【中京記念2023】不安定な馬が揃った迷レース、S評価は夏への本気度が高いあの馬/全頭診断

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7月23日(日)に中京競馬場で行われるG3・中京記念の全頭診断をしていきます!

全頭診断は推馬代表のpeaseが担当しております。是非予想の参考にご覧ください。

それでは早速1頭ずつ詳細に診断していきます!

全頭診断

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夏のハンデ戦らしく不安定な成績の馬がかなり集まったなという印象です。
今年の中京は、先週時点でかなり速い時計が出ており、最終週とはいえ例年よりも時計が出る馬場状態かなと思います。また、外差しも効いていますが、例年よりは内もまだ生きている印象です。
狙い目は先行馬、もしくは揉まれずに運べた中団差し馬というところでしょうか。

S評価:1頭
A評価:2頭
B評価:4頭
C評価:その他

1枠1番 ヴァリアメンテ 評価:C

前走の小倉日経オープンは勝馬から差をつけられての3着ではありますが、勝ったレッドベルオーブは大逃げがたまたまはまっただけなので、差をつけられたことに関しては気にしなくて良いと思います。むしろ自分の競馬に徹して直線でもしっかりと伸びてきていたところを見ると、良い競馬はできていたと思います。

去年の中京記念で舞台が違うとはいえ、前有利の展開を後方から上り最速で5着と、重賞でもやれるというところはしっかりと証明できています。この人気ではありますが、能力的にはもっとやれるレベルにはあるでしょう。

ただ、今回は長期休みからの明け1戦目ということで、まだまだ状態が整い切っていないことが予想されます。この馬の持っている末脚を100%発揮できるかと言われると疑問ですね。また、脚質上この枠だと一度後方まで下げてからポジションを取る必要があると思います。外差しが効くようになっているとはいえ後方から届くような馬場状態ではないでしょう。

能力的にはここでもやれるものを持っていますし、妙味もあるのですが、枠を考えると狙いづらいなと感じています。

1枠2番 シュリ 評価:C

前走の東京新聞杯は、スムーズに先行してこの馬の競馬はできていましたが、直線ではまったく手応えなく見せ場の無い競馬になってしまいました。ただ前走のメンバーに地力勝負の展開になってしまったので、さすがに厳しかった印象です。

今回は積極的に行きやすい枠になりましたね。同脚質の馬が多いですが、けん制しあった結果この馬がうまく逃げる、もしくは離れた2番手あたりに位置取ることが出来ればやれる可能性もあるんじゃないかと思います。

とはいえこの馬を狙うのはかなりの博打になるかなと思います。今のところ自信を持って推せるポイントと言えば、中京マイルの成績が良い池江厩舎というところくらいです。また、私としてはこの馬のメイチは次の関谷記念にあると思っています。新潟巧者ですからね。ここはあくまでも叩きでの出走という気がしています。

2枠3番 アドマイヤビルゴ 評価:B

前走の谷川岳Sは14着と大敗してしまいましたが、これは60キロの斤量、苦手な渋った馬場、そして馬体が緩く状態面で不完全だったことが原因としてあると思います。実力を発揮しての大敗ではないため、この負けは度外視で問題ないでしょう。

この馬はとにかく気分よく進めることさえできれば力を発揮してくれるタイプです。前々走のカシオペアSなんかがいい例ですね。この時は楽に後傾ラップで逃げて最後は直線で突き放すような競馬をしていました。この時のように楽に運べることが出来れば勝ててもおかしくはないと思います。また、このレースと相性の良いディープインパクト産駒というのも好材料ですし、中京マイルと非常に相性が良い岩田望来騎手が鞍上というのも良いです。

ただ、今回は同脚質の馬が多いので、この馬が気分よくレースを運べる確率は低いと思います。かなり絡まれてしまうようであれば厳しいでしょうね。

今回はメンバー構成的に勝つことは難しそうですが、とはいえ血統面、鞍上、枠を考えると、紐としては押さえておくべきかなと思います。人気もあまりないですしね。

2枠4番 メイショウシンタケ 評価:C

前走の米子Sは1着ではありましたが、完全に前が崩れるような展開だったため、後方から差す競馬を選択したこの馬にはかなりハマったところがあります。実力以上の着順だったことは間違いないでしょう。ただ1分31秒台の時計を出せたということは評価していいと思います。

前走は別ですが、この馬は上り最速の脚を使えた時に勝っている傾向があります。要は後方からでも差しが届くような展開、もしくは頭数の時が狙い目というイメージです。

そういう意味で言うと、今回は先行馬は多いですが明確な逃げ馬がいないため、ペースはそこまで速くならない印象です。また、中京マイルという舞台設定自体、後方からの馬にはあまり向かないと思います。頭数という意味では16頭フルゲートということで、中々後方からでは難しいでしょうね。なので、今回は狙いづらいかなと感じています。

3枠5番 ワールドウインズ 評価:C

前走の米子Sは7着でした。位置取り的にもちょうどいいところにはいましたし、自分の競馬はできていたと思うので、単純に実力負けという印象です。

いつも自分の競馬をしっかりとしてくれるタイプで、大きく崩れることが無いというのが特徴ですね。こういうタイプは小倉や福島などのトリッキーなローカルの競馬場で味が出るタイプかなと思います。

毎回安定して自分の競馬をするということは、裏を返せば展開がはまって自分の能力以上の競馬をいきなりするということも無いです。実力面でも今回のメンバー相手では足りないと思いますので、重賞では厳しいのかなと思います。

3枠6番 セルバーグ 評価:B

前走の米子Sは12着と大敗しましたが、直線でかなり大きな不利を受けてしまった影響で最後は競馬をやめてしまったものです。評価を落とす必要はないかと思います。

この馬はスローペースを先行することが出来た場合は好走できるタイプの馬です。今回のメンバー的にスローとまではいかないまでもタフなペースにはならなそうではあるので、うまく先行できれば面白い一頭ですね。opクラスに入ってからは着外が続きましたが、前走は不利、前々走は不得手な重馬場と敗因は明確です。いきなり重賞でやれてもおかしくない力は秘めていると思います。

ただこの馬クラスが上がってから追走に手間取るところが見受けられます。リステッドで手間取ることを考えると、前走よりレベルの高いメンバー構成となる今回は先行することが出来ない可能性がありますね。それを考えると狙うならあくまで紐までかなと見ています。

4枠7番 アナゴサン 評価:C

前走の米子Sは5着と負けてしまいましたが、かなりの前傾ラップの中で先行した影響でガス欠したものであり、むしろあの競馬で5着に粘ったなと感心するほどでした。評価はむしろ高めです。

毎回スムーズに前目の位置を取れる堅実さを持っている馬で、今回のメンバー相手にも高確率で先行してくれるという安心感はありますね。鞍上も積極的に先行するタイプの国分騎手であり、手も合いそうです。中京競馬場も好成績をあげているので、問題ないと思います。

ただミッキーアイル産駒の傾向的に重賞においてマイルはやや長いイメージです。やはり1200か1400が主戦場の産駒なのかなと思います。また、この産駒は牝馬しか今まで重賞で馬券になっておらず、牡馬は一度も馬券内に来ていないのも気になります。

また、この馬は上記の通り先行力は武器ですが、直線での粘りという面ではそこまで期待できないです。そのため、直線に入った時点で後続とはある程度差をつけておきたいところですが、今回は先行馬が多いためそれも難しいでしょう。今回は様子見が吉かもしれません。

4枠8番 サブライムアンセム 評価:C

前走はヴィクトリアマイル13着と大敗してしまいましたが、先行有利の展開において、出遅れからの最後方待機策がはまらなかったというのもあったので、その面での上積みは期待できると思います。ただ、実力的に厳しかったところもあったでしょう。

決め脚は良いものを持っているので、スタートを成功させて中団くらいに付けることが出来れば、差し脚が届く可能性はあると思います。

ただやはりスタートがかなり下手なので、そこに期待するのは難しいかなと感じています。また、この馬のベストはやはり勝ったFレビューのときのように1400mでしょう。マイルだと少し長いですね。

5枠9番 ホウオウアマゾン 評価:B

日本での直近走は阪急杯3着でした。苦手な外枠からではありましたが、スタートが決まり、スムーズに先行する競馬が出来たことが好走要因でしたね。外枠からでもこのような競馬が出来れば強いと感じました。

1400mでもスムーズに先行できること考えると、先行力は間違いなくこのメンバーの中でもトップクラスですね。明確な逃げ馬がいないことを考えるとむしろ逃げてしまってもいいと思います。実力もこのメンバー相手ならトップクラスですし、期待できる1頭かと思います。

あとは海外明けがどう影響するかですよね。調教面からは状態が悪いという印象は受けなかったので、問題ないとは思っていますが。また、この馬もアナゴサン同様、直線でギアを上げるところが見受けられないところがあります。ある程度のリードを保った状態で直線に入りたいですが、それが叶う気はしないですね。

上記のことを考えると、勝ち切ることは難しいと思いますので、紐として評価したい1頭です。

5枠10番 ウイングレイテスト 評価:S

前走の米子Sは4着ではありましたが、差し有利展開の中で先行していたことを考えると一番強い競馬をしていたのではないかなと感じました。馬体も大きく減らしていましたからね。状態面も完全ではなかったでしょう。

毎回確実に先行できる安定感は魅力的ですよね。今回もこの枠であることを考えると、変に包まれたりしないので、高確率で先行することが出来るでしょう。

それよりも何より推せるポイントとしては、陣営と松岡騎手の本気度の高さですよね。ウインとしては今年のサマーチャンピオンの座は確実にこの馬で取りに来ています。それは調教にも表れていて、美浦所属の松岡騎手が1週前追い切りから栗東までこの馬に乗りに来ていました。そもそも栗東滞在で臨むという点も強調材料ですね。

懸念点としては当日の馬体重でしょうか。前走で大きく減らしてきているので、ある程度戻ってきてほしいです。

6枠11番 ディヴィーナ 評価:A

前走のヴィクトリアマイルは大健闘の4着でした。しかも先行有利展開の中で外をまわしての後方差し競馬でしたからね。あの競馬でソングラインと0.2差まで追い込んできたのは驚きました。

前走の走りを見る感じ、モーリス産駒の晩成での強さが発揮され始めてきたと感じました。この感じだとヴィクトリアマイル時点よりも更に力を蓄えてきている可能性もありそうです。また、そもそもこの馬は中京での成績が非常に良いです。今回の舞台はかなり合うでしょう。今後のレース選択のためにも賞金加算は必須ですからね。本気度も高いと思います。

懸念点はやはり妙味でしょうか。重賞で今のところ結果が出来ていないこの馬をこの人気で買うのはちょっと気が引けますね。まあ前走の激走、そして斤量を考えると妥当な気もしますが。

6枠12番 ダノンスコーピオン 評価:B

前走の安田記念は13着と大敗してしまいましたね。この馬にとっては理想的な位置取り、そして理想的な展開にはなりましたが、直線ではまったく弾けませんでした。地力が足りないことはないと思うので、単純にまだ状態が整っていなかったというところだと思います。

G1馬が夏のハンデ戦に出てくるというのは結構珍しいですね。実力的には今回のメンバーの中でも群を抜いていることは間違いないと思います。では状態がどうかというところですが、調教を見た感じ完全復活とはいかないまでも、良かった時のこの馬にかなり近づいて来たんじゃないかと感じました。これなら期待できるんじゃないかと感じます。

また、揉まれたくない馬なのでこの枠もプラスでしょう。外差しが効く馬場にもなっていますし、力を出せる舞台は整ったと感じています。

ただやはり近走の走りを見ていると信頼はしづらいですよね。軸としてはまだ見れないかなと感じています。ただ今回のレースで好走したら今後も注目、今回も見せ場なく負けてしまうようなら今後も様子見という、試金石的な目で見るのが良いかなと思います。

そういう意味では、今回は買うべきでしょうね。地力を出せれば勝ててしまう以上、買わないという選択肢は難しい気はしています。ただ軸として選ぶような馬ではないと思います。

7枠13番 ベジャール 評価:C

前走の薫風Sは、出遅れたもののすぐに巻き返して好位を取り、そのまま押し切っての1着と強い内容を見せていました。芝で切れ味不足なところがあったので、ダート挑戦がプラスに働いた結果だったと思います。

正直このままダート路線なんだろうなと思っていたので、再び芝に戻ってきたのは驚きました。とはいえ切れ味不足な点は否めないので、最終週とはいえ先週も時計が出ていた今の中京では難しいかなと見ています。またダートで見たいですね。

7枠14番 カイザーミノル 評価:C

前走のパラダイスSは15着と大敗してしまいましたが、先行有利展開の中で後方からの競馬をしたというだけなので、そこまで悲観視する内容ではないと感じています。ただ、以前のこの馬と比べて爆発力が無くなったなという印象も受けました。

以前は末脚の爆発力が売りでしたが、最近はそれもなりを潜めています。完全にピークアウトしていますね。まだ最内枠とかなら腹をくくった騎乗で可能性もあったかと思いますが、この枠であればいきなりの激走は難しいかなと感じています。また、荻野騎手の方がまだ手が合っている印象ですね。

8枠15番 ミッキーブリランテ 評価:C

前走の安土城Sは、いつも通りの堅実な脚を中団からそれなりに使っての5着でした。無難な騎乗ではあったので、あれだと掲示板確保が精一杯な気はしましたね。この馬が好走するためには思い切った騎乗がはまる必要があると改めて認識しました。

毎回どんな展開になってもそれなりの脚は使ってくれるので、人気以上の着順には来てくれるんですよね。今回も差し有利展開になって尚且つギリギリまで脚を溜めることが出来れば馬券内に来てもおかしくないかなと思います。和田騎手がどこから追い始めるのかに注目ですね。

とはいえこの馬に関しては内枠が欲しかったなと感じますね。この馬が激走するときは内枠に入った時、そして岩田康誠騎手が乗っているときだと思います。今回の条件だと狙いづらいなと感じています。

8枠16番 ルージュスティリア 評価:A

前走のヴィクトリアマイルは、向こう正面で馬群で揉まれたことで、他馬を気にしてしまうこの馬の気性が災いし、消耗してしまったことで10着と大敗してしまいました。

今回は大外枠ということで、前走のように他馬に揉まれることが無いので、かなり良い枠に入ったなと感じました。外からでも来れる馬場状況にはなっていますし、ある程度前に行けるタイプの馬なので十分勝つ可能性はあるでしょう。斤量面でもかなり恵まれていますし、中京記念で好成績を収めているディープインパクト産駒というのも好材料です。また、川田騎手が乗るのも嬉しい要素ですね。

とはいえこの実績で尚且つ気性的にも不安定な馬を、この人気で買うのはちょっと気が引けますね。人気とはいえ軸にはしづらい一頭かと思います。

終わりに

以上、中京記念の全頭診断でした。是非予想の参考にしてください!

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