厳しいですね。前走もそうですが前に馬を置けなかった場合かかってしまうので、いかに早く壁を作れるかというところだと思います。

8枠17番 ジャスティンパレス 評価:C

見解

前走の神戸新聞杯は内を通った馬に有利な馬場状態をうまく活かし、内ラチをずっと通ることが出来たのが最大の勝因です。ただそれでも2着馬に0.6秒差をつけたのは実力の証です。ホープフルSでも2着に来ている馬であり、実力は確かです。デムーロ騎手から鮫島騎手に変わったことで出遅れることが無くなり、安定して前に付けることが出来るようになったことで更に一皮むけた感じがします。

ただ前走を見てもわかる通り、折り合いがギリギリの馬なのでこの距離はちょっと厳しいかもしれないですね。また、近親にアイアンバローズがいるということですが、アイアンバローズとは馬体がかなり異なっており、この馬はどちらかというと中距離向きだと思います。この人気であれば切った方が良いかもしれません。

8枠18番 セレシオン 評価:C

見解

前走の阿賀野川特別では他馬を突き放しての圧勝でした。完全に抜けて一頭になってもまじめに走ることが出来ており、非常に好感が持てますね。スタミナも感じますし、この舞台は合うと思います。鞍上が福永騎手というのも好材料でしょう。

ただこの馬が勝つことが出来たレースは基本的に、前にいながらも上り最速が記録できるほど周りのレベルが低かったという印象でした。比較的レベルの高いすみれSやプリンシパルSではあまり良い着順には来れていないんですよね。そのすみれsではヴェローナシチーと差のない3着ではありますが、この馬は内を立ち回ることが出来たのに対し、ヴェローナシチーは外々を周ってのものでした。重賞でも好走しているメンバー相手にどこまで通用するのかは疑問ですね。

また、大外というのも大きなビハインドですね。いくら福永騎手とはいえ大外から競馬するとなるとどうしても距離ロスは防げません。強い馬相手に距離ロスを防ぐ競馬が出来ないとなるとちょっと厳しいですね。

終わりに

以上、菊花賞の全頭診断でした!是非予想の参考にしてください!

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現在3名の合計払い戻し額は681,860円!是非予想の参考にご覧ください

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