【皐月賞2023】過去一番の混戦模様、S評価は強烈な末脚を持つあの馬/全頭診断

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4月16日(日)に中山競馬場で行われるG1・皐月賞の全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseが担当しております。是非予想の参考にご覧ください。

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!

全頭診断

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牡馬クラシック1戦目ですね。例年にないほど混戦模様で力関係が中々読めないです。
また、土曜日にかなり雨が降るということもあって、当日の馬場にも要注意ですね。その辺も加味しながら評価を付けています。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 ソールオリエンス 評価:B

前走の京成杯は、4角で大きく膨らむロスがありながらも豪快に差し切って圧勝。ただ、2,3着馬も不利を受けており、着差ほどの評価はできないかなと感じる。

素質は間違いなくある馬で、今回もこの馬の末脚を存分に活かすことさえできれば今回も通用すると思う。ただこの馬に関しては不安材料の方が多い。

1つ目は内枠。器用な競馬が出来るタイプではなく、外から邪魔されずに末脚を使う競馬でないと実力を発揮することが出来ないので、この枠は厳しい。この馬の力を活かすためにはリバティアイランドのような競馬をしなければいけないが、それで差し切れるほど抜けているわけではない。

2つ目は完成度。武史騎手がコメントしている通り、この馬が完成するのはまだまだ先だと感じる。現状の粗削り感ではまだ好走できるか怪しい。

3つ目は舞台。京成杯で勝ってはいるが、今のこの馬に向いているのは恐らく器用さのいらない大箱な競馬場。中山だとやはり走りづらさはある。

これらのことから、素質はあるけど現状B評価としている。

1枠2番 ワンダイレクト 評価:C

内有利な馬場で外を周った不利がありながら、よく3着に来たなという内容だった。ただ、G3で3着が限界かなという感じだった。

前走のパンチの無さ、そして若駒Sでも見せた気性難を考えると、いきなりこの舞台で通用する感じはしない。前に壁を作れる枠には入れたが、若駒Sでは前に壁を作れていても折り合いを欠いていたので、そこからどれだけ成長し来ているか。鞍上弱化も相まってあまり期待はしていない。

2枠3番 グリューネグリーン 評価:C

前走の弥生賞は、外枠だった影響で控える競馬となってしまったことが敗因。切れる脚を持っていないタイプなので、前に行けないと厳しい。

今回は内枠に入ることが出来たので、前に行くことが出来れば力を発揮できると思う。ただ、今回は前に行きたい馬が揃っているので、先行勢に厳しい競馬になる可能性はある。そもそも、勝った京都2歳Sも、不利を受けて尚且つ前哨戦仕上げだったトップナイフにかなり迫られての2着だったので、実力的に微妙な可能性も高い。

2枠4番 ショウナンバシット 評価:C

前走のすみれSは、出遅れたものの好位に付けることができていた。負けたとはいえ直線で仕掛けが遅れてしまったところもあった。

これまでのレースを見ている感じ、折り合いに大きな課題を抱えており、これが改善されない限り厳しいかなと感じる。前に壁を作れる枠に入ることはできたが、前走も壁を作れていたにもかかわらず折り合いを欠いていた。そうなると厳しい。

3枠5番 フリームファクシ 評価:C

前走のきさらぎ賞は、かなり折り合いを欠いてはいたが番手で控えてから上り2位の脚を使うことが出来た。2着のオープンファイアには迫られていたものの、先に抜け出してしまって目標にされた部分が大きいと思うのでそこまで気にする必要はない。何ならオープンファイアも結構強い馬だとは思うので。

前走のような先行競馬ではなく控える競馬の方が良さそうではあるが、どちらにせよ折り合いに難を抱えている馬。初騎乗のレーン騎手がうまく乗りこなせるのかというと少し微妙なところ。また、器用な馬ではないので、中山2000mという舞台は微妙ではある。どちらかというと前走のような左回りの直線が長い競馬場向き。

3枠6番 ウインオーディン 評価:C

前走の共同通信杯は、出遅れがかなり痛かったものの、最後は直線でインを走って上り1位の脚を使うことが出来ていた。

新潟で速い上りを使って好走しているところを見る感じ、長い直線の競馬場で速い上りを使うような競馬の方が得意な馬だと思う。今回は小回りの中山で瞬発力よりもタフな持続力が求められるレース。この馬の適性外だと感じる。

4枠7番 ファントムシーフ 評価:B

前走の共同通信杯は、スローの前残り展開で先行することが出来たのが大きかった。展開がはまった感は確かに否めないが、それでも安定感の高さは感じる内容だった。

前走のようにスムーズに先行できるようであればここでも実力を発揮してくるとは思う。先行競馬が得意なルメール騎手が継続騎乗してくれるのもかなりの好材料。

ただこの馬はどちらかというと左回りの瞬発力勝負で力が発揮できるのかなと思う。皐月賞は基本的に速いペースからの持続力勝負でになる傾向があり、尚且つ右回りなのでこの馬向きではない気もする。どちらかというとダービーの方が向いているかなという印象が強い。また、ただ持ち前の安定感で2,3着に来る可能性はあるので、B評価

4枠8番 トップナイフ 評価:B

前走の弥生賞は、逃げ馬の真後ろにつけて前有利の馬場傾向をうまく活かすことが出来た。直線ではかなり狭いところを割って抜けてきており、競馬の器用さを感じる内容。

ここまで重賞を3つも使ってきているが、そのすべてでしっかりと結果を出しており、どんな展開やコースでも安定して走ることが出来ることが分かる。皐月賞の舞台である中山2000mは器用さと持続力が求められるレースであり、この馬にはぴったりな舞台。恐らくダービーよりは皐月の方が期待できると思うので、ここにかける思いは強いはず。

懸念点があるとすれば、去年の皐月賞のように内の馬場が荒れたことで外をまわした馬に有利な展開になった場合、この馬の内をスムーズに立ち回れる器用さが発揮できない可能性がある。当日内の馬場がかなり荒れてきているようであれば少し評価を下げる必要があるかもしれない。

5枠9番 ホウオウビスケッツ 評価:A

前走のスプリングSは、前有利な馬場傾向を活かしての2着だったということもあってそこまで評価されていないが、そもそも血統的に苦手な重馬場で2着まで来れたので、実績以上に強い馬だと感じた。

グラニットとタッチウッドという明確な逃げ馬がいるので、その2頭から少し離れた3番手につけるのが理想。それが出来ればまさかの粘り勝ちという可能性は十分あり得るほどの実力は持っていると思う。あまり人気していないが、妙味はかなりあるのでかならず押さえておいた方が良い馬。

5枠10番 ラスハンメル 評価:C

前走の若葉Sは、かなりのスローな展開で逃げの状態に持ち込む絶好の競馬が出来たにもかかわらず、ショウナンバシットに差されてしまった。ショウナンバシットがその後のすみれSで負けている以上、この馬に対してもそこまでの強さは感じない。

スタートが速くて尚且つ鞍上に先行意識が強い石橋騎手なので、間違いなく先行する競馬をしてくるとは思うが、同脚質でこの馬よりも明らかに強い馬たちが揃っている以上、この馬の出番はないと思う。

6枠11番 シャザーン 評価:C

前走のすみれSは、スローの前残り展開で後方から差し切って勝つことが出来た。6頭立てではあったものの、ショウナンバシットやエゾダイモンといった素質馬をあの展開で差し切れたのは大きな収穫だったと思う。

前走は出遅れたものの、未勝利や新馬では先行する競馬が出来ていたので、今回は中団くらいから持ち前の末脚を発揮することが出来れば人気以上にやれる可能性はある。ただ、今まで出走してきたレースすべてかなりのスローペースであり、今回のようにペースが速くなる展開に対応できるかどうかが微妙なところ。また、多頭数の経験が無いのも減点材料。

6枠12番 ダノンタッチダウン 評価:C

前走の朝日杯FSは、今までやってきたことのない馬群の中で脚を溜める競馬でしっかりと結果を出すことが出来た。ドルチェモアとの差は位置取りだけなので展開一つで順位は変わると感じる。

この馬のベストは間違いなくマイルだと思うので、今回の舞台は距離が長い。また、小回りの競馬場というのもあまり合わなそう。ここに出てきた理由は恐らく安田調教師のラストクラシックということもあると思う。末脚はこのメンバーの中でもトップクラスなので、外差し馬場で尚且つ前が全滅するような展開になれば好走も有り得るが、舞台が合っていない以上狙うにはリスクが高すぎる。

7枠13番 グラニット 評価:C

前走のスプリングSは、抜群のスタートから単騎逃げの状態に持ち込むことが出来た。

前走のような競馬が出来ればいずれ穴を開けるタイプの馬。今回も単騎逃げの状態に持ち込むことが出来れば案外面白いとは思う。ただ、外にタッチウッド、内にホウオウビスケッツと同脚質の馬に挟まれる枠になってしまったので、この馬のしたい競馬が出来る可能性は低い。また、この馬のベストは1800mなので、最後粘れる感じはしない。

7枠14番 タスティエーラ 評価:A

前走の弥生賞は、距離延長したことでスムーズに先行できたことが勝因。切れる脚が無い代わりに折り合いが抜群につくところ、そして器用さが持ち味なので、先行さえできれば大きなところでも安定して結果を残せることを証明できた。

今回もスムーズに先行できれば馬券内有力候補。外枠になってしまったものの、開催が進んで尚且つ土曜の雨の影響で内が荒れる可能性が高いため、むしろ馬場がきれいな外を走れるアドバンテージがある。馬券軸として狙いやすい1頭だと感じるが、勝ち切るほどの脚は無いので、2,3着まで。

7枠15番 ベラジオオペラ 評価:S

前走のスプリングSは、前有利な展開の中、圧倒的な末脚で差し切っての1着。間違いなくG1級の馬になるなという印象を持った。

この馬の良いところは後方からではなく、ある程度の位置を取れるところにある。今回も中団やや前目くらいからしっかりと脚を溜めてあの末脚を繰り出すことが出来れば、勝ち切ることが十分に可能だと感じる。先行競馬が得意な田辺騎手なので、何ならかなり前の方に付けても面白いとは思う。内が荒れ始めている今の馬場も、外から切れる脚で差してこれるこの馬にとっては好都合。

懸念点は当日の馬体。前走から3週しか空いておらず、尚且つ輸送もあるので馬体が減りすぎているようであれば評価を大きく下げる必要がある。

8枠16番 タッチウッド 評価:B

前走の共同通信杯は、出遅れたものの、結局無理やりハナを奪って2着に粘った。ハナに立たないと折り合いを欠きまくるという課題は露呈したものの、あの競馬で粘れた強さは本物だと感じる。

共同通信杯組の中では最も皐月賞向きの馬だなと感じる。ハナに立てれば折り合いがつくので、スタートをしっかりと決めてグラニットとホウオウビスケッツを躱すことが出来れば一気に好走できる可能性が高まると思う。ただ、グラニットが簡単にハナを譲ってくれる感じはしないし、そもそもこの馬がスタートを決めれるかどうかが怪しいところ。ピンかパーだと思うので、信頼度は低い。

8枠17番 メタルスピード 評価:C

前走のスプリングSは、前有利の馬場で中団からの競馬となったものの、内で脚を溜めることが出来たことと、重馬場耐性で好走することができた。

前走の条件なら本来勝たなければいけない舞台だったが、重馬場耐性がそこまで無いベラジオオペラとホウオウビスケッツに負けている以上、得意な重馬場でも重賞では厳しいという印象ではある。G1でいきなり通用する感じはしない。

8枠18番 マイネルラウレア 評価:C

前走の若駒Sは、出遅れてしまい後方からの競馬になってしまった。ただ、前有利の馬場だったので本来なら届かない位置だったにもかかわらず、差し切ったのは強かった。

差し脚はこのメンバーでも上位のものを持っていると思うが、後方からの競馬になってしまうのがやはり弱点。18頭立てのレースではさすがに大きな減点材料になる。

ただ、大外なのはむしろこの馬にとってはプラス。揉まれたい経験が無いので揉まれない枠に入れたのは良い。また、内が荒れて外伸び馬場になればこの馬の差し脚が活きる可能性はある。C評価だが少し警戒。

終わりに

以上、皐月賞の全頭診断でした。是非予想の参考にしてください!

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